こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は屋根の劣化症状と症状別の修理方法を紹介します。
普段生活していると屋根はあまり目に入らないため、屋根の劣化について意識することは少ないかもしれません。
しかし屋根には寿命があり、雨風を受けたり年数を重ねると劣化していきます。
また劣化している屋根を放置すると、雨漏りや断熱性を失う原因となり基本性能が失われてしまうこともあります。
この記事では
- 住宅の屋根の寿命はどれくらいなのか
- 劣化の症状
- 劣化症状に対する修理方法
を屋根材ごとに紹介します。
屋根修理が必要かどうかお悩みの方は参考にしてみてください。
屋根には寿命がある。最大限に屋根を持たせるメンテナンス時期とは
屋根は主にスレート屋根、金属屋根、瓦屋根の3つの素材に分かれます。
そしてそれぞれ屋根材の種類によって寿命やメンテナンスの時期も違います。
屋根材 | 寿命 | メンテナンス時期 |
---|---|---|
スレート屋根 | 15~25年 | 7~10年 |
金属屋根 | 30年 | 7~10年 |
瓦屋根 | 数十年~100年 | 10年または災害のあと |
スレート屋根の寿命は15〜25年、メンテナンス時期は7~10年が目安
スレート屋根の寿命は15年~25年とされています。
スレートとは粘板岩(ねんがんばん)でできた素材のことです。スレートを屋根材として使用するときは、防水機能をもたせるために塗装をします。
特徴としては重量が軽く耐震性に優れており、施工性も高いので住宅の屋根としては現在最も多く使われている素材です。
スレート屋根は雨や風を受けたり、年数が経つことで塗装が剥がれ、防水機能が失われていくため、7年~10年ほどで防水塗装をし直すなどのメンテナンスが必要です。
金属屋根の寿命は30年、メンテナンス時期は7~10年が目安
金属屋根とは、屋根業界ではガルバリウム鋼板屋根のことを言います。
特徴は様々な屋根材のなかで最も軽く、耐震性能に優れているということです。
寿命は30年程度とされていますが、表面の塗装などが剥がれてしまうとサビが広がり、劣化が早くなります。
金属でできた屋根はおよそ7年~10年ほどで塗装や補修などのメンテナンスが必要です。
瓦屋根の寿命は数十年〜100年、メンテナンス時期は10年または災害のあと
日本で古くから使われ続けている瓦屋根は粘土を焼き固めた屋根材です。
特徴は他の屋根材に比べ、かなりの耐久力を持っていることで、長いものだと100年以上使い続けられていることもあります。
瓦屋根は耐久力があることから手のかからない屋根材だと考えられていますが、重量が重く災害が起きたタイミングや、漆喰や木材などの副材のメンテナンスがかかせません。
瓦屋根が使われている家にお住まいの方は、およそ10年ごともしくは災害が起きたあとにメンテナンスや点検をすることがおすすめです。
屋根の劣化症状とは?屋根材の種類別に見られる症状
続いて屋根材ごとに屋根の劣化症状を紹介します。
スレート屋根の劣化症状
スレート屋根の劣化症状には、屋根材の浮きや破損、防水塗装の剥がれ、苔やカビが生える、棟板金のサビや棟板金の釘抜け・ゆるみなどがあります。
これらの劣化の原因になるのは、主に雨や風を受け続けたことによる経年劣化や飛散物です。
スレート屋根はその素材にもよりますが、多く使われている化粧スレートと呼ばれるセメント系のスレートは防水塗装が剥がれ水を吸収すると、苔やカビが繁殖します。
以下の写真のような症状です。
●屋根材の破損の症状例
●防水塗装の剥がれ、苔やカビ、棟板金のサビの症状例
金属屋根の劣化症状
金属屋根の劣化症状には、屋根材がめくれる、穴が開く、サビ、棟板金の釘抜けやゆるみがあります。
原因は台風や強風による飛散物、経年劣化によるメッキ塗装の剥がれ、塗装が剥がれた場所からサビが広がってしまうことなどが考えられます。
そのほかにも海が近い地域では、塩害によってダメージを受けてしまいます。
●塗装の剥がれやサビの症状例
瓦屋根の劣化症状
瓦屋根の劣化症状には、瓦の脱落、割れやズレ、うねりやひずみ、漆喰の剥がれ、谷板金のサビなどがあります。
劣化の原因は台風や地震、屋根上の設備の倒壊、凍害・塩害、瓦の重さによって下地がたわむ、雨風や直射日光などが考えられます。
