こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は、日本で古くから利用されている屋根材である『瓦』を利用した屋根で起こる雨漏りについてご紹介したいと思います。普段街中を歩いている時でも『瓦』を利用した屋根は非常に多く見ることでしょう。瓦屋根を利用した建物は、重厚感のある独特な外観になり、近年スレート材や金属屋根素材の人気が高くなっている中でも、建物の屋根は『瓦』以外には考えられない!と考えている人も多いのではないでしょうか?
日本で古くから利用されている『瓦』の大きな特徴と言えば、その耐久性の高さをあげられ、瓦の耐久性というのは、全屋根材の中でも最も高いと言われるほど強いものです。実際に、古くからある建物では、100年以上も瓦のメンテナンスをしなくても、普通に屋根材として機能している建物があるというほど強い素材です。
こういった事もあり、瓦屋根を採用した建物では「瓦屋根はメンテナンスフリー」だと勘違いしている人が多いものです。しかし、瓦は確かに非常に強い素材なのですが、副材として利用されている漆喰や谷板金などはそこまでの耐久力がなく、メンテナンスを怠った結果『雨漏り』してしまうといった事も少なくないのです。
そこで今回は、瓦屋根における雨漏り原因や雨漏り修理方法をご紹介したいと思います。
瓦屋根でよくある雨漏り原因
瓦は非常に耐久力が高いというイメージが先行しており、瓦屋根はメンテナンスフリーと思っている人もいますね。しかし、一言に『瓦屋根』と言っても、そこには様々な副材が使用されています。例えば、屋根の谷部分には金属が利用されており、この谷板金は屋根に落ちた雨水を集水する場所でもあるので、錆びて穴があくなど、雨漏り原因になる事がとても多いものです。他にも漆喰や瓦の下に施工される屋根土など、瓦以外の材料は瓦ほどの耐久力はないと覚えておきましょう。以下に瓦屋根でよく見られる雨漏り原因をご紹介しますので、気になる点があれば梅雨に入る前に点検してもらう事をオススメします!
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瓦のズレ
地震や台風などの強風で瓦材がずれる事は珍しい事ではありません。下から見ただけでもズレている事が分かるほどであれば、すぐに屋根屋さんに連絡しましょう。
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瓦のひび割れなどの破損
瓦は非常に耐久力が強いものですが、絶対に割れないといった物ではありません。強風で飛ばされてきたものが屋根にぶつかり割れる事や、塩害・冷害で割れるといった事があり、この割れを放置してしまうと雨漏りにつながります。
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漆喰がヒビ割れしている、崩れている
漆喰は、瓦ほどの耐久力はありません。基本的に年数が経つほど硬くなる物ですが、10年を過ぎたあたりから、ひび割れや崩れてボロボロになるなどの劣化が目立つようになります。定期的に塗り替えをしてあげないと雨漏りの原因になります。
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谷板金の劣化
屋根の谷には屋根に落ちた雨を集水して雨樋に流す役割があります。その為、この部分は屋根の中でも特別に負担が大きい部分でもありますので、板金の劣化に注意が必要です。板金の錆が酷い場合や穴が開いている等は、雨漏りのサインなので出来るだけ早く補修しましょう。
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雨樋の劣化
直接瓦屋根とは関係ありませんが、雨樋の劣化は雨漏りの原因となります。
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屋根土の浸食
長く利用した瓦屋根では、瓦の下に施工されている屋根土が長年の雨水によって浸食され、屋根下地が所々露出している場合があります。これは、表面上わかりませんので、雨漏りして初めて発見されるといった事が多いです。
他にもありますが、瓦屋根での雨漏り原因には上記の様な物があります。この中には目で見た時にすぐ気づけるものもありますが、一般の方が雨漏りする前に気づくことはなかなか難しいものです。雨漏りは一度発生してしまうと、関係ない場所まで劣化を進めてしまうので、定期的に点検を行い、雨漏りする前にメンテナンスを行える体制を作りましょう!
