こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は、強風によって被害が出てしまう屋根は、どのような状況の屋根なのか?ということについてご紹介していきたいと思います。強風による屋根被害と聞けば、夏の終わりから秋にかけての台風シーズンを思い浮かべる方が多く、それ以外の時期は「強風で屋根が壊れることなんかない…」と考えている方も多いのではないでしょうか?しかし、この考え方は大間違いであり、毎年2月から3月半ばにかけてある『春一番』と呼ばれる強風では、非常に多くの屋根被害が生じているのです。
台風は、地球温暖化などの影響により、日本に上陸するものが年々大型化していると言われています。そのため、1年の中で強風に注意しなければならないのは、台風シーズンだけだと考えてしまっている方が多いです。しかし、四季のある日本は、台風シーズン以外にもさまざまな季節風があり、場合によっては台風と大差がないほどの強風が吹くような場合もあるのです。特に、2月から3月の半ばの立春から春分にかけては、『春一番(その年に初めて吹く南寄りの強い風)』が吹き荒れることがあり、毎年この時期は多くの屋根に強風被害が生じてしまっています。
そして、こういった強風によって被害が出てしまう屋根と言うのは、いくつかの共通点が存在しているのです。したがって、「なぜ強風で被害が出るのか?」と言うことを予めおさえておき、強風が吹くシーズンの前に何らかの対策を打つようにできれば、大きな屋根被害が出てしまうことも防げる可能性が高くなるのです。この記事では、皆さんがおさえておきたい、強風で被害が出やすい屋根の状況をご紹介しておきます。
強風で被害が出やすい屋根の状況とは?
それでは、台風や季節風など、強風の影響によって屋根が破損してしまった…なんて状況が、なぜ起こってしまうのかについて考えてみましょう。強風による屋根被害に多いのは、スレート屋根や金属屋根の棟部分に施工されている棟板金が飛ばされてしまうことや、瓦屋根などで屋根材が飛ばされてしまう…なんて被害です。
ちなみに、日本国内で古くから採用されている瓦に関しては、近年人気となっているスレートや金属屋根などと比較にならないほどの重量があります。そのため「瓦は重いから強風では飛ばされないはず!」などと言う、根拠のない自信を持っている方がいるのですが、これは大きな間違いです。台風などの強風は、樹木を引き倒したり自動車を横転させてしまうほどのパワーを持っており、瓦の重さなどあってないような物なのです。したがって、既に何らかの劣化症状が生じている状況で、強風を受けた場合には、一気に屋根が崩壊してしまう…なんてことも考えられるのです。
特に以下のような状況になっている屋根に関しては、非常に危険ですので、強風が多くなる時期の前に専門業者に連絡し修理しておくのがオススメです。
CASE1棟板金の固定が緩んでいる
強風による屋根被害で最も多いと言えるのが、棟板金が飛ばされてしまう…剥がれてしまう…というものです。
屋根の頂上部分に施工される棟板金は、釘やコーキングなどでしっかりと固定されています。しかし、築年数が経過していくごとに、釘にサビが生じてしまう…などと言った理由で徐々に固定が緩んでしまうものなのです。棟板金の固定が緩んでしまうと、屋根面と板金の間に隙間が生じてしまうことになります。そして、台風や春一番などの強風がその隙間に吹き込み、一気に板金が飛散してしまう…と言う被害が生じてしまうのです。
この棟板金は、屋根頂上にできる隙間を埋める目的も持っていますので、この部分に被害が出てしまうと雨漏りリスクが非常に高くなります。最近では、スレート屋根や金属屋根などを採用した住宅が増えていることから、強風による棟板金の被害も爆発的に増えています。
CASE2瓦に隙間ができてしまっている
次は瓦屋根における強風被害です。瓦屋根では、強風によって屋根材の一部が吹き飛ばされてしまう…と言う被害が意外に多いです。
この場合のメカニズムも棟板金の飛散と同じで、屋根に隙間ができてしまっていることで、そこに強風が吹き込み、屋根材が飛ばされてしまう…と言う被害になるのです。瓦屋根の隙間に関しては、地震などの揺れがあった際、屋根材が微妙にズレてしまったいたのですが、それに住人が気付けていない…と言うパターンや、瓦の一部が割れてしまいそこに隙間ができてしまっていた…と言う場合が多いです。他には、屋根に施工されていた漆喰が剥がれているなども、屋根材の固定力低下を招き、強風被害が生じてしまう原因となります。
