『ルーガ』や『スーパーガルテクト』は瓦の葺き替えでよく使用される屋根材です。
- そろそろ屋根のメンテナンス工事をしたい
- 瓦の葺き替え費用はいくらくらいだろう?
今回のコラムは、上記のような考えを持つ人に役立つ情報をお届けします。
※雨漏りしている場合(下地が腐食している可能性がある)は葺き替え工事をオススメします!
瓦から葺き替える屋根材には様々な種類がありますが、当社『ゼファン』は、軽量かつ高耐久な『ルーガ』や『スーパーガルテクト』を提案することが多いです。
今回はそんな『ルーガ』『スーパーガルテクト』に焦点を当てた、葺き替え費用の目安を紹介しつつ、「瓦から瓦に葺き替えるのはアリなのか?」といった疑問にもお答えしていきます。
瓦から『ルーガ』への葺き替え費用
- 19,500円~/㎡(税抜)
⇒ 平均的な広さの屋根にして975,000円~1,950,000円
瓦から『ルーガ』に葺き替える場合、「1㎡あたり19,500円~(税抜)」というのが、費用の目安となります。
※足場費用・諸経費等は別途になります。
平均的な一戸建ての屋根の広さが、50㎡~100㎡なので、単純計算で「98万円~195万円(税抜)」です。
『ルーガ』とはどんな屋根材?
「ルーガ」はケイミュー株式会社が販売する、「樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦」です。
一般的な陶器平板瓦と同等の厚みを持ちながら、重量はその約1/2という軽量性を実現。
ルーガは強風などで飛来物が当たり強い衝撃を受けても、素材自体がたわみその衝撃を吸収。
もし割れても破片の飛び散りを防ぎます。(※耐衝撃性試験済)
ほかにも、強風に飛ばされにくい・色あせしにくいなどのメリットがあります。
ルーガには【雅】と【鉄平】の2種類がございます。
【雅】
横に波打ちラインと、縦にのびるシャープな直線とのバランスが高級感・上質感あふれる現代的な和の雰囲気をもたらしてくれます!
【鉄平】
鉄平石の素材感・風合いを忠実に再現し、自然石のもつ圧倒的な存在感で住まいに「邸宅感」を与えてくれます!
屋根を軽くしたいけど、和瓦の重厚感を失いたくないという方に
『ルーガ (ROOGA)』はオススメです!
瓦から『スーパーガルテクト』への葺き替え費用
- 18,000円~/㎡(税抜)
⇒ 平均的な広さの屋根にして900,000円~1,800,000円
瓦から『スーパーガルテクト』に葺き替える場合、「1㎡あたり18,000円~(税抜)」というのが、費用の目安となります。
※足場費用・諸経費等は別途になります。
先述したように、平均的な一戸建ての屋根の広さは、50㎡~100㎡なので、単純計算で「90万円~180万円(税抜)」です。
『スーパーガルテクト』とはどんな屋根材?
「スーパーガルテクト」はアイジー工業株式会社が販売する国産の「断熱材一体型の金属屋根材」で、屋根材に最適は『超高耐久ガルバ』を全商品に採用。
※超高耐久ガルバとは、ガルバ鋼板(55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板)にマグネシウムを2%添加し、めっき層を強化したものになります。
金属屋根によくある「暑い」「雨音がうるさい」といったデメリットを断熱材(ポリイソシアヌレートフォーム)との一体化により改善され一戸建ての屋根に多く使用されています。
またスーパーガルテクトは1㎡あたり5kgで、和瓦屋根に比べてなんと約1/10と超軽量です。
さらに金属製のため、地震時の「割れ」の心配がありません。
ほかにも、遮熱性塗装による遮熱効果や防火性能などのメリットがあります。
瓦から瓦へ葺き替えるのはアリなのか?
