こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は雨漏り修理の施工事例をご紹介したいと思います。雨漏りの原因には、本当に様々な原因があり、一見して何が原因で雨漏りがしているのかを判断するのはプロでもなかなか難しい場面もあります。ぱっと見て「屋根の劣化がひどい」等であれば屋根全体のリフォームに踏み切る事もできると思いますが、一部の劣化が原因でそれを修理すれば数年は全く問題ないのに、
「屋根をリフォームしないと雨漏りはなおりませんよ!」
等と営業マンに言われて必要のない工事まで行う…なんてお話を聞いたことある人も多いのではないでしょうか?
今回は飛び込みの営業マンに指摘されることの多い屋根の部位『棟瓦』のズレについてご紹介します。
『棟瓦』ってどんなの?
今回は雨漏りのご相談を受けた工事ですが、その原因は上の画像部分の『棟』の劣化・ズレが問題となり雨漏りを引き起こしていました。上の画像を見ても一般の人であれば特に雨漏りの原因になるほどの劣化があるとは思わないのではないでしょうか?
そもそも『棟』って何?という方の為に簡単にご説明しますと、『棟』とは、瓦屋根の瓦と瓦が交わる部分の事を指します。日本瓦の屋根の場合は、その棟に「のし瓦」という部材を載せて施工していることがほとんどですが、この部分の事を『棟瓦』と呼びます。因みに日本瓦の屋根における雨漏りの原因では『棟瓦』の劣化やズレはトップクラスに多い原因となります
実際の雨漏り修理工事の流れ
それでは今回の『棟瓦』の雨漏り補修・修理の流れを画像と一緒にご紹介します。施工期間や工事にかかる費用もご紹介しますので、屋根工事をお考えの方は参考にしてみてください!
STEP.1冠瓦の撤去。
まずは冠瓦(棟瓦の一番上の部分)の取り外しをします。冠瓦を撤去すると屋根土が出てきますのでこれも撤去します。屋根土は長い年月が経つとサラサラでボロボロになります。
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STEP.2のし瓦の撤去。
次に、のし瓦(棟瓦の下の部分)も冠瓦同様に取り外していきます。
ちなみに瓦屋根の場合は、一度撤去した瓦でもヒビなどの劣化がなければもう一度使うことが可能です。こういった再利用が出来ることは瓦屋根の特権でもあります。
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STEP.3瓦の積み直し。
一度撤去したのし瓦ですが、今度はその瓦を積み直していきます。のし瓦はシルガード(南蛮漆喰)を棟に詰めながらしっかりと施工していきます。
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STEP.4冠瓦積み直し⇒完成
最後に冠瓦の積み直しを行って『棟瓦』の雨漏り補修工事は完了となります。
今回の雨漏り補修工事は全行程を1日で行いました。施工自体も既存棟瓦の積み直しでしたので材料費などもかからず、全体の施工費用も6万円と、かなりリーズナブルの施工となりました。ゼファンでは自社職人及び専属外注の職人で施工いたしますので急な雨漏りトラブルなども素早く対応可能です。突然の屋根のお困りごともお気軽にお問い合わせください。
屋根の修理は見かけの補修ではなく本質的な補修を!
ここまで、棟瓦が原因の雨漏り補修工事を実際の施工内容を沿ってご紹介いたしました。いかがでしたか?
近年の屋根工事では棟瓦のズレや曲がり、漆喰の剥がれ等の補修に「漆喰の塗り直し」や「ラバーロック工事」で対応する屋根工事屋さんも増えています。こういった施工はあくまでも表面上の補修になってしまい、本質的な屋根の修理とはならない場合も多くあります。さらに、未熟な業者さんに「ラバーロック工事※1」を依頼して、逆に雨漏りを発生させてしまうなんてことも実は少なくありません。
屋根の雨漏りには必ず何らかの原因がある為、雨漏り修理はしっかりとその原因を突き止め、最適な対策を施すことが屋根の寿命を延ばすことにもつながります。もし、今現在は雨漏りなどがなくても「長年、瓦のメンテナンスはしたことがない」や「今の屋根の状態が知りたい」等の場合は『棟』のメンテナンスだけでもお勧めします。
ゼファンで行う屋根工事はすべて自社職人及び専属外注の職人で工事させて頂いています。そのため、他社では見られない施工の速さと施工力の両立が可能です。お住まいの屋根に関して何か問題がある場合はお気軽にお問い合わせください。ゼファンでは調査の段階から自社の職人が行いますのでスピーディーで正確な対応が可能です。
瓦屋根において、瓦と瓦をコーキング材(接着剤のようなもの)などで、結合、固定する工法の事です。瓦の隙間埋めやズレ防止が主な目的で施工箇所によっては非常に有効な工法です。しかし場所によっては、屋根が密閉され湿気により屋根が腐食したり、雨漏りの原因になったりする場合もあります。「ラバーロック=悪徳業者」というイメージが近年強いみたいですが、そういったわけでもないので、心配であれば信頼のできる屋根屋さんに屋根の調査を依頼しましょう。