瓦は非常に耐久力が高いという特徴があるため、『瓦屋根=メンテナンスフリー』だと勘違いしてしまっている方が多いです。もちろん、瓦が非常に強い素材なのは間違いないのですが、瓦屋根には他にもさまざまな副材が採用されており、それらは瓦ほどの耐久力はありません。つまり、瓦屋根に関しても定期的なメンテナンスは必要不可欠なのです。また、いくら耐久力が高い瓦でも、絶対に割れないわけではありませんし、地震の揺れや強風によってズレてしまうこともあります。こういった瓦屋根の小さな不具合は、一般の方ではなかなか気付くことができませんので、定期的に専門業者に点検してもらうことが重要です。
CASE3スレート屋根の反り
最後は、導入コストが安い、デザイン性が良い、軽量などと言った理由で、近年非常に高い人気を誇るスレート屋根における強風被害についてです。スレート屋根は、軽量で屋根材自身が釘で固定されていますので、基本的には自然災害に強いと言われます。しかし、定期的なメンテナンスを怠ってしまうと、強風による被害が生じやすくなってしまいます。
まず覚えておいていただきたいのは、スレート屋根の場合、屋根材自身が防水性などの機能を持っているのではなく、表面に施工されている塗装の効果によって各種機能を得ているという点です。しかし、この塗装に関しては、紫外線などの影響で徐々に劣化してしまい、その効果がなくなってしまうのです。そのため、一般的なスレート屋根では7~10年程度に1度の頻度で再塗装工事が必要とされています。
この再塗装工事を先延ばしにしてしまうと、屋根材の撥水性などが落ちてしまい、屋根材自身が水を吸収し、また乾燥するという現象を繰り返すようになります。そうなってしまうと、屋根材の角部分が徐々に反り返ってしまい、そこの強風が当たり吹き飛ばされてしまう…と言うことになるのです。
どのような屋根材でも同じですが、こういった災害による被害を防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが非常に重要です。
まとめ
今回は、強風の影響によって屋根被害が生じてしまう可能性が高い状況についてご紹介してきました。強風による屋根被害と聞くと、ほとんどの方が台風シーズンだけ注意しておけば良いと考えるのですが、四季のある日本では季節の変わり目に強風が吹くことも多く、台風シーズン以外でも注意しておかなければならない場合が多いのです。特に、春一番などは、想像以上の強風が吹くことも珍しくなく、小さな屋根の劣化から一気に屋根被害が拡大してしまう…なんてことも多いのです。
特にこの記事でご紹介したような劣化に関しては、住人さんが気付いていないだけで既に生じているという住宅が非常に多くみられます。もちろん、こういった屋根だからと言って絶対に強風による被害が出るとは限りませんが、いつ大きな被害が出てしまってもおかしくないということは理解しておきましょう。
屋根は、常に紫外線や風雨にさらされ続けている場所ですので、皆さんが想像している以上に劣化が早い場所と言えます。そのため、下から見た時に何の問題も生じていなさそうに見えても、実は小さなズレが生じており、強風で大きな被害が出てしまう…なんてことも多いと考えておきましょう。どのような屋根材を採用していたとしても、定期的な点検とメンテナンスを行うことが、屋根被害を防ぎ、結果的に建物の寿命を延ばすことにつながると考えておきましょう。
ゼファンは、自社職人及び専属外注の職人集団で屋根修理・雨漏り修理を行っているプロ集団です。調査の段階から自社の職人が行いますので、正確に原因を突き止め、屋根に最適な修繕方法をご提案しております。関西一円(大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀)で屋根のお困りごと(屋根修理、雨漏り修理)がございましたらお気軽にご相談ください!
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