こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
屋根は日々太陽や外気にさらされ、知らない間に劣化しています。
せっかく屋根をリフォームするなら、軽さや耐久性、機能性を高めて長持ちさせたいと思いませんか?
そんな方におすすめなのが、ガルテクトという屋根材です。今回は、ガルテクトの特徴や費用、向いている工事について実例を交えて紹介します。
屋根修理を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
ガルテクトとは?屋根材としての特徴やシリーズを紹介
ガルテクトとは、IG工業が製造販売する金属屋根のことです。大きな特徴としては、軽量かつ高機能な点が挙げられます。
ガルテクトはガルバリウム鋼板にマグネシウム2%を加えて作られており、屋根材と断熱材が一緒になった屋根材となっています。そのため耐久性の他に、遮熱性と断熱性が高いです。
シリーズには、以下の3つのラインナップがあります。
スーパーガルテクト
遮熱性鋼板と断熱材を一体にした屋根材で、相乗効果により優れた断熱性能を発揮。
「ちぢみ塗装」を採用しており、葺き上がりを美しく仕上げるデザイン性の高いシリーズです。
スーパーガルテクトフッ素
断熱性能の高いスーパーガルテクトに、塗膜の耐久性が高い「遮熱性フッ素樹脂塗装」を施したシリーズです。
スーパーガルテクトC
スーパーガルテクトの長さを短くして、扱いやすくしたシリーズです。
参照:IG工業公式サイト
屋根材としてのガルテクトの長所 | ほかの3つの屋根材と比較
ガルテクトについて、既存のガルバリウム鋼板、カラーベスト、ROOGAの3つの屋根材と比較した時の長所を3つご紹介します。
カラーベストなどスレート屋根に比べると寿命が長い
ガルテクトは耐久性が高く、他のスレート屋根と比較しても寿命が長い点がメリットです。
例えばカラーベストは、製品自体の不具合による雨水の侵入に対して施工完了日から保証期間が10年あります。
対してガルテクトは、穴あき保証が25年もあります。製品の不具合などでガルテクトに穴が空いても、25年間も保証してもらえるのです。
耐久性が高く寿命が長い屋根材なら、こまめにメンテナンスする手間が省けて経済的です。
スレート屋根や瓦屋根に比べて非常に軽い
金属屋根であるガルテクトは非常に軽く、この点は他の屋根材と比較しても大きなメリットです。
1㎡あたりの重量の目安は、以下の通りです。
・ガルテクト・・・5㎏
・スレート・・・20㎏
・瓦屋根・・・50㎏
屋根が重いと住宅全体の重心が高くなり、揺れが大きくなります。
つまり屋根が軽いと住宅全体の重心が低く揺れが小さくなるので、地震が起きても揺れを最小限に抑えることができるのです。
重量が重くなりがちな葺き替え工事も、ガルテクトは最適の屋根材です。このようにガルテクトは耐久性や機能性の高さに加えて軽量なので、耐震性を高めたい人にもおすすめできます。
カバー工事を行う際の施工料金が安く済む
ガルテクトは性能が優れていることに加えて、カバー工事を行う場合料金が安いです。
ゼファンの場合、ガルテクトのカバー工法なら9,000円/㎡で施工することが可能です。カバー工法+下屋塗装を行う場合、60㎡なら約50万円で施工できます。
以上の長所をもとに、屋根材として使用される「ガルテクト」、「ガルバリウム鋼板」、「カラーベスト」、「ROOGA」について、特徴と寿命、長所と短所をまとめてみました。
屋根材 | スーパーガルテクト | ガルバリウム鋼板 | カラーベスト | ROOGA |
特徴 | ・屋根材と断熱材が一体化した金属屋根。 ・ガルバリウム鋼板から成分を変えることで強化している | ・ガルバリウムという合金でメッキした鉄 ・耐震性や耐久性、価格のバランスが良い | ・「平型化粧スレート」と呼ばれる種類の屋根材 ・セメントやケイ石を原料としている ・陶器瓦の半分程度の軽さ | ・重さはカラーベストとほぼ同じ ・陶器瓦のような見た目だが、セメントや樹脂を原料としている ・施工には販売元(ケイミュー社)の認定が必要 |
寿命 | 25年~30年 | 25年~30年 | 25~30年 | 20年程度 |
長所 | 軽い穴空きのメーカー保証は25年と長い | 軽いデザイン性が高い | デザイン性が高い施工が簡単で工期が短い | 和瓦のような伝統的なデザイン退色しにくい |
短所 | 専門技術が必要で、業者によっては工事費用が高い | ・塩害に弱い ・凹みやすい ・割高である | ・凍害に弱い ・表面塗装が劣化しやすくこまめなメンテナンスが必要 | ・金属屋根より重い ・価格が高い ・工事期間が長い |
