こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は、大阪府堺市で行ったコーキングの全面打ち替え工事を画像と共にご紹介します。突然ですが、皆さんは住宅で発生する雨漏りというものは、どこが原因で引き起こされるものだと考えていますか？多くの方が持っている雨漏りのイメージというものは、屋根が何らかの理由で破損してしまい、その破損から雨水が侵入し、雨漏りしてしまうものだ…といった感じだと思います。確かに、住宅で発生する雨漏りに関しては、屋根が原因となることも多いですので、この考え自体が間違っているわけではありません。しかし、このイメージだけでは少し足りないということは覚えておきましょう。
実は、住宅の雨漏りというものは、屋根が原因となり発生するだけでなく、外壁を起因とする雨漏りも少なく無いのです。例えば、外壁に亀裂が入ってしまい、そこから水が染み込んでしまう…、外壁塗装が経年劣化してしまい、本来の防水効果を発揮できずに雨漏りしてしまう…なんてことがあるのです。そして、外壁を起因とする雨漏りで特に多いのが、今回工事を行ったコーキングの劣化です。皆さんも、この記事を読んだ後、住宅の周りを一度確認してほしいのですが、サイディング壁のボードとボードの継ぎ目や窓枠・ドア枠の隙間にゴムの様なものが埋め込まれていると思うのですが、それがコーキングです。実は、このコーキングは、外壁に生じる隙間を埋めて防水性を上げるために施工されているのですが、施工から約5年経過すれば徐々に劣化が始まり、7年程度経過すればひび割れや脱落が見たられるようになるのです。防水を担っている部分が劣化してしまうと、当然雨漏りにつながってしまうことになりますので、本来は定期的な打ち替え工事が必要不可欠なのです。しかし、コーキングの重要性を認識していない人も多く、既に脱落していたとしても放置されているケースが少なく無いのです。
そこでこの記事では、外壁からの雨漏りを防ぐために必要になるコーキング打ち替え工事の施工事例をご紹介します。
外壁の防水性低下のサインを抑えておこう！
それではまず、外壁からの雨漏りを引き起こしてしまう「外壁の防水性低下」を見極めるためのサインをご紹介しておきましょう。冒頭でご紹介したように、雨漏りというものは、屋根の劣化のみが原因となるわけではなく、外壁のさまざまな劣化にも注意しなければいけないのです。
ただし、外壁に関しては普段から皆さんでもチェックすることができますので、「外壁の防水機能が低下し始める」サインを頭に入れておけば、雨漏りする前に対処する事が可能です。そこでここでは、普段の生活の中で「防止機能が低下しているのかな？」と気付けるようにするため、外壁の劣化サインをいくつかご紹介しておきます。以下でご紹介するサインが出ていた場合、できるだけ早く専門業者に点検してもらうことがお勧めです。
- 外壁にチョーキング現象がみられる
チョーキング現象とは、外壁に手で触ると、手に白い粉が付くことです。チョーキングは、塗膜が劣化した場合に起こる症状で、既に防水機能が低下しているサインです。外壁塗装の塗膜が、紫外線や雨によって劣化し、粉のような状態になっているため、触れた時にチョークの様な粉が手につくのです。この現象が出ている場合、雨水を弾かなくなるどころか、むしろ水を吸収するため雨漏りの危険性が非常に高いです。 - 比較的大きなクラックがある
幅0.3mm以上、深さ5mm以上の目に見えるクラックがある場合、そこから雨水が侵入する危険があります。場合によっては建物の強度にも悪影響を与えることがあるので、早期に専門業者に点検してもらいましょう。 - コーキングのひび割れ、脱落
サイディングボードの継ぎ目や、窓枠・ドア枠の継ぎ目にあるコーキングの劣化は防水機能の低下サインです。コーキング材は、紫外線にさらされ続けることによって、弾力性が無くなり、縮んでしまったり、ひび割れができてしまいます。これを放置してしまうと、コーキングが脱落してしまい、外壁に隙間ができてしまうため、そこから雨水の侵入を招きます。 - 塗装剥がれが起こっている
塗装がボロボロになって、完全に剥がれてしまっている場所があるなどは、非常に危険です。外壁の防水機能は表面に施されている塗膜が担っているため、それが剥がれてしまうと、雨のたびに建物内部に水が侵入している可能性が高いということです。早急に再塗装などの対処をすることがお勧めです。 - 外壁に色あせが見える
外壁塗装の色あせを感じた場合、チョーキング現象の前触れと考えましょう。これは、外壁塗装の塗膜が劣化し始めているサインですので、この段階で再塗装をするのがお勧めです。 - 外壁の汚れが目立つ
外壁がホコリやカビなどで、汚れが目立ってきた…という場合は、注意が必要です。外壁の汚れは、外観上の問題もありますが、外壁に熱がこもりやすくなり、塗膜の劣化を速めてしまうのです。すぐに雨漏りすることはないでしょうが、一度点検してもらうことがお勧めです。ちなみに、カビやコケが広く繁殖しているという場合は、塗膜の効果が切れている可能性が考えられます。
