今回は、「台風から大切な家を守るためには?」という視点で、住宅の台風対策を進める場合におさえておきたいポイントをまとめてご紹介していきたいと思います。日本は、古くから地震や台風などの自然災害が多い国として有名ですが、ここ数年は地球温暖化などの影響もあってか、台風が大型化しているような傾向があります。さらに、今年を考えてみると、一昔前にはあまり考えられなかった進路をとる台風も多くあり、太平洋から直接上陸する大型台風によって全国各地に甚大な被害が発生しています。もともと、台風は季節の風物詩のようなイメージがあった日本人でも、ここまで猛烈な台風が連続して上陸してくるようなことは記憶になく、台風への備えに慣れていたはずの私たちでも、とても想定できないような被害が出てしまったのは記憶に新しいことでしょう。
このような状況の中、私たちが忘れてはいけないのは「毎年、夏の終わりから秋にかけては台風が襲来する…」ということです。さらに、専門家の予想では、今後日本に上陸してくる台風は、今年のような大型のものが増加すのではないか…などと言う話もあり、家族の安全を守ることを考えた場合、全ての人が何らかの台風対策をしておくことが重要になるのです。特に、大規模な自然災害が発生した際には、非常に多くの住宅に被害が出てしまうため、自宅に何らかの被害が発生したとしても、すぐに修理に入ってもらえず、しばらく放置することによって被害が拡大してしまう…なんて恐れもあるのです。したがって、大切な家を守るための台風対策というのは、「被害が発生してからどうすれば良いか?」と考えるのではなく、「被害を発生させないためにはどんな対策が必要か?」という視点が重要になるのです。そのためには、大型台風によって考えられる住宅被害は、どのようなものがあり、またそれはどうすれば防ぐことができるのか?ということを考えなければならないということです。
そこでこの記事では、近年台風の大型化が進んでいる日本で、台風被害を防ぐために知っておきたい事をまとめて徹底解説していきたいと思います!
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台風による住宅被害は何が考えられる?
それではまず、台風によって引き起こされる住宅被害にはどのようなものがあるのかを考えていきましょう。冒頭でご紹介したように、日本は、毎年必ずいくつかの台風が上陸する国であり、台風が過ぎ去った後にはさまざまな住宅被害が発生します。もちろん、春一番や木枯らしなど、台風以外にも強風による住宅被害が発生する場合もあるのですが、これらの季節風と台風の違いは、猛烈な強風が長時間建物を襲う…猛烈な雨も伴う…ということで、他の強風とは比較にならないほどの住宅被害を発生させるのが台風なのです。
それでは、住宅被害が発生してしまう強風とはどのようなものなのでしょうか?気象庁による「風の強さと吹き方」の定義によると、平均風速が15m/s(風に向かって歩くのが困難な状態)を超えると、さまざまな屋根被害が出てしまう可能性があるとされているのです。今年の9月に関東地方を襲った台風15号は、最大瞬間風速で50m/sを超えていたとされ、ここまで大きくない台風でも30m/s程度の強風が普通に吹きますし、台風がどれだけ建物にとって危険なのかということが良くわかります。
ここでは、台風の強風によって引き起こされることが多い住宅被害をご紹介しておきます。「どのような被害が出やすいか?」を知っておけば、自然と必要な対策も考えられるものです。
POINT台風によって引き起こされる住宅被害は?
ここでは、台風の強風によって考えられる住宅被害をあげていきましょう。大型台風が直撃した場合には、屋根はもちろん、外壁などにもさまざまな被害が出てしまうことがありますので、注意が必要です。
- 強風で屋根材が飛ばされる…
台風被害で多いのが、屋根材が強風で飛ばされてしまう…という被害です。軽量なスレートや金属屋根に多い被害と思われがちですが、むしろ重量のある瓦屋根の方が被害が多いです。スレートや金属屋根は釘で固定されているのですが、瓦の場合、屋根土の上に並べて置いているだけの工法もあり、少しのズレで固定力が緩んでしまい、意外と簡単に飛ばされてしまうのです。 - 棟板金が飛ばされる…
スレートや金属屋根では、屋根の頂上部分に棟板金が施行されています。この棟板金は、釘やコーキングで固定されているのですが、経年劣化などで固定が緩んでいる状況に強風が当たれば、意外と簡単に飛ばされてしまいます。なお、瓦屋根の場合、屋根の頂上部分の棟瓦が強風によって崩れる…という被害も多いです。 - 飛来物によって屋根や外壁が破損…
台風の時には、強風に煽られてさまざまなものが飛来してきます。そういった飛来物が屋根や外壁に衝突した場合、穴が開いてしまう…塗装が剥がれる…などの被害が発生する可能性があります。 - 雨樋が破損…
雨樋は、屋根に落ちた水を適切に排水するためのものです。台風の強風によって、雨樋が外れてしまったり、支持金具が歪んで傾斜がズレるなど、さまざまな被害が出る可能性があります。 - 外壁材が飛ばされる…
外壁周りで使用している構造材が、台風による強風で損壊して飛ばされてしまう場合があります。 - 窓ガラスが割れる…
強風による飛来物が窓ガラスに当たって割れてしまうことも多いです。
上記のように、台風による強風は、住宅にさまざまな被害をもたらします。当然、屋根や外壁が破損してしまった場合には、雨水の侵入を許してしまいますので、侵入した水によって構造部分の木材を腐食させてしまうなど、さらなる被害拡大の危険性も考えなければいけません。
台風による住宅被害を防ぐにはどうすれば良い?