屋根修理にガルテクトをおすすめする3つのケース
機能性の高いガルテクトは、以下の3つの施行ケースでおすすめです。
重ね葺き(カバー工法)の場合
既存の屋根を撤去しない重ね葺き(カバー工法)ができるのは、軽量であるガルテクトなどの金属屋根だけです。
重ね葺きはどうしても住宅全体が重くなるので、重量のある瓦などでは対応できません。
たとえば、スーパーガルテクトを使って屋根の重ね葺き工事をした事例ですと、切妻屋根で棟違いありの住宅で、施工面積は55㎡・費用は92万円です。工期は4日で完了しています。
既存屋根であるカラーベストの上からルーフィング施工(防水シート施工)を行い、その上からスーパーガルテクトで重ね葺きしました。
参考:大阪府 寝屋川市 屋根重ね葺き工事(カバー工法) スーパーガルテクト
耐震性を重視している場合
他の屋根材よりも大幅に軽いガルテクトは、耐震性を重視した屋根リフォームにもおすすめです。
大阪府福島区にある住宅では、重量のある和瓦からガルテクトに葺き替えを行いました。
施工面積は42㎡で費用や76万円、瓦めくりから下地とルーフィング・ガルテクトの施工まで1日で完工しています。
「屋根の劣化が気になる」とご相談いただき現地調査したところ、瓦のズレや屋根自体の歪みがあり、下地から新しくする葺き替え工事をご提案しました。
スーパーガルテクトは5.0kg/㎡と和瓦の約1/10と超軽量で、地震を心配する人にもおすすめできます。
丈夫な反面重量のある瓦屋根は、大きな地震が起きた際揺れの大きさが心配です。
ガルテクトに葺き替えて軽量化すれば、揺れの軽減が期待できます。
参考:大阪市福島区 瓦からスーパーガルテクトへ屋根葺き替え工事
遮熱や断熱性を強化したい場合
金属屋根と聞くと金属のイメージが先行して、「断熱性が悪いのではないか」と心配する方も少なくありません。
しかしスーパーガルテクトは断熱材と一体になっており、断熱性の高い屋根材なのです。
さらに表面には遮熱性のフッ素樹脂塗料や遮熱性ポリエステル樹脂塗装が施されており、日光を反射する性質を持ちます。そのため屋根の表面温度が上がりにくく、室内への熱の侵入を防ぐことができるのです。
断熱材を施していない金属屋根素材と比べると、約4倍以上もの断熱性能を持つといわれています。
そのため断熱リフォームを検討している住宅にも、スーパーガルテクトがおすすめです。
ガルテクトシリーズの値段 | カバー工法と葺き替え工事の場合
ガルテクトシリーズをカバー工法で施工した場合にかかる費用の一例は、以下の通りです。
施工種類 | 単価 | 費用(施工面積60㎡の場合) |
ガルテクト(カバー工法) | 9,000円/㎡ | 約50万円 |
ガルテクトフッ素(カバー工法) | 10,000円/㎡ | 約60万円 |
一方、葺き替え工事の場合、例えば140㎡の和瓦屋根をスーパーガルテクトに葺き替えると、以下の見積もりとなります。
作業内容 | 金額 |
屋根めくり~廃棄 | 1,117,600円 |
ガルテクトの部材・工事代金 | 1,467,605円 |
足場のレンタル・設置代金 | 298,250円 |
消費税 | 288,346円 |
合計 | 3,171,801円 |
さらに細かい内訳を知りたい方は、「屋根工事に掛かる料金について」のページをご覧ください。実際の見積書形式で公開しております。
また上記はあくまでも一例であり、屋根の形や立地条件、カバー工法と葺き替え工事などで見積金額は大きく変わります。
「もっと詳細な見積もりを知りたい」という方は、ぜひゼファンまでお問合せください。
まとめ
以上、屋根におけるガルテクトの特徴やメリット、おすすめのケースについて紹介しました。
金属屋根の中でも軽量で機能性の高いスーパーガルテクトは、耐震性や断熱性を高めたい方にもおすすめできる屋根材です。屋根は大きさも種類も住宅で大きく違い、施工方法も金額も住宅によって異なります。
「うちの屋根リフォームはいくらかかるだろう?」と気になる方は、専門業者に現地調査を依頼して、詳細な見積もりを出してもらいましょう。
ゼファンは屋根修理を専門として、関西一円(大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀)の屋根リフォームを請け負っています。
屋根工事から外壁工事までを専門に行っており、間に工務店が入りません。そのため中間マージンが発生しません。また職人が自ら見積書の説明を行います。施工中に発生しそうな事柄があれば、事前に説明することも可能です。
屋根の事でお困りなら、ぜひゼファンまでご相談ください。