こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は、瓦屋根の地震・台風対策や雨漏り対策に利用されることがある『ラバーロック工法』について、その詳細やメリットをご紹介していきたいと思います。
そもそも皆さんは『ラバーロック工法』と言う名前は聞いたことがあるでしょうか?実は、このラバーロック工法は、比較的単純な施工方法という事もあり、数年前までは訪問営業などで盛んに使われた施工方法な為、『ラバーロックは詐欺だ…』などとネガティブな情報が出回っている屋根補修方法でもあるのです。
実際に、訪問営業の人間が施工した場合、本来の施工方法とは異なる方法で進める事が多く、ラバーロックを行ったせいで雨漏りしてしまった等といった事もあり、『ラバーロック=詐欺』と言う認識が広まったのです。しかし、このラバーロック工法は、きちんとした施工手順で知識のある職人が施工をする場合には、瓦屋根が地震や台風でズレてしまう事を防げるなど、屋根の雨漏り対策として非常に有効な工法なのです。要は『ラバーロックをしてはいけない箇所がある』という事を知らずに施工するから屋根に悪影響を及ぼすことがあるのであり、しっかりと施工すれば非常に役に立つのです。
そこで今回は、ラバーロック工法の正しい知識を理解してもらう為、施工方法やメリットを詳しくご紹介していきます。
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ラバーロック工法とは?
それでは最初に、ラバーロック工法がどのような物なのかについてご紹介しておきましょう。
ラバーロック工法は、冒頭でも紹介している通り、施工方法自体はそこまで複雑な物ではなく、瓦屋根を接着剤(ラバー)で固定(コーキング)させる工法の事を言います。要は、コーキング材やシーリング材などを利用して、瓦と瓦を接合させて地震や台風などで瓦がズレてしまうのを防ぐために固定させるものです。
それではなぜ、ラバーロックが『詐欺だ!』等と言われるのでしょうか?その理由は、ラバーロックには、接着剤で接合してもいい場所としてはいけない場所があり、知識がないものが施工した場合に、接合してはいけない場所を接合してしまう事により屋根に悪影響が出るからです。つまり、きちんとした知識を持っている人間が施工する場合には全く問題がない工法なのです。
ラバーロック工法の目的とメリット
それでは、ラバーロック工法にはどのような目的があり、またラバーロック工法を進める事でどのようなメリットがあるのでしょうか?ラバーロック工法には、主に次の2つの目的があります。それは、
- 瓦の隙間を埋める
- 瓦がずれるのを防ぐ
それではこの二つについて詳しく見てみましょう。
Merit1瓦の隙間を埋める
瓦の大きな特徴として『耐久力がとても高い』という物があり、瓦は他の屋根材と比較しても非常に寿命が長いものです。しかし、寿命が長いという事は、その分、長年紫外線などに晒され続けるという事でもあり、いくら耐久力が高い瓦と言えど、次第に瓦に歪み等が生じてしまう事があるのです。
このように瓦に歪みが生じてしまうと、そこには隙間が出来てしまい、出来た隙間から雨水などの侵入を招き、雨漏りの原因となってしまう事があるのです。その隙間を埋め、雨漏りを防止するためにラバーロック工法を施工する場合があるのです。
Merit2瓦のズレ、飛散を防ぐ
瓦同士をコーキング材などで接合させることで、地震での揺れや台風・突風などの強風が発生した場合でも、瓦がズレたり、飛散したり、捲れたりするのを防ぐことが出来るのです。これは、瓦屋根全体の耐久力を上げる事にもなり、もちろん雨漏りへの対策ともなります。
ただし、いくら瓦を固定する為や隙間を埋めるためと言っても、コーキング材等を施工していい場所は限られているのです。万が一間違った方法でラバーロック工法を進めてしまうと、逆に屋根に大きな悪影響が出てしまいます。以下で、その理由をご紹介します。
間違ったラバーロック工法の施工法とは
ラバーロック工法は、原則として『瓦の桟山部分の上下の部分』にのみ施工を行えるものです。
つまり、瓦の横や上下など全体に塗るなどは、もっての外なのです。確かに瓦の固定のみが目的であれば全体に塗った方が強度も上がりそうなものですが、それでは逆に屋根の本来の目的が果たせなくなってしまうのです。具体的には、
- 屋根内の湿気の逃げ場がなくなり、屋根下地の劣化や腐食を招く
- 侵入した雨水の逃げ場がなくなり、雨漏りの原因となる
元々瓦という物は、屋根に降った雨を完全に防ぐ機能などはありません。その為、屋根の隙間から雨水が入り、瓦の下を抜けていくものなのですが、これを完全に塞いでしまうと水の逃げ道がなくなります。その為、何時までも雨水が屋根内に残り、それが雨漏りの原因となってしまうのです。さらに、屋根内に溜まった湿気も抜けられず、屋根下地やルーフィングを腐食させてしまうのです。こうなってしまうと、瓦を全て剥がしてしまい、下地の修正から行わなければならず、ラバーロック工法など、目じゃないほど高額な費用が必要になってしまうのです。
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POINT他にもある間違ったラバーロックのデメリット
間違ったラバーロック工法は、かなり致命的な問題を引き起こす為、『詐欺だ!』などと言われても仕方ないような気もしますね。しかし上記に上げた以外にも、間違ったラバーロックでトラブルになる事があるのです。具体的には、
- コーキングの劣化が進んだ時には、屋根全体の見た目が非常に悪くなる
- 瓦の特徴である『部分補修』が不可能になる
- 瓦の再利用が出来なくなる
上記の様に、間違ったラバーロック工法を行うと、屋根として致命的な問題が多く発生するのです。はっきりと言うと、知識のない人間が行うラバーロック工法であれば、デメリットしかないとも言えるのです。
ラバーロックは正しく施工すれば非常に有効です!
今回は、瓦屋根の地震・台風対策として有効な方法であるラバーロック工法についてご紹介してきました。本稿後半には、施工方法を間違った場合のデメリットを詳しくご紹介したので、「やはり、ラバーロックはやめた方が良いのか…?」等と考えてしまった人も多いかもしれませんね。
しかし、何度も言っていますが『ラバーロック工法』自体は非常に有効な方法だという事を忘れてはいけません。ラバーロック工法でデメリットがあるのは、知識のない悪徳業者が行う場合であり、正しい知識を持った施工業者が進めるのであれば、台風や地震に対する対策として非常に効果的な方法なのです。特に近年では、台風や地震による屋根の被害が多く発生していると言う事実もあり、こういった対策をしたい場合には、是非お勧めしたい工法でもあるのです。
ネットで検索しても『ラバーロック工法=悪徳業者』などといった情報は非常に多いため、心配になる人も多いと思います。ゼファンでは、きちんとラバーロックのメリットや必要性をご説明したうえで施工を行いますので、「ラバーロックってどうなの?」といった単純な疑問の場合でもお気軽にお問い合わせください!
ゼファンは、自社職人及び専属外注の職人集団で屋根修理・雨漏り修理を行っているプロ集団です。調査の段階から自社の職人が行いますので、正確に原因を突き止め、屋根に最適な修繕方法をご提案しております。関西一円(大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀)で屋根のお困りごと(屋根修理、雨漏り修理)がございましたらお気軽にご相談ください!
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