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2020.08.29

定期的な屋根の点検が大切!適切な点検タイミングと注目すべきポイントをご紹介!

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こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は、皆さんにおさえておいてほしい適切な屋根の点検タイミングや、そろそろメンテナンスが必要かな…と判断すべきポイントについてご紹介したいと思います。屋根の状態というものは、日常生活上ではあまり目に入らない部分となりますので、劣化症状が出ていたとしても見落とされてしまうことが多いです。そのため、台風や地震などの自然災害が発生した際には、屋根材が落下してしまう…屋根の板金が飛ばされてしまう…などといった大きな被害が出てしまうのです。

こういった被害については、「災害が起きたのだから致し方ないものだ…」と考えてしまう人もいるのですが、実は定期的に屋根の点検を行い、万全な状態で災害に備えていれば防げていたものも多いのです。屋根というものは、住宅内に住む人を雨や風から守ってくれる非常に重要な部位になるのですが、逆に言えばこれらの外的要因が住宅内にまで影響を及ぼさないため、屋根で一手にその負担を受け止めているということなのです。つまり、屋根というものは、皆さんが考えている以上に日常的にダメージを受け続けており、徐々にですが劣化が進行しているものなのです。そのため、何年も屋根の点検・メンテナンスを放置してしまうと、災害により大きな被害がでたり、大雨の際に雨漏りが始まってしまう…なんて住宅被害が引き起こされるのです。

そこで今回は、できるだけ住宅被害を防ぐため、皆さんがおさえておきたい適切な屋根の点検タイミングや見るべきポイントを屋根材ごとにご紹介していきます。

瓦屋根の点検について

まずは日本国内で古くから利用され続けている『瓦屋根』の点検からです。瓦(和瓦、洋瓦)は粘土を焼き固めた屋根材で、屋根重量が重くなってしまうことから近年では敬遠される傾向にあります。しかし、瓦は他の屋根材とは比較にならないほどの耐久力を持っているのが特長で、メンテナンスさえしっかりしていれば、100年近く使用できるという非常に優れた屋根材なのです。
注意が必要なのは、この耐久力の高さから「瓦屋根はメンテナンスフリーだ!」と勘違いしてしまっている方がいることです。瓦は確かに高い耐久力が特長になるのですが、瓦屋根には漆喰や木材などの副材が使用されており、それらは瓦ほどの耐久力はないのです。したがって、瓦屋根であっても、定期的な点検とメンテナンスは欠かせないと覚えておきましょう。
基本的にどの屋根材でも同じなのですが、屋根点検は3~5年に一度程度の定期点検と台風や地震などの災害後の臨時点検を行う体制を整えるのがベストです。ちなみに、災害後の点検は、目に見える被害が無い場合でも念のために点検しておくのが安心です。

POINT瓦屋根の点検の流れ

それではまず、一般的な瓦屋根の点検を行う場合の流れを簡単にご紹介しておきます。以下の流れは、プロの屋根業者が点検を行う場合の流れです。

  1. 屋根に登り全体を目視点検する
    まずは屋根に登り、何らかの不具合が生じていないか目視で点検を行います。よく見られる劣化は、棟が歪んでいる…、棟番線が切れている…、谷樋に穴が開いている…屋根材に割れがある…などと言ったものです。こういった劣化が生じていないか確認します。
  2. 瓦のズレを確認
    瓦を横から眺めて、ズレている・歪んでいる部分が無いか確認します。
  3. 屋根下地の確認を行う
    瓦の一部を持ち上げ、屋根下地の状態を確認します。屋根土やルーフィングに劣化がある場合、表面の瓦に劣化が無い場合でも雨漏りしてしまう危険があります。

瓦屋根の点検は上記のような流れで行います。もちろん、上記は簡易的に説明したもので、本来はもっと詳細な部分まで確認します。
この流れを見ればわかるように、屋根の点検をしっかりと行う場合、どのような屋根材を使用していたとしても、屋根の上にに登る必要があります。したがって、一般の人が行う場合、足を滑らせてしまい、落下してしまう…なんて事故の可能性があるのです。正確な屋根状況を把握するためにも、定期点検や災害後の点検はプロに依頼するのがオススメです。

CHECK瓦屋根の点検ポイント

瓦屋根の点検を自分で行う場合、最低限チェックしておきたい場所もご紹介しておきましょう。以下の部分は劣化が生じやすい場所ですので、普段から注意しておくのがオススメです。

