こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今年も10月に入り、いよいよ2020年の終わりが近づいてきました(2020年10月12日執筆)。本来、東京オリンピック一色に染まるはずだった2020年ですが、新型コロナウイルスという未知の感染症により、私たちの社会生活が一変してしまいましたね。このコロナ問題は、まだまだ予断を許さない状況が続いていますが、そうはいってもこれからやってくる冬の対策もそろそろ考えなければいけません。
この時期になると、テレビなどでも今年の冬が「例年に比べて暖かいのか?」それとも「厳しい冬になるのか?」といった事が話題になるようになります。皆さんも、冬の寒さは生活に直結する問題なのでとても気になるのではないでしょうか?現状では、今年の冬の様相などは、まだ分からないのが実情ですが、どちらにせよ冬が寒いのは間違いありませんので、冬場の居住空間の快適性はあげておきたいものです。
現代人の冬場の生活を考えれば、エアコンによって室内の温度をそれなりの高さに保ち過ごしているのが普通です。しかし、中にはいくら暖房をつけてもなかなか暖かくならない…などと悩んでいる方もいるのではないでしょうか?そもそもゼファンのある関西地方の住居は、日本列島の中心にあることから、季節ごとの寒暖差が非常に大きいのです。冬場は厳しい寒さが続く北海道・東北地方などであれば、家の造りも寒さに耐えられることに重点を置くのですが、関西地方や東海地方などではどちらかというと「夏の暑さ」を快適に過ごすためには?という視点で建てられるのです。そのため、例年よりも寒さが厳しくなる冬などは、エアコンをフル稼働しても寒さが厳しい…なんてことになる場合があるのです。
そこで、住宅の寒さ対策をしたいと考えている方にお勧めなのが、屋根リフォームによる住宅の快適性を上げる手法です。この記事では、冬の寒さ対策に有効な屋根リフォームをご紹介します。
屋根裏リフォームで断熱性を向上
現在住んでいるお家に関して、中に住む人の快適性を上げたい…と考えた場合には『断熱リフォーム』が非常に有効です。実際に、最近では建物の断熱性能向上のためにリフォームを行うというお宅も増えているのです。
『断熱リフォーム』と聞くと、夏場の暑さをやわらげるための対策と考えてしまう方もいるのですが、実は建物内にある暖かい空気を外に逃がさないようにするための手法としても有効なのです。したがって、建物の断熱性能を高めるということは、夏の暑さだけでなく、冬場の厳しい寒さ対策としても有効で、1年中通して快適な住空間を手に入れることができる手法なのです。
まずは簡易的な方法として、屋根裏に断熱リフォームを施す手法をご紹介していきます。
case1屋根裏に張り付けタイプの断熱材を設置
子供のころに習ったと思いますが、暖かい空気というものは、室内の空気を循環しない限り、上に溜まっていくものです。したがって、せっかくエアコンなどの暖房器具を使って部屋の空気を暖めたとしても、屋根の断熱性能が低ければ、暖かい空気が屋根から逃げてしまい、なかなか部屋が暖まらないのです。寒いからと暖房器具をつけっ放しにしてしまうと、余計な燃料代もかかり家計にも負担が大きくなってしまいますよ。
こういった屋根から暖かい空気が逃げてしまわないようにするための対策として、屋根裏に断熱材を貼り付けておくというリフォームがあるのです。
方法としては非常に単純で、断熱性を持つ建材を屋根裏に貼っていくだけです。貼り付けタイプの断熱材には、繊維系のものと発泡プラスチック系の2種類が存在しますが、ガラス繊維から作られるガラスウールや、石灰などから作られるロックウールが現在主流となっています。
ガラスウールは湿気に強いという特徴があるため、雨の多い地域にオススメで、ロックウールは不燃材のため、万一の火災でも炎が燃え広がるのをおさえてくれるというメリットも存在します。また、ロックウールは、防音工事などにも利用されるぐらい、防音性が高い材料ですので、建物内外からの騒音を抑えるためにも有効です。
ちなみに、発泡プラスチック系の断熱材は非常に軽量で保温効果を期待できるというメリットが存在します。
case2吹き付けタイプの断熱材で対策
屋根裏の断熱リフォームの手法としては、セルローズファイバーや発泡ウレタンなどを吹き付ける方法も存在します。特に、セルローズファイバーに関しては、カビに非常に強い素材となっていますので、今後さらに需要が高くなると予想されています。
吹き付けタイプの断熱リフォームは、建物の築年数や屋根裏の形状などに関係なく施工できるというのが大きなメリットです。また、工事にかかる期間も短いため、住人の負担が少なく、近年選ばれることが多いです。
屋根工事で断熱性を高める
建物の断熱性能を向上させるためには、屋根の直接的な工事で断熱性を高めるという手法も存在します。こちらは、そもそも既存屋根に断熱性が低い屋根材が使用されているという場合や、屋根裏をロフトなどとして活用したいと考えている方にオススメです。
