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2019.03.10

台風で被害を受けた瓦屋根の補修工事をご紹介します

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こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は、台風の強風によって被害を受けた瓦屋根の補修工事をご紹介いたします。昨年は、比較的台風被害が少ないと言われる大阪にも、勢力を保ったままの台風がいくつか上陸し、幅広い範囲に屋根被害が発生しました。今回工事を行った建物も、台風21号の猛烈な風によって、屋根の袖瓦が飛ばされてしまい、屋根全体の瓦に歪みが出てしまったとの問い合わせを受けて工事を行ったものです。
瓦屋根は、近年人気のスレート屋根や金属屋根と比較して、屋根材自体が『重い』という特長を持っています。したがって、耐震対策を考えた軽量な屋根を作るときには、敬遠される傾向にありますが、その重量から台風などの強風には強いと考えている人が多いです。しかし、瓦屋根は、構造的に風を含みやすい作りとなるため、少しでも屋根材に歪みがあると、そこから一気に瓦が捲れてしまうということが少なくありません。特に古い建物の瓦屋根は、屋根土の上に瓦を並べて、端の列だけ釘で固定するという施工法となるため、1枚1枚屋根材を釘で固定するカラーベストなどと比較しても強風に弱い傾向があります。最近では、台風被害が少ないと言われていた地域にも、勢力を保ったままの台風が直撃することも珍しくなくなっていますので、台風が増える時期の前に、屋根の状態をきちんと点検することをオススメします。屋根は、万全な状態を保てていない場合、意外と簡単に屋根材が吹き飛ばされるという被害が出てしまいます。

瓦屋根と強風の関係性とその対策!

日本国内で古くから使用されている『瓦』ですが、この屋根材の特長は、非常に耐久力が高いということと重量があることです。したがって、『重量がある』という特長だけを考えて、重い瓦は風では飛ばされることがないと考えている人が多いのですが、もちろんそうではありません。
通常、しっかりと施工されている状態であれば、風で瓦が飛ばされることは少ないのですが、施工が甘かった場合や、想定外の強風が吹いた場合など、強風で瓦屋根に被害が出ることは珍しくありません。さらに、古い建物に多い『土葺き』と言う工法で施工されている場合は、土の上に瓦を並べて置いているだけですので、強風があれば吹き飛ばされる可能性は高いと思っておいた方が良いです。

瓦屋根の強風対策

瓦屋根の場合、台風の時期の前に瓦が大きくずれていないか目視で確認しましょう。この時に、屋根に歪みを感じた場合は、プロの屋根業者に確認してもらうことをオススメします。なお、築年数の経過した建物では、土葺きの可能性も高いので、一度プロの目で確認してもらい、必要であれば屋根リフォームを進めることがオススメです。
瓦屋根の外観にどうしても拘りがあるといった方は、瓦同士を噛み合わせ、更にくぎで固定する強風に強い『防災瓦』や、瓦が持つ重厚感はそのままに、軽量で耐久力が高いと言われる『ルーガ』などを採用すると良いでしょう。ただしその場合、全面葺き替え工事が必要ですので、施工費用は高額になります。

大阪府堺市で行った屋根の修理工事をご紹介!

それでは、大阪府堺市で行った、屋根の修理工事を画像とともにご紹介します。今回工事を行った屋根は、昨年近畿地方に上陸した台風21号によって、袖瓦の一列が飛ばされて、その他の瓦も大きく歪んでしまったため、修理依頼を受けたものです。瓦屋根は、重量があるため、強風に強いと思われがちですが、「屋根土の上に並べているだけ」、「風を含みやすい構造になっている」などの弱点があり、意外と台風で被害が出てしまうものです。

STEP1施工前

まずは施工前の屋根の状況です。画像からも分かるように、袖瓦が割れて、瓦屋根に施工されている屋根材が全体的に歪んでいます。他にも、いくつかの箇所で屋根材が飛散しているのが確認できたため、今回は、被害を受けた瓦部分の入れ替えを行いました。

STEP2既存屋根材の撤去

まずは、台風の強風で被害を受けた袖瓦を撤去します。袖瓦以外にも、強風で飛ばされている瓦がありましたので、被害を受けた部分も既存屋根材を撤去します。

STEP3新しく瓦を施工

既存屋根の撤去が完了したら、新たに瓦を施工します。今回は、瓦屋根を固定する目的の袖瓦に被害が出ていたため、屋根が全体的に歪んでいました。したがって、瓦の歪がなくなるように、きちんと補修しました。これで、屋根に隙間ができることなく、雨漏りの心配もありません。

STEP4ラバーロック工法で屋根材を固定

屋根材の歪みを正した後は、瓦屋根の強度を上げるため、ラバーロック工法で瓦の固定を行いました。ラバーロック工法は、正しい方法で行わなければ、逆に雨漏りの原因になってしまいます。ラバーロック工法で瓦を固定する場合は、上画像ように瓦下の換気をきちんと確保し、雨水が流れる部分には施工しないようにしなければいけません。

STEP5屋根修理完了

これで今回の屋根修理は完了です。袖瓦が崩れたことで全体的に歪んでいた瓦屋根ですが、きちんと並べ替えを行いました。また、ラバーロック工法で、瓦の固定したため、屋根材がズレることを防ぎ、台風の強風への耐久力も大幅に向上したと思います。

瓦屋根は『強風』に強いわけではない!

今回は、大阪府堺市で行った屋根の修理工事を画像とともにご紹介しました。今回工事を行った屋根は、昨年の台風21号の強風によって袖瓦に被害が出て、屋根材の固定が緩み全体的に瓦が歪んでしまったことにより、いくつかの瓦が飛散してしまったための修理でした。
瓦屋根は、屋根材自体の重量があるため、近年人気の軽量な屋根材と比較すると、「強風に対しては強い!」と考えている人が少なくありません。しかし、本稿でもご紹介したように、古い建物の瓦屋根は、屋根土の上に並べられているだけという施工方法が多いため、屋根に歪みが出てしまい固定力が弱くなっていると、意外と簡単に屋根材が飛散してしまうという被害が出てしまいます。もちろん、定期的に点検を行い、屋根が万全な状態にあるときであれば、台風で瓦が飛散してしまうということも少なくなります。しかし、「瓦は耐久力が高いため、メンテナンスフリーだ!」という考えが根強く残っているため、屋根のメンテナンスを怠ってしまう人が少なくないのです。
近年では、瓦屋根に分類されるものでも、1枚1枚の屋根材を釘で固定する施工方法になっている『ROOGA(ルーガ)』など、自然災害に強い瓦も登場していますので、屋根の葺き替えタイミングが来たときには、屋根材選びから慎重に行うことをオススメします!

ゼファンは、自社職人および専属外注の職人集団で屋根修理・雨漏り修理を行っているプロ集団です。調査の段階から自社の職人が行いますので、正確に原因を突き止め、屋根に最適な修繕方法をご提案しております。関西一円(大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀)で屋根のお困りごと(屋根修理、雨漏り修理)がございましたらお気軽にご相談ください!
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