こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
皆さんが屋根のリフォームで葺き替え工事やカバー工事を考えた時にいろいろ調べていると『スレート屋根』という言葉が頻繁に出てくるのではないでしょうか?しかし、頻繁に出てくる割に『スレート屋根』というものがどのようなものなのか、どんなメリットがあるのか等という事は今一わからないと言う方も多いと思います。『スレート屋根』は軽量で安価という特徴もあり近年の屋根のリフォーム市場では大きなシェアを誇っている非常に人気の高い屋根素材です。しかも『スレート屋根』を選択した約70%の人がスマートでデザイン性が良いからと答えるほど景観的にも有効な材料です。
今回はそんな最近人気の屋根『スレート屋根』についてご紹介したいと思います。
スレート屋根とは?
それではまず『スレート屋根』がどのような物かという所からご紹介します。スレート屋根とは粘土板岩を使用した所謂『スレート』と呼ばれる屋根素材を使用した屋根の事で別名ではコロニアル屋根やカラーベスト等とも呼ばれます。因みにコロニアルやカラーベストは旧クボタのスレート系屋根材の商品名で販売されていた当時非常にシェアの高い商品だったことからこの商品名がスレート屋根の代名詞のように使われるようになったそうです。
スレートの種類
スレート屋根とは上述の通り粘土版岩を薄く加工した板状の屋根材の事ですが、このスレート屋根にもいくつか種類が存在します。ここではその分類をご紹介します。
Type.1天然スレート
天然スレートとはその名の通り天然石を加工して作った屋根素材です。この素材は天然の粘板岩を加工して作られているため非常に高価で国内ではあまり普及していません。天然石を使用する為、独特の重厚感など味のあるデザインになると言われますが、施工も熟練の技術が必要な為、施工費用も高額になります。
Type.2セメント系スレート
セメント系スレートは別名「化粧スレート」とも呼ばれ、セメントと繊維を混ぜて成型された平板上の屋根材です。上述したコロニアルやカラーベストはこのセメント系スレートに分類されるものです。セメントに混ぜられる繊維の種類によって石綿スレートと無石綿スレートに分類されます。
Type.3石綿スレート
セメントに石綿を混ぜて作られるスレート屋根材です。石綿とは英語でアスベストと呼ばれ、アスベストは健康被害の問題があるというお話は皆さん聞いたことがありますね。現在では石綿スレートは製造中止になっていますが平成18年以前に製造されたセメント系スレートにはアスベストが含まれている可能性があります。
現在の住宅に石綿スレートが使用されている場合、健康被害などが気になるかもしれませんが、普通に住んでいるだけであればアスベストが飛散する恐れはほとんどありません。ただし葺き替え工事などで屋根の解体を行う場合はアスベストが飛散する恐れがある為、施工業者と綿密に打ち合わせしましょう。
Type.4無石綿スレート
石綿(アスベスト)が含まれていないセメント系スレートの事を指しています。平成18年にアスベストの規制強化が行われたため現在製造されているセメント系スレートは全て無石綿スレートで石綿の代わりにパルプやビニロンが混ぜられています。
スレート屋根のメリットとデメリット
スレート屋根は軽量で非常に施工性も高く、その上安価という事もあり現在、屋根素材としては最も普及している屋根材です。ここで気になるのはその他の屋根材と比較するとどのようなメリットとデメリットがあるのかということではないでしょうか?
そこでスレート屋根と瓦屋根・金属素材屋根をわかりやすく比較してご紹介します。
POINT.1スレート屋根と瓦屋根のメリット・デメリット
まずはスレート屋根と瓦屋根におけるメリット・デメリットをご紹介します。
スレート屋根の瓦に対するメリット
- 重量が軽い為、耐震性に優れている。
- カラーデザインが豊富でいろいろな色合いを選択できる。また裁断等も容易なので複雑な屋根にも使用できる。
- 屋根構造が単純な為、施工・修繕費用が安価に収まる。
スレート屋根の瓦に対するデメリット
- 一般的に瓦屋根の方が耐久性が高くなります。スレートの場合きちんとメンテナンスをしている状態で30年~50年、瓦の場合は50年~100年持つと言われています。
- スレート屋根は定期的に塗装メンテナンスが必要になります。
- 耐火性・防水性は瓦屋根の方が高いです。
POINT.2スレート屋根と金属屋根のメリット・デメリット
次にスレート屋根とガルバリウム鋼板等の金属屋根におけるメリット・デメリットをご紹介します。
スレート屋根の金属屋根に対するメリット
- 現状ではスレートの方がカラーバリエーションも多くデザイン性が高い。
- ガルバリウム鋼板等の金属素材は薄い為、ちょっとの衝撃で凹んでしまいますがスレートはほとんど凹まない。
- 金属素材の様に錆びない為、塩害などに強い。
スレート屋根の金属屋根に対するデメリット
- ガルバリウム鋼板などの金属素材の方が軽い為、耐震性は低くなります。
- ガルバリウム鋼板は使用材料にもよりますが、高品質の物は30年程度メンテナンス不要な為、メンテナンス性は金属素材の方が良いです。
- 耐久性は基本的に金属素材の方があります。高品質の金属屋根材はメーカー保証が長いもので50年の物もあります。一方スレートは長くて10年程度です。
屋根材にはそれぞれが強い面、弱い面が違います。スレート屋根は瓦や金属素材と比較するとデザイン性に優れ、価格・性能のバランスの良い屋根材と言えます。
スレート屋根のメンテナンスについて
現在、スレート屋根を利用している建物では基本的に
- 定期的な塗装メンテナンス
- 屋根葺き替え工事
- 屋根カバー工事
- 板金の修理やスレートの差し替えなどの屋根補修
上記の様なメンテナンスが必要になります。屋根塗装などは10年程度を目安に定期的に行う必要があります。また、スレートが経年劣化し塗装では対応できない場合は「葺き替え工事」や「カバー工事」が必要になってきます。
屋根の状況によって最適なメンテナンス方法は変わってきますので、現在住んでいる建物にどのようなメンテナンスが必要か気になる方は一度専門業者に調査を依頼しましょう!
ゼファンは、自社職人及び専属外注の職人集団で屋根修理・雨漏り修理を行っているプロ集団です。調査の段階から自社の職人が行いますので、正確に原因を突き止め、屋根に最適な修繕方法をご提案しております。関西一円(大阪、京都、奈良、滋賀)で屋根のお困りごと(屋根修理、雨漏り修理)がございましたらお気軽にご相談ください!