台風の強風は、住宅にさまざまな被害をもたらす可能性があるということが分かりましたね。実際に、今年関東地方を襲った台風は、非常に多くの住宅に被害をもたらし、テレビなどのニュースでブルーシートに覆われた住宅がたくさんあったのは皆さんも記憶に新しいのではないでしょうか。
それでは、こういった台風による住宅被害を防ぐためには、どういった対策をすれば良いのでしょうか?ここでは、普段の生活の中などで有効と考えられる台風対策などをご紹介していきましょう。住宅を台風から守るためには、小さな綻びを早期発見し、早期修理を行うという体制が非常に重要です。屋根に関して言えば、そこに住む人を風雨から守ってくれる非常に重要な部位なのにかかわらず、普段の生活の中であまり目に入らない場所という特性上、劣化の発見が遅れてしまうなどのメンテナンス不足に陥ることが多いのです。そのため、気付かないうちに屋根に小さな綻びが出てしまっていることが多く、台風時にそれが原因で大きな被害に発展してしまうことが増えてしまうのです。
以下で、普段の生活の中で定期的にチェックしておきたい住宅のポイントをいくつかご紹介します。もちろん、以下でご紹介する対策を行えば「絶対に台風による住宅被害を防げる!」という訳ではないのですが、確実に被害を軽減することはできると思います。身近な部分からできる対策も多いので、ぜひ参考にしてください。
POINT1屋根材の破損やズレを確認
金属屋根やスレート屋根、瓦屋根などの素材に関わらず、屋根材に破損やズレが発生していないか定期的に確認するのがオススメです。こういった屋根材の不具合は、屋根に隙間ができてしまう原因ですので、そこから雨水の侵入を招き雨漏り被害が発生してしまう可能性が高くなります。さらに、台風の強風が当たった時には、隙間から強風が入ってしまうこととなるため、屋根材が飛散してしまう…という被害が出やすくなってしまうのです。
POINT2棟板金に不具合が無いか確認
金属屋根やスレート屋根では、屋根の頂上部分の『棟』に棟板金が施工されており、釘やコーキングによって固定されていると説明しましたね。こういった釘やコーキングによる固定は、経年劣化により徐々に弱まってしまうのです。棟板金の固定力が弱まってしまうと、屋根と板金の間に隙間ができてしまい、そこから風の侵入を許してしまいます。普段の生活の中で吹く強風程度ではびくともしない状態でも、台風による長時間の猛烈な強風となると、簡単に板金ごと捲れる…飛散する…といった被害が出るのです。
POINT3漆喰の劣化を確認
瓦屋根には、屋根材を固定する目的で漆喰が施工されています。この漆喰は、経年で徐々に硬化していくという特性があるのですが、10年を超えたあたりからひび割れや脱落などの劣化が目立つようになります。漆喰の劣化は、水の侵入を招き雨漏りの原因となることや、屋根材の固定が緩み、強風による瓦の飛散や棟瓦が崩れてしまう…といった被害を招いてしまう危険があります。目に見えて漆喰の劣化がわかる場合には、台風前に塗り替えておくのがオススメです。
POINT4外壁の劣化を確認
台風による被害は、屋根だけでなく、外壁も考えられますのできちんとチェックしておきましょう。そもそも、建物の雨漏りは「屋根で発生している…」と考える方が多いのですが、実は外壁の劣化による雨漏りも非常に多いのです。外壁の劣化は、サイディングの継ぎ目や窓枠・ドア枠に施工されているコーキングが経年劣化している、塗装剥がれが発生している、外壁に亀裂がある…などが考えられます。台風の時には、横殴りの雨が直接外壁にあたり、前述した劣化部分から雨漏りを発生させる危険があります。さらに、壁内部に水が浸入することで、木材部分の腐食を招き、建て替えが必要になるなどの大きな被害に繋がることもあるのです。
POINT5雨樋の確認
普段の生活の中で、特にメンテナンスを怠る人が多いのが雨樋です。雨樋は、屋根に降った雨水を集水し、適切に排出するためにとても重要な部位だということを覚えておきましょう。雨樋にゴミが詰っているなどの分かりやすい劣化以外にも、雨樋の傾斜がズレるなど、一般の人ではなかなか判断できない劣化もありますので、定期的にプロにチェックしてもらうことがオススメです。また、台風の強風によって、傾斜がズレてしまうこともありますので、台風後も要注意です。
建物の劣化を見つけたら台風前に補修しよう!
