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2023.09.27

「屋根葺き替え工事」と「屋根カバー工法」の違いを比較したい!事例と一緒に分かりやすく紹介

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屋根葺き替え or 屋根カバー工法

屋根全体をリフォームする場合には、「屋根葺き替え工事」「屋根カバー工法」の、どちらかを選ぶことが多いです。

(他には、「屋根塗装」「葺き直し」という方法もあります。また、「屋根重ね葺き工事」は、屋根カバー工法の別名です。)

今回の記事では、「うちの屋根はどちらでリフォームすべきだろう?」とお悩みの方に向け、2つの工法の違いを、屋根リフォームのプロ『株式会社ゼファン』が分かりやすく解説していきます。

実際に屋根葺き替え工事や、屋根カバー工法を行った事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ざっくり分かる、屋根葺き替え工事と屋根カバー工法の違い

屋根葺き替え工事屋根カバー工法
工事の概要既存の屋根材を解体・撤去し、新しい屋根に葺き替えること。
屋根材だけでなく、野地板や防水紙などの下地も新しくなる。
既存の屋根材をほぼそのまま残し、その上から新しい防水紙や屋根材で覆うこと。
軽量な屋根材(ガルバリウム鋼板など)を使用する。
メリット・次のメンテナンスまでが長い
・下地の補修やメンテナンスができる
・多くの選択肢から新しい屋根材を選ぶことができる
・軽い屋根材に葺き替えれば、耐震性がアップする
・(工事の際には)廃材がほとんど出ない
・工期が短い
・2重屋根になるので断熱性と遮音性が向上する
デメリット・費用がかかる
・工期が長い
・(工事の際には)廃材が多く出る
・屋根の劣化状況によっては施工できない
・屋根の種類によっては施工できない
・下地材の劣化状態の確認ができない

屋根葺き替え工事と、屋根カバー工法の違いをざっくり比較すると、上の表のようになります。

既存の屋根材を撤去するのが「屋根葺き替え工事」、既存の屋根材をそのまま残すのが「屋根カバー工法」

2つの工法の大きな違いは、「既存の屋根材をどうするのか?」にあります。

既存の屋根を撤去して新しい屋根材を葺くのが「屋根葺き替え工事」、既存の屋根はそのままで、上から重ねて新しい屋根材を葺くのが「屋根カバー工法」です。

★「屋根葺き替え工事」で既存の屋根材を撤去するメリット・デメリット

屋根葺き替え工事で既存の屋根材を撤去するメリットには、既存の屋根材の下にある野地板や防水紙の補修、メンテナンスを行えることがあります。

いっぽう、屋根葺き替え工事で既存の屋根材を撤去するデメリットは、その時に廃材が多く出る(処分費用が多くかかる)ことです。

とはいえ、屋根カバー工法を行う屋根も、ゆくゆくは屋根を葺き替えることになり、その時は廃材は出ます。

早く廃材が出るのか、後で廃材が出るのかの違いでしかないので、デメリットとしては軽微と捉えてよいかもしれません。

★「屋根カバー工法」で既存の屋根材をそのまま使うメリット・デメリット

まず知っておくべきなのは、劣化していてそのまま使うに適さない屋根材の場合、屋根カバー工法は行えないということです。

工期が短く費用も安い屋根カバー工法ですが、他にも様々な(屋根カバー工法を行えるかどうかの)条件があります。これについては次の項目、「屋根葺き替え工事と屋根カバー工法、どちらを選ぶべき?」の項目で詳述します。

屋根カバー工法で既存の屋根材をそのまま使うメリットの1つは、屋根が2重になることにより、お家の断熱性や遮音性が上がる効果が期待できることです。

いっぽう、屋根カバー工法で既存の屋根材をそのまま使うデメリットは、屋根が少し重くなった結果、お家の耐震性が不安になってしまうことです。

実際のところは、屋根が2重になることを考慮して、優れた軽い屋根材を選ぶため、お家の耐震性にはほとんど影響がありません。

屋根葺き替え工事と屋根カバー工法、どちらを選ぶべき?

