太陽光発電を設置した自宅の屋根から雨漏り。
太陽光発電を設置した太陽光発電業者に連絡するべきなのか、雨漏りなので屋根工事業者に連絡するべきなのか、迷われる方もおられると思います。
結論としては、雨漏りを直せるのは屋根工事業者であるため、基本的には屋根工事業者に連絡するのが妥当です。
理由を見ていきましょう。
なぜ太陽光発電業者でなく、屋根工事業者に修理を依頼するべきなのか
すでに起こってしまった雨漏りを直すのは、太陽光発電を設置する業者ではなく、屋根職人が施工することになります。
なぜなら雨漏りを含め屋根の修理に関する知識や経験をもって対応できる職人がいるのは、屋根工事業者だからです。太陽光発電を設置する業者には屋根修理に関する知識やノウハウはありません。
太陽光発電のパネルを設置した屋根で、雨漏りしている主な原因は、
- 設置の際に屋根に穴を開ける工事を適切な防水処理をせずにしてしまっている。
- 穴が不適切な位置に開いてしまっている。
- 経年劣化が激しい屋根に無理に設置している。
といったものが挙げられます。
太陽光発電業者の中には、残念ながら施工に関して十分な知識や実績がない業者が存在します。
太陽光発電を設置した屋根修理はどのように行なわれるのか
太陽光発電のパネルが設置された屋根の修理はどのように行なわれるのでしょうか。
- 適切な工法は何か
- 太陽光発電パネルを設置するのに適した屋根材は何か
- 工事の手順はどのようになるのか
について見ていきましょう。
修理する際の工法
雨漏りが発生している場合、どのような工法を選択するのが妥当なのでしょうか。
比較的屋根が新しい場合は、部分修理で対応できることが多いです。
しかし、屋根がそれほど新しくない場合は、経年劣化による雨漏りも今後発生する可能性が高いため、トータルのコストや、建物自体に発生する悪影響を考えると、屋根の葺き替え工事、または屋根重ね葺き工事が妥当と判断されます。
屋根葺き替え工事は、既存の屋根材を全て取り外し、下地を補強したうえに新しい屋根材に張り替える工事です。
雨漏りの根本的な原因を解決できることや、太陽光発電設置に最適な屋根材に変更することが特長となります。
太陽光発電を設置する場合、おすすめの屋根材は金属屋根一択
屋根材には様々な種類があります。例えば、和瓦、セメント瓦、スレート、ガルバリウム鋼板などです。
では、太陽光発電を設置する屋根に最適な屋根材は何なのでしょうか。
答えは、金属屋根となります。
具体的に当社株式会社ゼファンがおすすめしているのは、ガルバリウム鋼板の立平葺きもしくは、アイジー工業の『スーパーガルテクト』です。
理由は
- 屋根材に穴を開けず、専用の取付用金具を用いて太陽光発電パネルを設置できるため、雨漏りのリスクを抑えられる。
- 屋根材の中でも金属屋根は特に軽量であるため、重量のある太陽光発電パネルを載せても、建物の耐震性に対して最小限の影響で済む。
- 金属屋根の平均的な寿命は25年から35年と比較的長い。しっかりメンテナンスを行なうと40年以上もつ。
といった点です。
写真は、当社が担当した太陽光発電パネル脱着工事+屋根重ね葺き工事のものです。
既存屋根材 カラーベストの上から、立平葺き(カラーGL鋼板)で重ね葺きしています。
専用の取付金具を用いて、屋根材に穴を開けずにパネルを取り付けられていることがわかります。
元々使われていた屋根材が金属屋根以外の場合、金属屋根に変更しても大丈夫なのかと気にされる方もおられますが、葺き替え工事の場合、元がどのような屋根材であっても問題なく葺き替えることができます。
工事の手順 (屋根葺き替え工事の場合)
次に、どのような手順で屋根修理が行なわれていくのか、見ていきましょう。
こちらでは、当社株式会社ゼファンによる太陽光発電パネルが設置された屋根の葺き替え工事手順をご説明します。
- 足場の設置。
職人が安全で正確な施工を行なうため、必要なものとなります。また屋根工事における足場は、労働安全衛生法により設置が義務付けられています。 - 既存屋根から太陽光発電パネルを取り外し、足場に移設。
太陽光発電パネルや装置の扱いについては、当社と提携する電気工事業者によって作業が行なわれます。 - 既存の屋根材、防水シートなどを撤去。
和瓦であれば土もきれいに撤去します。 - 野地板などの下地材を施工。
- 防水シートを施工
- 金属屋根を葺く
- 新しい雨どいを取りつける
足場を設置する屋根工事と共に雨どいも取り換えることをおすすめしています。雨どいの寿命を考えると、屋根と同時に施工した方がトータルコストが抑えられるためです。 - 専用金物を用いて、足場に移設した太陽光発電パネルを再度屋根に取付
提携する電気工事業者によって行なわれます。 - 太陽光発電が正常に動作することを確認
こちらも提携する電気工事業者によって行なわれます。 - 足場の撤去
- 完了
太陽光発電パネルを伴う葺き替え工事の場合、工期は通常の葺き替え工事に比べ、プラス2日程度となります。
太陽光発電業者に頼まなくても太陽光発電に不具合は生じないのか
屋根の雨漏りは屋根工事屋さんが豊富な経験と知識を生かし解決します。一方、太陽光発電装置やパネルの扱いに関しては、知識と経験が豊富な電気屋さんが行なうことが適切です。
当社株式会社ゼファンでは、太陽光発電施工の資格「施工ID」を持つ電気屋さんと組み、工事を行います。
施工IDとは、各太陽光発電メーカーが独自に発行する施工に関する認定です。メーカーは、施工者に対して太陽光発電システムに関する知識や施工技能を習得するために、教育・訓練を実施しています。
研修修了後、施工者には認定IDが発行されます。取得した施工者が工事を行うことで、施工品質を確保しています。
そのため、太陽光発電業者に雨漏り修理を依頼をしなくても、太陽光発電に不具合は発生しません。
まとめ
以上、太陽光発電パネルが設置されている屋根からの雨漏りは、屋根工事業者が修理するほうが良い理由を解説しました。
当社株式会社ゼファンでは、太陽光発電パネルが設置された屋根工事の場合、施工の認定IDをもった協力業者と協力して施工を行います。
屋根工事に関して経験と知識が豊富な当社と、信頼できる電気屋さんと組むことで、不具合のない施工を実施します。幅広いメーカーの太陽光発電に対応できますので、ぜひ一度ご相談ください。
関西一円(大阪、京都、奈良、滋賀)で屋根のお困りごと(屋根修理、雨漏り修理)がございましたらお気軽にご相談ください!