  • 漆喰の劣化に注意
    瓦屋根の場合、屋根の各所に漆喰が使われています。漆喰は、施工してから徐々に硬化していくものですが、10年近く経過するとひび割れや黒ずみなどの劣化症状が出ます。これを放置してしまうと、やがて漆喰が脱落して雨漏りの原因となってしまうのです。漆喰の状態は小まめに点検しましょう。
  • 棟の歪みや番線の状態
    屋根の頂上部分が棟です。この部分は、住宅の中で最も高所となるため、風などの影響を受けやすいです。そのため、ズレや歪みが生じていたり、固定のための番線が切れてしまうという劣化症状が生じます。こういった劣化が出ていないか確認しましょう。
  • 屋根材のズレや割れ
    瓦は高い耐久力が有名ですが、絶対に割れないわけではありません。例えば、強風で飛ばされてきたものが衝突し割れてしまうことも珍しくありません。また、地震の揺れなどで瓦がズレてしまい、隙間が生じてしまうこともありますので、こういった劣化症状が無いか確認しておきましょう。

スレート屋根の点検について

次は、新築業界で主流となっているスレート屋根の点検についてです。スレート屋根は薄い板のような形状をした屋根材で、瓦よりも軽量、施工性が高い、安価などと言ったメリットから新築業界で人気になっています。ただし、スレート屋根の場合は、表面に施されている塗装がさまざまな屋根機能を受け持っているため、定期的な再塗装が必要になるなど、メンテナンスコストは割高になってしまいます。
なお、スレート屋根の点検タイミングも、3~5年に1度程度の定期点検と災害後の点検がベストです。

POINTスレート屋根の点検の流れ

スレート屋根の点検の流れをご紹介しておきます。

  1. 屋根に登り全体を目視点検する
    スレート屋根の代表的な劣化症状は、棟板金の釘抜け…、屋根材の割れや欠け…、塗装の劣化などです。屋根に登り、前述のような劣化が生じていないか目視で点検します。
  2. 塗装の状態を確認
    屋根に施工される塗装については、10年程度に1度の頻度で再塗装が必要になります。ただし、採用する塗料によって耐用年数が異なりますし、気候条件などにより劣化が早まる場合もありますので、定期的に塗膜の状態を点検する必要があります。スレート屋根は、塗膜が防水効果を担っていますので、塗装の劣化は雨漏りの原因になります。
  3. 棟部分の点検を行う
    棟部分の劣化では、板金を固定している釘の緩みが最も多いのですが、棟包の木下地の腐食・風化などの劣化にも注意しなければいけません。木下地が劣化してしまうと、強風で棟板金が吹き飛ばされる原因にもなります。

上記のような流れで点検を行い、必要があればメンテナンスを行います。

CHECKスレート屋根の点検ポイント

コロニアルやカラーベストとも呼ばれるスレート屋根ですが、この屋根材は瓦ほどの耐久力が無いため、小さな劣化が生じてしまうことも多いです。以下のような劣化症状は、雨漏りを誘引したり、災害時に大きな被害に発展してしまいますので注意しましょう。

  • 棟板金の劣化に注意
    スレート屋根の頂上には棟板金が施工されています。この部分は、台風の強風で飛ばされてしまう…といった被害が出ることも多いので注意しましょう。棟板金回りの点検では、釘の緩み、コーキングの劣化など固定力が低下していないか、表面にサビなどが生じていないかを確認しておきましょう。棟板金の固定が緩み、浮きが生じていると強風で飛ばされる被害の可能性が高くなります。
  • 塗装の劣化に注意
    スレート屋根は、表面に施される塗装により防水や断熱、遮熱などの機能を得ています。この塗装は、経年で徐々に劣化してしまい、7~10年程度に1度の再塗装が必要なのです。屋根の色あせ、艶がなくなる、カビやコケが生えている、チョーキングが起きているなどと言った症状は再塗装のサインです。
  • 屋根材の割れや反り
    スレート屋根は、非常に薄い屋根材ですので、飛来物の影響で亀裂が入ってしまうことも多いです。これは屋根に隙間ができるのと同じ意味ですので、定期的に屋根材の割れが無いか確認しましょう。また、表面塗装が劣化してしまうと、屋根材自体が吸水してしまうようになり、吸水と乾燥を繰り返すことで反りかえってしまう場合があります。その部分に強風が吹きつけることで、屋根材が飛散してしまう危険がありますので、屋根材の反りにも注意しましょう。

金属屋根の点検について

最後は、非常に軽量な事が特長で、屋根リフォーム業界で主流となっている金属屋根の点検についてです。一昔前であれば、金属屋根はトタン屋根と呼ばれる屋根材が使われており、軽量というメリットはあるものの、耐久力に難点があったため一般住宅などで採用されることは少なかったです。しかし現在では、ガルバリウム鋼板を用いた金属屋根素材が登場しており、この屋根材であれば金属なのにサビにも強く、高い耐久力が得られるため一般住宅でも人気になっているのです。特に、屋根重量が耐震性能に関係すると言われていることもあり、瓦屋根から軽量な金属屋根へ葺き替える屋根リフォームが多くなっています。
金属屋根は、メーカーの耐用年数は非常に長く設定されていますが、飛来物が衝突し傷がついてしまうとサビやすくなってしまう…などといった欠点もあるため、瓦やスレート同様に3~5年に1度の定期点検を行いましょう。また、台風の後は、屋根表面に問題が出ていることも多いため、必ず点検するのが長持ちさせるコツとなります。