上記にご紹介したポイントを確認し、何らかの劣化を発見した場合、台風が増加する時期の前に補修をすることがオススメです。屋根材の破損やズレは、破損している屋根材の交換、ズレている部分を適切な位置に戻すなどしておけば、台風の強風による被害をおさえることが可能です。特に、棟板金や漆喰は、屋根材を固定する目的で施工されるものでもありますので、この部分が劣化してしまっていると、台風で大きな被害に発展する可能性が高くなります。したがって、目に見えて劣化がわかるようであれば、台風前に補修してもらうようにしましょう。
番外編台風被害に遭う前に行いたいこと
台風は、自然災害の中でも、「いつが危ないのか?」を事前に知ることができます。地震は、「いつ・どこで・どの規模の」といった事は、現在の科学技術でも正確な予測ができないと言われているのですが、台風に関しては数週間前から進路予測が公表されています。したがって、上述した事前の台風対策以外にも、直前にできる台風対策がいくつかあるのです。
- 屋外にあるものをしっかりと固定する
屋外に植木や犬小屋などといった、強風で吹き飛んでしまう可能性があるものは、しっかりと固定するか屋内に入れておくことをオススメします。また、庭に物置を設置している人は、地面へしっかりと固定することも忘れないようにしましょう。物置などは「重くて動かないのでは?」と考えるかもしれませんが、面積が大きい分、強風に煽られて物置が倒れてしまった…なんて事例は少なくないのです。万一、動いた物置が建物にぶつかってしまった場合、大きな被害が出るということも少なくありません。建物内に避難できない物は、とにかく固定が重要です。 - 屋内の危険ポイントのチェックもしておきましょう
建物内にいれば安全と考える人も多いですが、台風の時は強い風の影響で窓が割れてしまうなど、屋内でも意外な危険ポイントが潜んでいます。したがって、雨戸がある場合は雨戸を閉めておく、ない場合は窓にテープを貼って補強しておくなどの対策がオススメです。カーテンがあれば、閉めておくことでガラスの飛散を防げますので、カーテンは必ず閉めておきましょう。
こんな劣化を見つけたら台風の前に補修しよう!
それでは、上記のようなチェックポイントを確認したうえで、万一建物に何らかの劣化を見つけた場合に、どのような対策を行えば良いのかも簡単にご紹介しておきましょう。台風などの自然災害では「この程度の劣化なら大丈夫かな?」と思えるような小さな劣化が起因し、建物に大きな被害が出ることも少なくありませんので、以下のような症状がみられる場合にはしっかりと対策をとるようにしましょう!
POINT1台風前に行っておきたい屋根のメンテナンス
それではまず、台風前に行っておきたい屋根のさまざまなメンテナンスからご紹介しておきましょう。建物の屋根は、常に紫外線や風雨にさらされ続けながら私たちの生活を守ってくれいています。建物の中でも最も過酷な部位と言える屋根は、注意深く見てみると以外と劣化が進んでいるのです。
- 屋根材の劣化…
屋根材には、スレート・瓦・金属等がありますが、どの屋根材だとしても「割れ、欠け、ズレ」などがある場合には、その部分の補修が必要になります。一部の屋根材の交換で済む場合もありますが、複数個所に屋根材の劣化が見られる場合には、台風の前にリフォームしておくのがオススメです。 - 棟板金の劣化…
棟板金を固定する釘が浮いている…棟板金自体に浮きが見られる…といった場合には、きちんと固定しておく必要があります。棟板金は、下地から劣化している場合もありますので、その場合は棟全体の補修をしておきましょう。 - 漆喰の割れ、崩れが…
漆喰のひび割れや脱落が目立つのであれば、一度既存の漆喰を取り除き、塗り直しをする必要があります。また、漆喰の劣化が激しく、棟が歪んでいるといった場合には、棟の積直しから必要でしょう。
POINT2台風前に行っておきたい屋根以外のメンテナンス
台風が来る前には、屋根以外にも補修が必要になる場合があります。そもそも、雨漏りの原因は、屋根だけでなく、外壁やベランダの劣化が起因となることも珍しくないのです。
- 外壁のクラック、塗装剥がれ…
外壁にクラックが入っている場合には、コーキングなどを利用してクラックを補修する必要があります。また、クラックが大きい場合には、ひび割れ部分を削ってから、クラックを埋める必要があります。外壁は、塗装が防水効果を担っていますので、塗膜の効果が切れている状態であれば、台風前に補修するのがオススメです。 - 窓枠のコーキングが…
窓枠などのコーキングが劣化している場合には、台風前に塗り直しする必要があります。また、外壁の目地なども同様です。
台風の前には、上記の様な対策が必要になるでしょう。屋根や外壁は、日々、過酷な環境下に晒され続けているものですので、皆さんが考えている以上に劣化が進行している可能性が高いのです。そんなところに、台風が襲来すると、一気に劣化が表面化してしまう場合があるので注意しましょう。
屋根材によって異なる台風への耐久力は?