大阪府堺市で行ったコーキング打ち替え工事をご紹介！
それでは、大阪府堺市で行ったコーキング打ち替え工事をご紹介していきましょう。今回工事を行った住宅では、既存外壁において日の当たる面で、全面的にコーキングの劣化が見られており、脱落してしまっている部分も多くありました。窯業サイディングを利用した外壁は、サッシ廻りやボードとのジョイント部、開口廻りなどコーキングで防水を取っていますので、これが劣化してしまえば外壁からの雨漏りを引き起こしてしまう可能性が高くなります。今回は、屋根工事のご相談だったのですが、コーキングの劣化状況やリスクを説明したところ、コーキングの全面打ち替えも行うことになりました。屋根工事などで足場を組む際には、こういった外壁の補修を同時に行うことで、足場代を節約することが可能です。
STEP1施工前
まずは施工前の屋根の状況を見てみましょう。上図のように、日の当たる外壁面ではコーキングの劣化が進行してしまっており、場所によってはコーキングが脱落してハットジョイナーが見えるほどでした。この状態にまでなると、外壁に隙間ができてしまっていますので、いつ雨漏りが発生してもおかしくありません。コーキングは、このような状態になる前に補修しましょう。
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STEP2既存コーキングの撤去
まずは既存外壁のコーキングを全て撤去していきます。
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STEP3プライマーの塗布
新たに施工するコーキングがしっかりと密着するよう、まずはプライマーを塗布します。
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STEP4コーキングの施工
プライマーの塗布完了後、新たなコーキングを施工していきます。外壁表面を汚さないように、しっかりと養生も行っています。
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STEP5表面を整える
へらなどを使って、コーキングの表面を整えていきます。この工程は、余計なコーキングの除去と、新しく施工したコーキングがしっかりと密着するよう圧着させるのが目的です。余計なコーキングが残ってしまい、外壁面より突出してしまうと、雨などの影響を受けやすくなり、コーキングの劣化が早くなるので、DIYなどでコーキングを打つ際には注意してください。
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STEP6コーキング打ち替え完了
上図が施工完了後の外壁です。窓枠などのコーキング打ち替えましたので、これで外壁からの雨漏りの心配はありません。上述していますが、住宅に施されるコーキングに関しては、約7年程度が寿命となりますので、雨漏りさせないためには定期的な打ち替えが必要と考えておきましょう。
まとめ
今回は、大阪府堺市で行った外壁のコーキング打ち替え工事をご紹介しました。この記事でもご紹介したように、「雨漏りは屋根から発生する」と考えている人も多いのですが、実は外壁の劣化を起因とする雨漏りというものも少なく無いのです。特に、サイディング壁の目地やサッシ回り、換気扇などの開口部に施工されているコーキングが経年劣化してしまい、そこから雨水が侵入する…という雨漏りは非常に多いので注意が必要です。
外壁に施工されるコーキングについては、隙間を埋めて防水性を高めるという非常に重要な役割以外にも、地震などの揺れがあった際、建物の動きに追随し、ボード同士が接触して破損してしまうのを防ぐとというものもあります。つまり、皆さんがイメージしている以上にコーキングというものは住宅にとって重要な役割を持っているということなのです。
コーキングは外壁の中でも比較的劣化が早い部分ですので、定期的に家の周囲を回って自分でも劣化状況を確認しておくのがオススメですよ。そうすれば、早期に劣化に気付くことができ、雨漏りを引き起こす前に対処することが可能になるはずです。
ゼファンは、自社職人及び専属外注の職人集団で屋根修理・雨漏り修理を行っているプロ集団です。調査の段階から自社の職人が行いますので、正確に原因を突き止め、屋根に最適な修繕方法をご提案しております。関西一円（大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀）で屋根のお困りごと（屋根修理、雨漏り修理）がございましたらお気軽にご相談ください！
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