こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は雨漏りがしているとの問い合わせをいただいた葺き替え工事の施工事例をご紹介します。下に画像を載せていますが、お問い合わせをいただき調査に入った当初の屋根の状況は瓦の劣化がひどく、割れているもの、瓦がずれているもの等も多く雨漏りの原因は複数個所に及んでいました。症状がまだ進んでいない状態であれば補修工事などの対応も可能ですが、今回の様に屋根自体まで劣化が進んでいる場合は、葺き替え工事が必要になってきます。
今回は弊社でもオススメしている屋根材であるケイミュー社の『ルーガ鉄平』にて葺き替え工事を行いました。『ルーガ』は非常に耐久性の高い屋根材の上に、一般的な陶器瓦と比較して約半分ほどの重量しかない軽量な瓦材です。現在、耐震工事目的の屋根リフォームや屋根の劣化による屋根工事をお考えの方には必見です。ルーガの詳細は他の記事にもまとめていますので、そちらもご覧ください。
平たいデザインが特徴の『ルーガ鉄平』
今回使用した『ルーガ鉄平』はコロニアル屋根材に厚みを持たせたような平たいデザインが特徴の屋根材です。ルーガには『雅』と『鉄平』と名付けられたシリーズがあるのですが、一般的に『雅』は和風、『鉄平』は洋風に合うデザインという区分となります。もちろん屋根材としての機能的特徴は同様な物を持っていますが、デザイン的な選択の幅が広がるという事は消費者にとって非常にうれしい事ですね。ただし、ルーガは「垂木や防水シート等も純正品を使用しなければ製品保証が受けられない」、「指定の施工法で工事をする必要がある為施工期間が長くなる」ため、工事単価は少し高めになるデメリットもあります。しかし、塗膜の色あせなどを防ぐケイミュー社が誇る「グラッサコート」が採用されているので美観が長く保持されると言うメリットがあります。一般的にコロニアル等は10年に1度の再塗装が必要になりますが、ルーガへ葺き替えた場合、この辺りのメンテナンスが不要になる為、最終的には安くなるといった場合も多いです。
ケイミュー社『ルーガ』の詳細はこちら>>
セメント瓦から『ROOGA鉄平』への屋根葺き替え工事の流れ
それでは今回の屋根葺き替え工事の流れを画像と一緒にご紹介します。施工前の屋根の状態は非常に悪い状態です。瓦の割れ、瓦のズレがぱっと見で確認できるような状態ですので、ここまでいくと下地の劣化も免れません。屋根にも寿命がありますので永遠に葺き替えをしなくて良いという事はありませんが、定期的にメンテナンスをすることで、屋根材や屋根自体の寿命を延ばすことは可能です。
STEP.1施工前
上の画像が雨漏りのお問い合わせがあった時の屋根の状態です。一目見て瓦の割れ、ズレが確認できますね。この状態で雨漏りしているという事は下地の劣化も進んでいることは間違いありません。そのため、劣化した瓦の入替えをしただけでは対応できない為、葺き替え工事が必要になります。
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STEP.2【撤去工】既存屋根材の撤去
既存の瓦、屋根土の撤去を行います。上の画像の右側が屋根材を撤去した後の下地の状況です。こちらも劣化が進んでいることが分かりますね。
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STEP.3下地施工
屋根下地としてコンパネ(12㎜)を施工します。
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STEP.4ルーフィング(防水シート)設置
下地材の施工後、その上にルーフィング(防水シート)を丁寧に貼り付けます。ルーガの施工時はルーフィング等もケイミュー社の純正品を使用しなければ製品保証を受けることができません。
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STEP.5KMEW社『ROOGA鉄平』の施工⇒完了
最後に新しく施工する屋根材の『ROOGA鉄平』を施工し葺き替え工事は完了です。『ルーガ鉄平』は洋風なイメージのある屋根材の為、建物のイメージも変わりますね。また、『ルーガ鉄平』の施工により屋根の重量も大幅に軽減されました。雨漏り工事の付属として建物の耐震化もできるのはうれしいですね。
施工期間と施工にかかった費用
施工面積 | 約50㎡ |
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施工費用 | 40万円 |
施工期間 | 2日 |
今回の施工面積は50㎡で、施工に掛かった費用は40万円でしたので1㎡辺り8,000円程度の施工費用ですね。今回の屋根は非常に劣化が進み、結果、雨漏りが発生してしまったことにより葺き替え工事を行うという流れでした。一見すれば一般的な流れの様に思うかもしれませんが、屋根の劣化が進み、雨漏りしたからと言って屋根リフォームに踏み切るといった段階だと、屋根の劣化によって建物の他の部位に悪影響を及ぼしてしまっているなんてことも考えられます。したがって、定期的に屋根メンテナンスを行い、最適な葺き替え工事のタイミングで行えるように準備出来るようにすることをお勧めします。
ルーガの施工は限られた施工業者しか行えません
今回は劣化の進んだ瓦屋根を『ルーガ鉄平』に葺き替える工事の施工事例をご紹介しました。ルーガは非常に耐久性が高く、軽量でデザイン性も良い弊社でもオススメの屋根材です。
しかしケイミュー社のルーガという屋根材は、メーカーの専門講習会を受け、ケイミュー社から『ROOGAショップ』として認められて初めて工事が出来ると言う非常に敷居の高い材料でもあります。そのため、ルーガを使用した屋根に葺き替えしたくても施工業者がなかなか見つからないといった場合や、メンテナンスしたくてもルーガを取り扱う職人が一般のリフォーム会社にはいないというような事もあります。逆に言えば『ROOGA』の取り扱いを行っている業者さんは屋根業者としては一定水準に達しているとも考えられます。
このようにルーガは少し敷居の高い屋根材ではありますが、使用する材料としては非常に有効な材料と言えます。現在、雨漏りなどの致命的な不具合はないが、屋根のリフォームを考えているといった方はお気軽にお問い合わせください。
ゼファンは、自社職人及び専属外注の職人集団で屋根工事を行っているプロ集団です。調査の段階から自社の職人が行いますので、正確に原因を突き止め、屋根に最適な修繕方法をご提案しております。関西一円で屋根のお困りごとがございましたらお気軽にご相談ください!