case1断熱効果のある塗料で屋根塗装
近年では、外壁や屋根塗装に使用する塗料が、年々高機能化しています。そして、塗料の中には『遮熱効果』や『断熱効果』を売りにしたものが存在するのです。こういった効果を持つ塗料を使用して屋根塗装を行えば、住宅の快適性を向上させることができるのです。
注意が必要なのは、『遮熱塗料』と『断熱塗料』は別物だということです。遮熱塗料というものは、熱を反射して屋根の表面温度上昇を防ぎ、夏場の快適性を向上させるのが大きな特徴です。逆に言えば、冬場の寒さ対策としては効果を見込むことができないのです。これに対し、断熱塗料は、熱伝導率を低くするものですので、夏の暑さを室内に伝えないのはもちろん、冬場も室内の暖かい空気を逃がさない効果を持つのです。
非常に似た言葉ですが、両者は全く異なるもので、冬場の寒さ対策をしたい場合は、断熱塗料による屋根塗装が必要と覚えておきましょう。屋根塗装による断熱リフォームは、屋根材としてガルバリウム鋼板などの金属を利用している住宅や、屋根のすぐ下にリビングなど人が集まる部屋があると言った場合は、特に効果を強く感じられると思います。
case2葺き替えによる断熱リフォーム
築年数が30年以上経過している、既存屋根材の劣化がかなり進んでいる…などと言った場合には、塗装ではなく断熱効果が高い屋根材に葺き替えするのがオススメです。葺き替え工事は、既存屋根を全て取り払い、屋根下地から全て新しいものにやり替える工事ですので、屋根のみは新品状態になり、建物の寿命も伸ばすことが可能です。
そして新しく採用する屋根材として、断熱効果が高い屋根材を採用すれば、屋根機能の一新に合わせて建物の断熱性向上も見込めるのです。特に最近では、断熱材が一体となった金属屋根材などが登場しており、これであれば、屋根の軽量化による耐震性向上と、建物の断熱性向上など、さまざまなメリットが得られます。
case3カバー工事による断熱リフォーム
屋根のカバー工事とは、既存屋根の上に新しく屋根を葺いていくというリフォーム手法です。この方法を採用すれば、屋根が二重になりますので、断熱性や防水性、防音性などが高まるのです。わかりやすく言えば、私たちが寒さをしのぐために『重ね着』をするのと同じで、屋根が二重になる分、断熱性能は確実に向上しますよね。
このカバー工事に関しては、もともとスレート屋根のリフォーム手法として考案された方法ですので、既存屋根の屋根材(和瓦など)によっては施工できない場合もあります。また、既存屋根が既に激しく劣化している場合も、施工が難しいので、そういった場合は上で紹介した葺き替え工事をすることになります。
屋根のカバー工事による断熱リフォームは、建物の外観イメージを一新することもできるなど、その他のメリットもたくさん存在します。
まとめ
今回は、冬場の寒さ対策にも有効となる屋根リフォームをご紹介してきました。近年では、さまざまな技術が進化しており、どの家庭でも暖房器具を使用するようになっていますので、冬場の寒い日でも家の中に入れば快適に過ごすことができるようになっています。しかし、暖かい空気というものは、上へ上へとのぼっていく性質があるため、室内の空気循環が無い限りは屋根に向かって逃げていくのです。そして、屋根の断熱性能が低ければ、せっかく温めた空気が外に逃げて行ってしまうため、長時間待ってもなかなか部屋が暖かくならない…なんてことになるのです。
暖房器具をつけてもなかなか暖かくならない状況になれば、設定温度を上げたり、常に暖房器具を使いながらの生活になってしまうため、寒い…という問題だけでなく、生活にかかる光熱費まで高くなってしまうという問題が出てきます。そこで、建物の快適性を上げるためにオススメなのが、屋根の断熱リフォームなのです。
屋根の断熱性能が高くなれば、暖かい空気が外に逃げなくなり、厳しい冬の寒さでも快適に過ごすことができるようになります。さらに、断熱リフォームの手法によっては防音性能や防水性を高めてくれたり、耐震性能の向上や建物の外観イメージの一新など、その他のメリットもたくさん存在するのです。
これから冬に向けて、何らかの寒さ対策が必要かな…とお考えの方がいれば、お気軽に弊社までお問い合わせください、ゼファンでは、単純な屋根工事だけでなく、屋根工事によって得られる副次的な効果を含めてお客様にご提案させていただいています。
ゼファンは、自社職人及び専属外注の職人集団で屋根修理・雨漏り修理を行っているプロ集団です。調査の段階から自社の職人が行いますので、正確に原因を突き止め、屋根に最適な修繕方法をご提案しております。関西一円(大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀)で屋根のお困りごと(屋根修理、雨漏り修理)がございましたらお気軽にご相談ください!
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