「瓦の見た目や質感が好きだから、あえて昔ながらの瓦に葺き替えたい」という人もいるかもしれません。
実際、瓦から瓦(陶器瓦・いぶし瓦など)へ葺き替えることも、選択肢の1つではあります。
ガイドライン工法が義務化されたことにより、最近の瓦は、耐風性が高くなりました。
また、軽量化も進んでおり、今の瓦は昔の瓦よりも1割~2割ほど、軽くなっています。
しかし、瓦から瓦へ葺き替えることにはデメリットもあります。
施工に専門的な技術が必要であり、瓦そのものの値段が高いため、結果として葺き替えにかかる費用が高くなってしまうことが1つです。
また先述の通り、軽量化に成功しているとはいえ、ルーガやスーパーガルテクトと比較すると重く、建物の耐震性に課題が生じ、地震や強風の時に瓦が落下・破損するリスクがあります。
こうした点を踏まえたうえで、瓦を選ぶかどうかを検討しましょう。
できるだけ安く瓦の葺き替えをする方法はある?
- 「自社施工」の業者に依頼をする
- 補助金を活用する
上記が、できるだけ安く瓦の葺き替えをするための、2つの方法です。以下で詳しく解説します。
【1】「自社施工」の業者に依頼をする
屋根の葺き替え工事は、自社で直接施工ができる「完全自社施工業者」と、実際の施工を下請け業者に委託する「下請け施工業者」の2種類があります。
外壁塗装など他のリフォームジャンルでも同様ですが、基本的に「自社施工業者」に依頼するほうが、費用は安く済みます。
そのため分離発注を行うお客様も増えてきています。
いわゆる「中間マージン」が発生しないためです。
当社『ゼファン』は、完全自社施工の会社です。
【2】葺き替えの補助金を活用する
結論から申し上げますと、経年劣化に伴う屋根のリフォームや補修工事の場合は、ほぼ補助金による支援が期待できません。
瓦屋根の耐震性能もしくは耐風性能向上を目的とした改修や災害(台風・地震)による破損の場合は、補助金・助成金の対象になる可能性があります。
補助金事業は市区町村が窓口の場合が多いです。
詳細はお住まいの市区町村の担当課にお尋ねください。
<詳しくはコチラ>
⇒ 屋根の葺き替えで受けられる補助金とは?その条件や金額、手続きを簡単に解説
実際に瓦の葺き替えを行った事例
以下では、当社『ゼファン』が実際に瓦の葺き替えを行った事例を紹介します。
【1】270万円(足場代込み)でセメント瓦を葺き替え
大阪府河南町で、セメント瓦の葺き替えを行いました。
屋根の広さは約106㎡、かかった費用は約270万円(足場代込み)です。
新しい屋根材には、『ルーガ鉄平』を選びました。
『ルーガ鉄平』は、洋風の一戸建てに適しています。
<事例を詳しく見る>
⇒ 大阪府 河南町 屋根葺き替え工事
【2】348万円(足場代込み)で屋根葺き替え・外壁塗装
大阪市平野区で、屋根の葺き替えと外壁塗装を同時に行いました。
屋根の葺き替えのために足場を組む場合、同時に外壁塗装を行うと、結果的にかかるコストが安くなります(1回ぶん、足場を組む必要がなくなるため)。
屋根の広さは約110㎡、かかった費用は約348万円(足場代込み)です。
新しい屋根材には、『ルーガ雅』を選びました。『ルーガ雅』は、和風の一戸建てに適しています。
<事例を詳しく見る>
⇒ 大阪市 平野区 屋根葺き替え工事・外壁塗装工事
【3】405万円(足場代込み)で屋根葺き替え・外壁塗装
滋賀県栗東市で、屋根の葺き替えと外壁塗装を同時に行いました。
また一緒に、雨樋工事、破風板金工事も実施しました。
雨樋は通常より少し大きいものを使用し、排水量を増やしました。
破風は、塗装工事ではなく板金で施工したため、より長持ちします。
屋根の広さは約140㎡、かかった費用は約405万円(足場代込み)です。
新しい屋根材には、『スーパーガルテクト』を選びました。
まとめ
- 瓦⇒『ルーガ』への葺き替え:98万円~195万円(税抜)
- 瓦⇒『スーパーガルテクト』への葺き替え:90万円~180万円(税抜)
以上、瓦の葺き替え費用や、瓦から瓦に葺き替えるメリット・デメリット、瓦の葺き替えにかかる費用を安く抑える方法などについて、お伝えしました。
記事のなかでも説明したように、葺き替え費用を安く抑えるためには、なるべく自社施工の業者に依頼することがオススメです。