ここまでは、台風によって考えられる住宅の被害と、その対策についてご紹介してきました。大型台風が直撃した場合には、さまざまな被害が出てしまう危険性があるとわかっていただけましたね。
ここで気になるのは「使用している屋根材によって注意すべきポイントは違うの?」ということではないでしょうか?日本国内では、古くから『和瓦』を採用した瓦屋根の住宅が多いのですが、近年、自然災害への備えとして、瓦屋根から他の屋根材へ葺き替えする方が増加しています。これは、瓦屋根が他の屋根材よりも重量が重くなってしまうことから、地震が発生した際に、大きく建物が揺れてしまうことで、建物の倒壊リスクが高くなってしまうためです。したがって、築年数が経過した瓦屋根の建物では、より軽量なスレート屋根や金属屋根へ葺き替えするという対策がとられているのです。
それでは、台風に注目した場合はどうでしょうか?「瓦屋根は重い」と聞くと、そう簡単に強風で飛ばされるようなことはなく、他の屋根材より台風に強いのでは?と考えてしまうかもしれませんね。ここでは、皆さんにわかりやすく、台風対策を考えた場合の、屋根材ごとのメリットとデメリットをご紹介します。
CASE1瓦屋根のメリット・デメリット
まずは皆さんご存知の瓦屋根から見ていきましょう。瓦屋根は、古くから日本国内で利用されている屋根材で、屋根と聞けば真っ先に瓦屋根が思い浮かぶ人が多いでしょう。この瓦屋根は、屋根材自体の耐久力が非常に高いという特長を持っており、100年以上前の瓦が今でも現役で使われていることも珍しくありません。さらに、素材的特徴で屋根材の中でも最も重量のある屋根材となるので、しっかりと工事された瓦屋根であれば、台風の強風でもそうそう飛ばされることはないというメリットがあります。しかし、以下のようなデメリットもあるので、注意しましょう。
瓦屋根のデメリット
- 瓦屋根は、もともと風を含みやすい作りになっているため、屋根にズレや割れがあり、固定する力が緩んでいる場合は、そこから簡単に屋根が捲れてしまう危険が高くなります。
- 瓦自体が、非常に耐久力が高いという特長があるため「瓦屋根は強いからメンテナンス不要」と勘違いする人が多いです。しかし、屋根に利用される漆喰などの副材は瓦ほどの耐久力がありません。そのため、瓦屋根は、住人の勘違いでメンテナンス不足に陥ってしまうことが多く、副材の小さな劣化から強風被害に発展することが非常に多いです。
- 瓦はとても重い屋根材で、他の屋根材よりも飛ばされにくいのは確かですが、万一飛散した場合には、その重みで人や建物に与える被害が大きくなります。
CASE2スレート屋根のメリット・デメリット
次はカラーベストやコロニアルと呼ばれるスレート屋根です。スレート屋根は、新築の建物で利用される屋根材としては、現在最も主流といえる屋根材です。スレート屋根は、屋根材が釘で固定される施工方法のため、強風に対しては非常に強いというメリットがあります。また、万一、飛散してしまった場合でも、瓦より圧倒的に軽いので、被害が軽微で済むのもメリットと言えるでしょう。逆にスレート屋根のデメリットは、以下のようなことがあげられます。
スレート屋根のデメリット
- スレート瓦は、経年劣化で釘が緩む、スレート材にヒビが入ることにより、そこから風を含んで飛散する被害が多いです。しかし、こういった劣化は、一般の人が屋根の下から確認したのでは気付くことが難しく、屋根被害が増える傾向にあるのがデメリットです。
- 屋根の頂上部分に施工されている棟板金も釘で固定されます。この部分も経年劣化で釘が緩み、隙間から風が入ることによって飛散するリスクが高くなります。
CASE3金属屋根のメリット・デメリット
近年では、耐震対策を考えた屋根材選びが増えているため、非常に軽量だという特長を持っている金属屋根は、屋根リフォーム業界でシェアナンバーワンともいわれています。金属屋根は、軽量な屋根を実現できることから、地震に強い建物造りができることが選ばれる理由です。さらに、隙間が少ない屋根になるため、暴風雨に対する耐久性も非常に高いと言われ、自然災害に強いことが最大のメリットと言えるでしょう。一方で、以下のようなデメリットもあるので、注意が必要です。
金属屋根のデメリット
- スレート屋根同様、屋根の頂上部分には棟板金が施工されます。メンテナンスを怠ると、釘の緩みから棟板金が飛散してしまう被害が出ます。
- サビに強いガルバリウム鋼板が主な素材となりますが、屋根の傷が原因で錆びてしまうこともあります。金属屋根は、飛来物が当たると、キズが付き、そこからサビが広がってしまうデメリットがあるので、こまめなチェックが必要になります。
- 使用材料によっては、遮音性・断熱性が十分とはいえないため、追加で断熱対策や防音対策などが必要になる場合があります。
台風によって屋根被害が出てしまった場合の注意点は?
ここまでは、どちらかというと「台風による住宅被害を防ぐにはどうすれば良いのか?」という視点で住宅と台風被害の関係性をご紹介してきました。しかし、冒頭でご紹介したように、いくら万全と思える対策を施していたとしても、想定以上の強風が吹いてしまったり、隣家のものが強風で飛ばされてくるなどの外的要因による被害が発生する危険も存在していますし、「自分の家は絶対に台風による被害を出さない!」などということは言えません。
しかも、台風による屋根被害が発生してしまった場合には、自分の家の心配だけでなく、関係のない人まで危険に晒してしまう二次災害にも注意しなければならないのです。台風によって突然雨漏りし始めてしまった…などと言う場合には、パニックで何も考えられなくなる人が多いですので、あらかじめどのような二次災害が発生する危険があるのか頭に入れておきましょう。この部分を知っておけば、万一住宅に被害が発生したとしても、第三者にまで被害を拡大させることを防ぐことができると思います。