瓦屋根の雨漏り補修
瓦屋根の雨漏り原因には、上述の通り様々な原因が存在します。その為、それぞれの症状によって最適な補修方法を選択しなければ、修理しても雨漏りを止める事はできません。
因みに、瓦屋根には他の屋根材には無い大きなメリットとして『部分補修』が可能だという事があります。その為、瓦が1・2枚割れているといった場合はその部分だけ補修すれば問題ないや、漆喰・谷板金の劣化が目立つ場合にもそれぞれの劣化場所を補修すれば屋根としての機能を発揮します。
雨漏り修理として、屋根全体を交換した場合には、やはり高額な費用が必要になる物ですが、部分補修を行えるという事は費用を大幅に抑える事が可能です。瓦屋根はこの部分補修ができる事が大きなメリットであり、メンテナンス性が高く、ライフサイクルコストが安いと言われる理由になっています。尚、瓦材は一度剥がしたとしても、そのまま再利用できる事も大きな特徴の一つですね。
POINT屋根の耐震対策には軽量な屋根材への葺き替えがオススメ
瓦屋根は、古くから日本国内で使用されているだけあって非常に大きなメリットがあるとわかりましたね。しかし、近年の屋根リフォーム業界では『瓦』は敬遠される傾向が非常に強いのも事実です。それは、瓦は素材的特徴で非常に重量があるという事がデメリットとしてあげられるからで。これは屋根が重くなってしまうと、建物の重心が高くなってしまい、地震などがあった場合には大きく横に振られてしまう事になり、建物の倒壊のリスクが高くなるためです。その為、近年の屋根リフォームでは瓦屋根から軽量な屋根材への葺き替え工事が非常に増えています。
どうしても瓦屋根の様な重厚感のある景観がお望みといった場合には、ケイミュー社が販売するROOGA(ルーガ)がオススメです。ルーガは瓦同様、非常に耐久力が強い屋根材ですが、その重量は陶器平板瓦の半分以下しかありません。重厚感を保ったまま屋根の耐震化をしたい場合には是非候補に入れて見てはいかがでしょうか!
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瓦屋根の雨漏り補修は業者さんに任せましょう!
今回は日本の伝統でもある瓦屋根についてその雨漏り原因と瓦屋根の補修についてご紹介しました。瓦屋根は、瓦が非常に高耐久な素材という認識が先行して、瓦屋根自体がメンテナンスフリーだという勘違いをしている方が意外に多いものです。しかし、本稿でご紹介した通り、瓦屋根には瓦以外にも様々な副材が利用されており、それらは瓦とは違い、そこまで耐久力の高いものではありません。
瓦屋根での雨漏りは単純に「瓦が割れている」といった理由よりも副材の劣化が進行したものが多いため、雨漏り補修を行う場合にはどの部分が原因になっているのかを正確に判別する必要があります。こういった瓦屋根の補修に関しては、部分的に修理することが可能なので、DIYが流行している近年では、自分で行おうと考える人が非常に多いです。もちろん、瓦を1枚だけ入れ替えるなどであれば自分で行う事も可能ですが、屋根の上は高所でもあり、非常に危険を伴うという事を忘れないようにしましょう。また、素人の方が屋根の上の作業を行う場合には、屋根に上がってしまったため劣化箇所以外を破損してしまうなど、被害を拡大してしまうといった事がとても多いため、出来るだけプロの屋根屋さんに依頼することをオススメしますよ!
プロの屋根屋さんに細かな屋根修理を依頼した場合には、その他の箇所も点検してくれる業者さんも多いので、リスク管理としてもオススメですよ!
ゼファンは、自社職人及び専属外注の職人集団で屋根修理・雨漏り修理を行っているプロ集団です。調査の段階から自社の職人が行いますので、正確に原因を突き止め、屋根に最適な修繕方法をご提案しております。関西一円(大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀)で屋根のお困りごと(屋根修理、雨漏り修理)がございましたらお気軽にご相談ください!
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