先にも述べたように、屋根葺き替え工事「しか」選べない状況があります。

例えば、和瓦のように凹凸が大きく、重たくてそれ以上に屋根材を重ねると屋根が重くなりすぎてしまう屋根材では、屋根カバー工法は施工できません。

また、経年劣化がひどく、屋根の下地が傷んでいる場合にも、屋根カバー工法を行うことはできません。

こうした屋根の劣化状況はプロが見てみないと、ハッキリとは分かりません。

よって、屋根葺き替え工事と屋根カバー工法で悩んでいる場合は、その旨をプロの屋根業者に相談して、プロに判断をしてもらうことが、1番安心です。

屋根葺き替え工事と屋根カバー工法、どちらもできると判断された場合は、以下の情報を参考に、どちらの工事・工法にするか検討してみてください。

屋根葺き替え工事のほうが適しているケースの例

  • 屋根から雨漏りを起こしたことがある
  • 20年以上住み続ける予定がある
  • 2000年以前に建てられた木造住宅である
  • 屋根にスレートや瓦を使いたい  など

屋根カバー工法のほうが適しているケースの例

  • 費用の安さを重視する
  • アスベストが住宅に含まれている
  • 10~15年以内に住宅を転居・解体する予定がある  など

屋根葺き替え工事の事例 ~京都府城陽市~

京都府城陽市で、屋根葺き替え工事を行った事例です。屋根の面積は約164㎡でした。

お客様には「家の耐震性が不安なので、葺き替えにしたい」というご要望がありました。

お家の造りが和風なので、そのイメージを維持するために、より軽い和風の屋根材(ケイミュー『ルーガ雅』)を提案させていただきました。

昔ながらの瓦葺きの屋根は、下地に土が大量に使われていることが多く、今回もこれに該当し、処理して新しい下地を作るまでがかなり大変でした。

職人総出で作業を行い、防水紙まで何とか1日で終わらせています。

その後新しい屋根材を葺き、和風なイメージはそのままに、軽く綺麗な屋根に生まれ変わりました。

<この事例を詳しく見る>
→ 京都府 城陽市 屋根葺き替え工事

屋根カバー工法の事例 ~大阪府守口市~

大阪府守口市で、屋根カバー工法を行った事例です。屋根の面積は約98㎡、かかった費用は約128万円でした。

既存のスレート(屋根材)は経年劣化を起こしていますが、屋根カバー工法ができないほどの劣化ではありませんでした。そのため、屋根カバー工法を提案させていただきました。

お客様の1番のお悩みは、「天窓から雨漏りがしてくる」ということでした。

雨漏り解決には様々な手段がありますが、1番確実なのは天窓自体をなくしてしまうことです。

そこで、天窓の解体後に木下地を行い、既存のスレートと同じ高さにしたうえで、屋根材の重ね葺きをすることにしました。屋内から見ても違和感がないように、板金で蓋をして施工しています。

屋根カバー工法に使った屋根材は、軽くて断熱性能にも優れた、アイジー工業『スーパーガルテクト』です。

<事例を詳しく見る>
→ 大阪府 守口市 屋根重ね葺き工事

まとめ

以上、「屋根葺き替え工事」と「屋根カバー工法」の違いを比較したい人に向け、それぞれの工法の大きな違いや、それぞれの施工事例をご紹介しました。

「屋根葺き替え工事と屋根カバー工法、どちらにしようかな?」と悩んだ時に、大きな判断軸になるのは「これから家に長く住むかどうか?」「目先の費用を安く抑えるかどうか?」です。

20年以上同じ家に住む予定があるなら屋根葺き替え工事のほうが適しているでしょうし、目先の費用を安く抑えたいなら屋根カバー工法が適しているでしょう。

とはいえ、記事の中でも述べたように、屋根の状況などから屋根葺き替え工事「しか」選べないこともあります。

屋根の状況を自分で正確に判断することは難しいので、屋根業者などのプロにきちんと相談することをオススメします。

→ 大阪で屋根葺き替え工事や屋根カバー工法を行うなら実績豊富な『株式会社ゼファン』にお任せください。

ゼファンの屋根葺き替え工事
ゼファンのカバー工法

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