Danger1破損した屋根の危険性について
それではまず、台風や地震によって被害を受けた屋根で考えられる二次被害の中でも、人間が怪我をしてしまう可能性があるものからご紹介していきましょう。そもそも屋根の上というものは、一般の人であれば、普段は上ることもありませんし、屋根から何かが降ってくることなど想定もしていないことでしょう。しかし、自然災害で屋根に被害があった場合、普段では考えられないような事故が多発する危険性があるのです。
- 慣れていない人が屋根に上って事故が発生する危険がある
今年も台風による被害が全国各地で発生しています。このような大規模災害が発生した場合には、屋根修理業者に連絡しても、被害を受けている建物が非常に多いため、すぐに来てもらえないことも少なくありません。そのため、被害を受けた屋根状況の確認や応急処置を自分で行おうと、屋根の上にあがる人が非常に多いのです。
屋根の上は、何の問題も発生していない場合でも非常に危険なのに、災害で屋根材がずれていたり、外れかかっていたり、割れたりしていれば事故の可能性がさらに高くなってしまいます。特に台風後の濡れた屋根となると、滑りやすさも加わり、素人の方が屋根の上で行動する場合、事故を引き起こす条件が揃いすぎていると言っても過言ではないのです。
このように、自分で屋根に上がるのは『二次被害』の危険があると理解し、できるだけ専門業者さんに任せるようにしましょう。業者さんが来るのに時間がかかるため、どうしても自分で行うという場合でも、自分一人で作業を行うのではなく、絶対に複数人で作業を進めるようにしてください。 - 破損している屋根の下は非常に危険
これは、まったく関係のない人も危険に晒してしまうものですので注意が必要です。地震で瓦屋根が崩壊し、瓦が落下してくる映像などは、テレビでも何度も報道されていますので見たことがある人も多いでしょう。台風によってでる屋根被害でも、瓦が大きくズレてしまい、いつ落下してもおかしくない状況になることがあるのです。さらに、こういった自然災害後の瓦の落下は、災害時に一気に崩れるのではなく、しばらく経ってから、ちょっとした強風などで落下するケースも少なくありません。
したがって、屋根に被害が出ている場合には、屋根の下に近づくだけでも危険があり、『屋根材が落下する危険性がある!』と周囲に知らせるための工夫や、立ち入り禁止措置をする必要があります。また、応急処置が完了している場合でも、土嚢袋を固定している紐が紫外線や屋根の半遮熱で切れてしまい、落下してしまうことがあるので、夏場などは特に注意が必要です。
Danger2大きな災害後には悪徳業者が増加する!?
次は、自然災害で建物に被害が出てしまった場合に『詐欺被害』にあってしまう…という危険についてです。実は、台風や地震などの自然災害があった場合、その被害が大きければ大きいほど、その被害に便乗した悪徳業者が急増するのです。普段であれば、絶対に引っかからないような商法でも、実際に建物に被害がでて困っている場合や、自然災害のせいで情報が不足してしまい、騙されてしまうということも少なくないのです。
上に紹介したグラフは、独立行政法人国民生活センターが東日本大震災後に行った相談件数の調査で、普段であれば、500件に満たない相談件数が、自然災害発生後に急増しているのがよくわかります。さらに、今年関東地方を襲った台風被害の際も、屋根に応急処置としてブルーシートを設置するだけで数十万円の費用をだまし取られてしまった…なんて報道も多くありました。他人の困っている時に付け込むのが悪質な業者ですので、以下のような点には注意しておきましょう。
- 大きな災害の場合には屋根業者も不足する
当たり前のことですが、台風や地震での被害が大きければ大きいほど、建物に被害が出る家が増加し、修理を行う屋根業者が不足してしまいます。このような場合には、非営利団体のNPO法人を名乗り、被害の支援のために無料(または低価格で)応急処置に回っていますなどと訪問してくる業者が増加します。普段なら疑うのでしょうが、さまざまな業者に断られた後であれば、背に腹は代えられないとお願いしてしまう人が少なくないのです。このパターンで多いのが、後から高額な修理工事の契約を迫られ、それを断ると応急処置した部分をはぎ取られたりすることです。他にも、補修工事の契約だけは先に行い、工事自体はなかなか入ってもらえず、1年経ってもビニールシートで屋根を覆っている状態になることもあります。
災害で屋根に被害が出た場合には、焦って屋根修理の契約をしてしまう気持ちも分かりますが、本当にその業者が屋根業者なのか?そもそも名乗っている団体はあるのかきちんと調べたうえでお願いするようにしましょう。 - 火災保険は工事代が無料になるわけではない
これも非常に多いです。火災保険の多くは、『風災被害』も補償してくれる特約が付いています。そのため、自然災害で屋根に被害が出た場合、火災保険で工事代を賄おうと考える人は多いです。しかし、忘れてはいけないのは、あなたが契約している内容によっては、全ての損害が確実に補償されるわけではないということです。さらに、地震や噴火、地震による津波などの損害は補償されないものがほとんどです。
しかし、一部の業者は、契約さえしてしまえばコッチのものと「保険で大半の費用は賄えるので心配いりませんよ!」といい加減なことをいうものも存在しています。いざ支払い段階になった時、保険では全然足りなくて困った…などとならないよう、事前に保険会社に確認するようにしましょう。
関連記事:火災保険を詐欺に利用する悪徳業者がいる!?屋根や外壁修理に使われる手口をご紹介!
POINT応急処置は修理完了ではない!
