こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は、建物の屋根形状と雨漏りリスクの関係をご紹介していきたいと思います。近年では、洋風でスタイリッシュな外観の建物が流行しており、それに伴って『片流れ屋根』や『陸屋根』などといった屋根形状を採用している建物が非常に増えています。これらの屋根は、非常にモダンで、スタイリッシュな外観をしているため、夢のマイホームを計画している方であれば、陸屋根を採用した建物を、現在考えているという人も多いかもしれませんね。
しかし、スタイリッシュでモダンな外観が実現できる陸屋根は、雨漏りリスクが高いというデメリットがあるのはご存知でしょうか?陸屋根というものは、マンションの屋上のように平らな形状をした屋根なのですが、その分、築年数が経過すると様々な部分に不具合が出て、その結果、雨漏りを引き起こしてしまう可能性がとても高いといえる屋根形状なのです。建物にとって雨漏りというものは、単純に屋根の修理をすれば良いと言うようなものではなく、雨水がいつの間にか建物内部に侵入し、まったく関係のない部分まで腐食させてしまう可能性がある、非常に恐ろしいものなのです。そのため、雨漏りに気づかずに放っておくと、建物の建て替えまで必要になる可能性があるなど、修理費用が想像を超えるような額になることも少なくありません。
そこで今回は、現在陸屋根を採用した建物に住んでいる方や、陸屋根の家を建てようと計画している方のために、陸屋根で雨漏りさせないためのチェックポイントをご紹介していきたいと思います。
陸屋根の雨漏り防止チェックポイント!
それでは実際に、陸屋根における雨漏り防止のチェックポイントをご紹介していきたいと思います。「陸屋根って何?」という方も多いかもしれませんが、陸屋根とは上画像のように、所謂、建物に屋上があるような形状の屋根の事です。マンションや病院の屋上のことをイメージしていただければ、非常にわかりやすいかもしれませんね。この屋根形状は、モダンでスタイリッシュな外観を実現してくれることや、屋上を有効利用できるスペース的なメリットがあるため、近年では、戸建て住宅でも採用する建物が増加しているのです。
しかし、冒頭でご紹介したように、陸屋根はそのほかの屋根形状と比較しても、雨漏りリスクが高いといわれ、実際に注意しなければならないポイントが多いです。現在、陸屋根の建物を計画している方は、以下の点に注意して雨漏りを引き起こす前にメンテナンスを行うようにしましょう。
POINT1防水シートの劣化は雨漏りに繋がります。
本来、屋根というものは、屋根に落ちた雨水を適切に排水するため、勾配を考慮して施工されているものです。しかし、陸屋根は上述の通り、平らな形状をしているので、十分な勾配を確保できず、防水層が一手に雨水を受けることになります。そのため、陸屋根の場合は、きちんと防水シートが施工されるものですが、築年数が経過すると徐々にダメージが蓄積し、防水シートが傷んでしまうのです。
特に防水シートを張り合わせているジョイント部分や、パラペット※1の立ち上がり部分の防水シートは傷みやすく、雨漏りの原因となることがとても多いです。一般的に、陸屋根の防水シートは、10年に1度程度のメンテナンスが望ましいといわれていますが、台風や積雪などの環境によって、劣化が早まることも少なくありません。そのため、定期的に点検を行い、劣化が見られたら早めにメンテナンスすることをオススメします。
※1 パラペットとは
建物の屋上やバルコニーの外周部の先端に設けられた低い立ち上がり部分の壁。屋根防水の納まり上、重要な役割を持っている。
引用:コトバンク
POINT2パラペットの笠木の劣化
パラペットには、笠木と呼ばれる板金が被せられています。これは、建物の躯体自体が傷むのを防止する目的で施工されるものとなります。
笠木は、釘などでしっかりと固定されているものですが、経年劣化で徐々に板金が浮いてしまい、強風を伴う横殴りの雨などで内部に雨水が侵入し、雨漏りを引き起こす可能性があるのです。そのため、台風の後などには、笠木が浮いている部分がないか、釘が抜けている箇所がないか、注意深く確認するようにしましょう。
POINT3防水塗装の膨れやめくれに注意
これは一般住宅のベランダなどでも、雨漏りの原因としてよくあることなのですが、経年劣化で防水層が膨れあがったり、めくれあがったりしているのが見られた場合は要注意です。放置しても自然と改善することは絶対にありませんし、被害が拡大する一方ですので、上記のような現象が見られたら早急に業者にメンテナンスを依頼しましょう。
POINT4排水口周辺の劣化や詰り
陸屋根には、雨水を受け流すために排水口(ドレン)が備え付けられています。この部分は、屋根に落ちた雨水が集まってくる部位ですので、劣化がとても速く、取り付け部分にひび割れが出るなどの損傷が多くみられます。また、屋上部分ですので、風に飛ばされてきた落ち葉やゴミなどが排水溝周辺に集まり、排水不全を引き起こすことも多いです。屋根に落ちた雨水が適切に排水されず、水たまりなどができてしまうと、防水シートの劣化を速めてしまい、最悪の場合、雨漏りを引き起こしてしまいます。したがって、陸屋根の排水溝周りは、定期的に清掃を行うように心がけましょう。
定期的な建物のメンテナンスはとても重要!
今回は、近年の建物づくりの中で人気の屋根形状『陸屋根』について、その雨漏りリスクの高さと、雨漏りをさせないためのチェックポイントをご紹介してきました。もちろん、ほかの屋根形状であれば雨漏りがしないというわけではありませんが、屋根に長時間水が留まる陸屋根は、どうしても雨漏りリスクが高くなってしまいます。
したがって、建物を長持ちさせるためにも、陸屋根のメンテナンスは広範囲に及び、いろいろなチェックポイントがあるという事を覚えておいた方が良いでしょう。屋根のメンテナンスなどは、費用が掛かることですし、「まだ雨漏りしてないから…」などと先延ばしにしがちな人は多いと思います。しかし、小さな屋根の損傷だとしても、それを放置してしまうと、どんどん被害が広がり、いざ修理となった場合には高額な費用が掛かるだけでなく、建物の価値まで下げてしまう可能性があると知っておいた方が良いでしょう。
小さな劣化が、取り返しのつかないところまで広がり、大規模修繕が必要…などとならないように、建物の点検・メンテナンスは怠らないようにしましょう!
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