POINT金属屋根の点検の流れ

古くはトタンを採用した金属屋根も存在しましたが、現在では「金属屋根=ガルバリウム鋼板屋根」となっています。ここでは、ガルバリウム鋼板を採用した金属屋根の点検の流れをご紹介しておきます。

  1. 屋根に登り全体を目視点検する
    金属屋根の点検では、サビている部分はないか、棟板金の固定が緩んでいないかを主に確認します。ガルバリウム鋼板はサビにも非常に強いとされていますが、金属であることは間違いありませんので、「絶対にサビびない」わけではないのです。
  2. 塗装の状態を確認
    金属屋根の表面には塗装が施されています。したがって、屋根の点検時には塗膜の状態をしっかりと確認しましょう。特に日当たりが良い屋根面は塗装の劣化が早くなり、色あせなどがみられるようになります。また、飛来物が衝突し、小さな傷が入っている…なんて場所があれば、その部分からサビが発生してしまう可能性があります。
  3. 屋根下地の状態
    屋根の上を歩いてみて、たわむところが無いか確認します。(折半屋根は関係ありません)特に勾配が緩い屋根では、結露などが原因で下地が傷んでしまっている場合がありますので、念入りに点検します。

上記のような流れで点検を行い、必要があればメンテナンスを行います。

CHECK金属屋根の点検ポイント

耐震性能のこともあり、軽量な屋根が好まれるようになってきた近年では、ガルバリウム鋼板製の金属屋根の人気が年々高くなっています。金属屋根は、基本的に災害に強いと言われているのですが、小さな劣化から一気に屋根が捲れてしまう…なんて大きな被害が生じてしまうこともありますので、以下のような点は定期的にチェックしましょう。

  • 棟板金の劣化に注意
    屋根の頂上部分には棟板金が施工されています。この部分は、台風の強風で飛ばされてしまう…といった被害が出ることも多いので注意しましょう。棟板金回りの点検では、釘の緩み、コーキングの劣化など固定力が低下していないか、表面にサビなどが生じていないかを確認しておきましょう。棟板金の固定が緩み、浮きが生じていると強風で飛ばされる被害の可能性が高くなります。
  • サビが生じていないか
    ガルバリウム鋼板はサビに強いのが特徴とされています。しかし、金属であることには変わりありませんし、絶対にサビないわけではないのです。特に、飛来物が衝突して傷が入った場所などは意外と早くサビてしまうので注意しましょう。また、屋根にテレビアンテナを設置している場合、アンテナの足からサビが移る(貰いサビ)場合がありますので注意が必要です。

まとめ

今回は、住宅屋根の点検タイミングについてご紹介してきました。この記事でもご紹介しましたが、屋根というものは、常に紫外線や風雨の影響にさらされ続ける部位となりますので、皆さんが考えている以上に劣化が早く進行するものなのです。実際に、外壁と屋根に施工される塗装に関して、再塗装のタイミングを合わせるためには、屋根に使用する塗料はワンランク上のグレードの物を採用すべきと言われるほどで、常に外的要因から私たちを守ってくれている部分になるのです。

したがって、下から見たのでは何の問題も生じていないように見えても、実は小さな劣化症状がたくさん生じている…なんてことは珍しくありません。こういった小さな劣化を放置してしまうと、台風や地震などの自然災害時に、その劣化部分から一気に破損が拡大してしまう…なんてことになるのです。
皆さんに覚えておいてほしいことは、どのような屋根材を採用していたとしても、3~5年に1度程度の定期点検と、災害発生後に臨時の屋根点検を行う体制を作るのがベストだということです。そうすれば、屋根の劣化を早期発見することができますので、雨漏りなどが発生する前に対処することができるようになり、住宅自体の劣化を抑えることにつながるのです。どのような屋根材を採用していたとしても、点検とメンテナンスは欠かせないものだと考えておきましょう。

POINTドローンでの迅速・確実な屋根点検も可能

今まで一度も屋根の点検をしたことが無い…という方がいればお気軽にゼファンまでお問い合わせください。ゼファンでは、ドローンによる屋根点検も導入していますので、通常の屋根業者であれば足場の組み立てが必要と言われる3階建ての住宅でも足場なしで点検することが可能です。安価に点検を行い、早期にメンテナンスしてあげることが、住宅の寿命を延ばすことにつながります!

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