ここで、台風や地震によって何らかの被害が発生してしてしまった方に、絶対におさえておいてほしいポイントをご紹介しておきます。それは、『応急処置はあくまでも一時的な対策で、修理が完了したわけではない!』ということです。
どういうことかというと、大規模な自然災害が発生した場合には、工事業者が手一杯となってしまい、すぐに本格的な修理工事に入れず、一時的に雨漏りなどから住宅を守るため、ブルーシートなどで応急処置を行います。そして、順番に本格的な修理工事を行っていくという流れとなるのですが、応急処置で雨漏りなどの発生を止めてしまえば、後はのんびり待てば良い…と考えてしまう人がいるのです。実際に、昨年地震や台風の被害が有った関西地方では、災害から1年以上が経過した現在でも屋根修理が完了せずブルーシートのままの住宅が多く存在しています。ちなみに、こういった状態の住宅でも、修理工事の契約は済んで、応急処置までは完了していることがほとんどです。
ここで忘れてはいけないのは、応急処置はあくまでも緊急対応で行うものであり、建物にとっては危険な状態のまま放置しているということです。つまり、完全にブルーシートで覆っているように見えても、小さな隙間などが完全に塞がっていない可能性もありますし、処置を行った部分が紫外線によって劣化してくることも少なくありません。そうなると、応急処置部分にできた隙間から雨水が屋根内に侵入し、関係のない部分の劣化を進めてしまうことも考えられます。これも立派な二次被害ですので、「応急処置ができているから安心!」と考えずに、本格的な修理工事にいつ入れるのか、契約している業者さんにきちんと確認したほうが良いといえるでしょう。業者さんに連絡したとしても何の対応してくれない場合は、他の業者さんを探してみるなど、何らかの対応を考える必要があると思います。
なお、「周囲の家には被害が出たけれど、自宅は被害が出なかった」というお宅も、目に見えない劣化が屋根に生じている可能性は少なくありません。したがって、災害が落ち着いた辺りで念のため屋根の点検をしておくことをオススメします。当たり前ですが、台風は毎年来ますし、屋根に小さな劣化があれば、次の災害で大きな被害が出ることも少なくないのです!
台風による住宅被害は、火災保険の適用が可能!
皆さんは、台風などの強風で住宅被害が発生した場合、非常に心強い味方となってくれるのが『火災保険』だということはご存知でしょうか?誰でも一度は耳にしたことがある火災保険は、その名称から火事による被害を補償してくれる保険なのだと認識している人がほとんどで、台風などの強風で屋根が破損した…外壁に穴が開いた…などの被害を補償してくれるとは思っていなかった…という人は多いです。
火災保険は「〇〇火災」と言ったような社名があるほどで、損害保険の中でも代表的な商品と言えるものです。しかし覚えておきたいのは、名称に『火災』と入っているものの、対応するリスクは火災だけではなく、落雷や台風、大雨や盗難など、非常に幅広い範囲の補償をしてくれる保険だということです。近年では、一般の方から「火事の補償のみをしてくれるものだ」と勘違いされないように、「マイホーム保険」や「住まいの保険」などと、家全般を補償するものだとアピールするようなネーミングで販売されることも増えています。ちなみに、読み方が非常に似通った『家財保険』と呼ばれるものも、火災保険の一つに分類されるものです。
火災保険に関しては、「家に関して何らかの損害が出た時にそれを補償してくれる保険」だとイメージしておけば、おおむねその認識に間違いはないのです。しかし、『火災保険』という名称から、お金をきちんと払っているのに、火災保険の内容を全く把握しておらず、損している…という方が少なくないのです。せっかく加入している火災保険ですので、何かあった時のため、しっかりとその仕組みや適応範囲を調べておきましょう。
ここでは、台風による住宅被害に、火災保険を適用するための条件を簡単にご紹介しておきます。
POINT台風による屋根被害を火災保険で修理するには?
それでは、台風によって屋根が破損した場合、火災保険で修理できる仕組みについて簡単にご紹介しておきましょう。台風に関わらず、日本では季節ごとに突風が吹くことなども多く、強風による屋根被害は珍しくありません。例えば、上述しているように、強風に煽られて屋根材が吹き飛ばされる、雨樋が破損する、飛来物で屋根材や外壁材が割れるなど、被害の程度は大小さまざまですが、雨漏りにつながるような被害は珍しくないのです。
それでは、『火災』が全く関係のない上記のような被害に、火災保険が適用される仕組みはなぜなのでしょう?その理由は、ほとんどの火災保険には『風災補償』という特約が自動的に付帯されているからなのです。『風災』とは、その名前の通り、台風の強風や突風によって建物に何らかの損害が出ることを指しています。
つまり、この『風災補償』という特約があるため、強風によって受けた建物の被害を修理するために必要な費用を保険会社が補償してくれ、あなたは実質0円で建物の修理が可能となるのです。風災補償は、強風(最大瞬間風速20メートル/秒)によって出た被害を補償してくれるものですので、もちろん台風だけでなく、春一番のような季節風による被害も火災保険で修理が可能になります。今一度、ご自身が加入している火災保険の証書に『風災補償』の文字があるか確認しておきましょう!
なお、風災補償にも適用条件がありますので、以下のことは頭に入れておきましょう。
- 強風による被害であること
火災保険の『風災補償』を受けるためには、当たり前ですが「強風によって発生した住宅被害である」ということが条件になります。しかし、ここで気になるのは「強風ってどの程度?」ということですね。風の強さは人によって感じ方も違いますし、一口に「強風」と説明されても、なかなか判断が難しいところです。
風災被害でいう『強風』の基準は、『最大瞬間風速』によって判断され、その基準は『最大瞬間風速20メートル/秒』以上です。台風のことをイメージしてもらえばわかりますが、常に一定の風の強さなのではなく、時間ごとに風の強さは変わりますね。風災被害は、この風の強さに関して、瞬間的に吹いた最大の風の強さが基準となります。もちろん、上述した基準に満たない風の強さであれば『風災補償』の対象外となります。 - 3年以内の被害であること
これは簡単に言うと『時効』のことです。風災によって何らかの被害が発生した場合でも、「生活に支障がないから…」などと、いったん放置して数年後に風災補償を受けようと思う場合もあるでしょう。しかしこの場合、被害が発生してから3年以上経過してしまっている時には、風災補償の対象外となってしまうのです。
ただし、この3年という期間に関してはそこまで気にする必要はないでしょう。強風による屋根被害は珍しくありませんが、普段から屋根に目を向ける人が少ないという理由もあり「何月何日の強風で被害が…」などと、日時まで確実に特定できることなど少なく、気付いたときには屋根が破損していた…というのが当たり前です。さらに、3年の間に風災補償の基準となる強風の日はいくらでもありますので、「いつ?」という部分はそこまで深く悩む必要がありません。 - 損害金額が20万円以上
風災補償を受けるには、火災保険のパンフレットに「損害額が20万円以上でなければ受けられない」と書いていることが多いように、損害金額による適用条件も決まっています。
ただし、一般的に風災で受ける屋根被害が、20万円以下の修理費用になることなど滅多にないので、これもそこまで気にする必要はないかもしれません。屋根修理というものは、一般の方からすると、10万円程度でいけそうと思えるかもしれませんが、足場の組み立て代など、さまざまな費用が掛かるので、想像よりも高くなってしまうことの方が多いのです。
上記のような条件を満たす場合には、台風などの強風で屋根や外壁に出た被害を保険金を使って修理することが可能です。もちろん、上述したように、火災保険に『風災補償』の特約が付いていなければ、いくら火災保険に加入していたとしても、保険金を受け取ることはできません。まずは、ご自身が加入している火災保険について、どういったことまで保険の適用範囲なのか調べておくことをオススメします。
関連記事:知っておきたい保険の基礎知識!火災保険の補償範囲ってどこまで?
関連記事:屋根修理に火災保険が使用できる仕組みは?
関連記事:屋根修理に火災保険を適用する場合の申請方法って?
住宅修理における見積り比較のポイント
屋根リフォームに関わらず、住宅のリフォーム・修理工事を検討した際には、ほとんどの方が複数の業者から相見積もりを取るようにすると思います。もちろん、台風によって屋根や外壁に被害が出てしまった…などと言った場合には、焦って連絡がついた業者とそのまま契約してしまいそうになる気持ちも分かります。しかし、本来、住宅のリフォームや修理というのは、ある程度時間的余裕を持っていくつかの業者から見積もりを提出してもらうのがオススメです。
なぜかというと、住宅リフォームに関しては、通常の商品を購入するのとは違い、「屋根の修理工事なら〇〇円」などと、はっきりとした定価が決まっていないからです。したがって、同じような依頼をした場合でも、リフォーム方法の提案や見積もり費用に関しては、業者によってかなり違いがあると思っておきましょう。
ただし、相見積もりを取った際、最も安い施工会社がベストかというとそういう訳ではありませんので注意が必要です。特に屋根リフォームの場合、使用する材料が非常に多いため、見積内容を細かく見てみないと、本当に自分が求めているリフォーム内容かどうかわかりにくいものなのです。そこでここでは、屋根リフォーム業者の見積内容を比較する際に注意しておきたいポイントをいくつかご紹介します。
POINT①工事の詳細がきちんと記載されているのか?
例えば「強風によって数枚瓦が割れたから、そこだけ瓦を入れ替える」といった小規模な補修であれば『瓦入替え工事』等と一式で金額が提示されてもおかしくありません。しかし、災害によって大きく建物に被害が発生しているのであれば、葺き替え工事などが必要になりますし、その場合、複数の工程が存在する工事となるため、『修理工事一式』などと言った見積りが出てきたら注意が必要です。
『葺き替え工事の費用ってどれくらい?施工の流れと費用を工程ごとにご紹介します!』の記事でもご紹介していますが、屋根の大規模修理工事を進める場合には、非常に多岐にわたる工程が存在しており、新しくどういった屋根材を導入するのかということでも、工事費用が大きく違ってくるのです。もちろんこれは他の屋根リフォームも同様で、屋根塗装などの場合でも、複数の工程が存在しているのです。つまり、このような複数の工程がある工事を、一式でまとめて見積もりを出された場合、どこにどのお金が掛かっているのかも分からず、どんぶり勘定の様な説得力のない見積書になってしまうのです。
したがって、屋根工事の見積書は、各工程の詳細な内容が分かるように提出してもらいましょう。これは、災害による被害で、急いで修理してもらいたい場合でも同じです。見積書の修正を依頼しても出来ないと言われるようであれば、しっかりと工事を管理できるのか疑問ですし、そのような業者は除外した方が良いでしょう。
POINT②よく分からない費用が重複している?
ポイント①とは逆に、見積書が必要以上に複雑になっている場合も注意が必要です。住宅リフォーム業界では意外とよくある事なのですが、一見すると詳細に作られた見積書に見えるけど、注意深く見てみると項目数が異常に多くあり、運搬費、処分費、雑費、諸経費、諸費用といった似たような項目が複数ある…などと言うことがあるのです。
運搬費や処分費はまだわかるにしても、諸経費や諸費用、雑費といった物は、突き詰めればどれも同じものなのです。良心的な業者であれば、わかりやすいように『現場管理費』『一般管理費』といった感じに表現するか、『諸経費』としてどれか一つにまとめて計上するものです。したがって、似たような項目がたくさん計上されている場合には、念のため「どこにかかっている費用なのか?」ということを確認しておいた方が良いでしょう。もし質問したとしても、業者さんの説明があやふやだった場合には、その業者さんも除外した方が無難ですね。
POINT③その他の注意ポイント
複数の業者さんから相見積もりを貰って、それらを比較したいと思う場合には、以下の項目がきちんと記載されているのかチェックしましょう。これらが分からないのであれば、どれが本当に良い条件なのか判断のしようがありませんよ。
- 使用する建材の名称、型番などを確認
屋根の葺き替え工事、カバー工事を行うのであれば、新たに施工する屋根材の名称が記載されていなければおかしいですね。また、塗装工事の場合は、下塗りに使用する塗料や中塗り・上塗りに使用する塗料の名称も必要です。屋根材は、同じ種類の屋根材だとしても細かな性能の違いで型番が違う場合もありますので、型番なども教えてもらいましょう。カタログなどが貰えるのであれば、バッチリですね。 - 数量や面積が間違っていないか確認
屋根の工事を行う場合には、面積で数量が提示される事がほとんどです。相見積もりを取った際、業者によって大きく面積量が違う場合は注意が必要でしょう。もちろん採寸の問題で多少の誤差が出るのは当たり前ですが、業者によって150㎡や200㎡と大きな誤差があるのであれば、間違っていないか採寸方法などを確認しましょう。 - 本格的な工事にいつ入ってもらえるのか?
通常の屋根リフォーム工事であれば、見積書を提出してもらう時に工事予定日なども一緒に教えてもらうことが可能です。しかし、大規模災害による住宅修理の場合、工事の予約がたくさん詰まっており、契約だけ済ませて、工事予定日に関してはスルーされるということも多いのです。したがって、見積り内容を比較するのとあわせて、「いつぐらいに工事に入れるのか?」という工事予定日の目安も聞いておく必要があるでしょう。
災害の規模が大きければ大きいほど、実際に工事に入れるまでの期間が長くなってしまう可能性がありますし、「現状ではいつ工事に入れるか分からない…」という返答が返ってくることも珍しくありません。こういった場合、工事予定日があまりにも遅くなり、「他の業者さんに依頼することに決めたら、違約金や応急処置代を別途請求されることになるのか?」などを確認し、騙されないように言質を取っておく必要があるでしょう。
屋根工事は年間2000棟以上の施工実績を誇るゼファンにお任せ!
株式会社ゼファンは、年間2000件の屋根工事、外壁工事、雨樋工事などをこなす工事会社で、弊社が行う屋根工事は全て自社施工で行います。また、皆様からご依頼いただく屋根リフォーム以外にも、新築屋根工事を数多くの工務店様からご依頼していただいております。日々、多くの屋根工事を抱えるゼファンには、経験豊富なベテラン職人から若い職人までたくさんの職人が在籍しています。
数多くの屋根工事を行ってきたゼファンだからこそ、お客様のご希望に最適な工事を進めることが可能なのです。ぜひ、安心してゼファンに工事をお任せください!
① 3年連続コンテスト1位の実力!
株式会社ゼファンは、年間2000棟以上の施工実績を誇ります。もちろん、ただ単に施工現場数が多いだけでなく、正確で安全な施工をモットーにしている弊社は、屋根のトップメーカーによる『近畿地区有力屋根工事店コンテスト』において3年連続1位を受賞しております。
それを証明するものとして、「施工後のクレームの少なさ」や「リピーター・ご紹介のお客様の多さ」が挙げられます。お客様に「またゼファンに相談しよう」「ほかの人にも紹介しよう」と思っていただけることは、非常に光栄であり、弊社の施工が認められている証と誇りに思います。屋根リフォームのご相談は、安心して弊社にご相談ください!
② 自社施工だから正確で安い!
ゼファンは工務店を通さず工事を受注しますので、中間マージンなどが発生せず、屋根工事にかかる費用を抑えることが可能です。また、実際の施工に関しても自社が抱える経験豊富な職人が進める自社施工となりますので、安全で正確な施工を安価に提供できるのです。
もちろん、お客様とのお打ち合わせの段階から、屋根・外壁の状態を熟知した経験豊富な職人がお伺いいたしますので、工法や商品に関する疑問なども丁寧に説明いたします。弊社の施工は、お客様の疑問を解消したうえで進めますので、安心してお問い合わせください!
③ スピーディーな対応ができる組織!
ゼファンでは3tダンプ3台、2tトラック5台、軽トラック5台、所有しています。屋根工事に必要な屋根商品(カラーベスト、ガルテクト、ルーガなど)をスムーズに運ぶことができ、瓦の解体、瓦めくり時に出る既存瓦や土もゼファンなら1日で他社より多く積むことができます。さらに自社工場内では、各種金物の加工が行えるような体制を整えていますので、複雑な屋根形状の工事でも、スピーディーに施工を進めることが出来ます。
屋根や外壁に関することはゼファンまで!
お客様の中には、「屋根に関して気になることがある…」「とりあえず、工事の金額だけでも知りたい」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。ゼファンなら、職人が直接お客様のもとにお伺いするので、そうしたご質問やお見積もりに迅速に対応することができます。また、職人が持つこれまでの経験やノウハウに基づいてお答えするため、その信頼性の高さは間違いありません。ご依頼の際には、些細なことでもお気軽にお聞きください。
どのようなことも当社の職人が柔軟に対応いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
関連項目:株式会社ゼファンが選ばれる理由