実際の瓦屋根の症状は以下の写真のようになっています。
●瓦の割れ、谷板金のサビ、漆喰の劣化の症状例
屋根には紹介したような劣化が起きるので、劣化があった際は修理や工事を行う必要があります。
屋根材の劣化を修理する方法を紹介
屋根材に劣化が見つかった際、部分的な補修や修理を行うことができます。
しかし部分的な修理は、基本的に災害などが起きたときに一時的なしのぎとして行うことが多いです。
劣化が進んでいる場合、葺き替えやカバー工法などで屋根全体の工事を行うことをおすすめします。
スレート屋根の修理方法
スレート屋根の劣化症状 | 修理方法 |
---|---|
棟板金の釘抜け 屋根材の一部破損 |
釘や一部屋根材の交換 葺き替え、カバー工法 |
棟板金のゆるみ 屋根材の苔やカビ 屋根材の浮き、ひび割れ、欠け |
塗り替え、カバー工法、葺き替え |
屋根の頂点にある棟板金の釘抜けや屋根材の一部破損では、その部材を交換することが可能です。
屋根材に苔やカビがある場合、屋根を作ってから年数がそれほど経っておらず、1度も塗り替えを行っていなかったり、屋根材自体に破損が及んでいなければ、塗り替え修理で対応することができます。
一方、屋根ができてから20~30年ほど経過していたり、一度塗り替え塗装を行った場合は苔やカビ、棟板金のゆるみ、屋根材の浮き、ひび割れ、欠けがあるとカバー工法や葺き替え工事を行うことをおすすめします。
屋根表面の苔やカビが原因でカバー工法を行った事例▶京都市伏見区で行ったカバー工事。劣化したカラーベストから立平葺きで低コストで工事も完了!
カバー工法は屋根材の上に上から新しい屋根材を重ねる方法、葺き替え工事は既存屋根を撤去して、新たに屋根材を葺く方法です。
劣化の状況や予算、建物によってカバー工法が良いか葺き替え工事が良いかは異なりますので、業者に相談しましょう。
金属屋根の修理方法
金属屋根の劣化症状 | 修理方法 |
---|---|
塗装の剥げ、色あせ 屋根材のサビ 屋根材に穴が開いている 屋根材がめくれている |
屋根塗装 葺き替え、カバー工法 |
金属屋根が劣化している場合、屋根塗装や葺き替え工事、カバー工法を行います。
屋根塗装が対応できるのは、屋根施工から時間がそれほど経過しておらず、塗装の剥げや色あせが一部に限られる、塗装を一度も行って場合に限られます。
とくに塗装を一度行っていると、その上からさらに塗装を行うことになり、屋根材にしっかりと塗布することができません。
上記以外の場合は葺き替え工事やカバー工法を行います。
多い事例としては、戦後からよく使われてきたトタンの瓦棒葺きの屋根をガルバリウム鋼板を使用してカバー工事する修理です。
ガルバリウム鋼板のカバー工事▶錆びついた金属屋根をガルバリウム鋼板でカバー工事
葺き替え工事に比べてカバー工法は、既存屋根を剥がす作業などがないため、料金も比較的安価で工事にかかる日数も短いです。
ただし劣化が激しい金属屋根の場合、葺き替え工事を行うこともあります。
瓦屋根の修理方法
瓦屋根の劣化症状 | 修理方法 |
---|---|
漆喰の剥がれ、脱落 瓦の割れ・ズレ 瓦や棟瓦のうねり |
漆喰工事 一部瓦の交換 葺き替え |
瓦屋根の場合、副材の漆喰のみの修復で済む場合は、漆喰の補修を行います。
また台風や地震などによって瓦の一部が割れていたり、ズレが生じた場合には、その部分だけを修理することも可能です。
一方瓦の割れやズレが多数発生していたり、瓦や棟瓦にうねりやひずみがある場合は葺き替え工事を行います。
瓦屋根を葺き替える場合、瓦屋根からスレート屋根やガルバリウム鋼板などの軽い屋根材に変えることで震災に備えることができます。
瓦屋根からスレート屋根に葺き替え工事を行った事例▶経年劣化の見られる瓦屋根。カラーベストに葺き替えを行い屋根重量の軽減も実現!
瓦屋根で数十年たった家や震災が多い地域では、屋根材自体を変える工事を行うことがおすすめです。
まとめ
屋根材ごとに寿命やメンテナンスの時期、劣化症状や屋根の修理方法を紹介しました。
中古の一戸建てや新築住宅でも10年ほど経つと、屋根材の劣化が進んでいることがあります。
節目にメンテナンスをして、災害や雨漏りの被害に合わないよう屋根材が寿命を迎える前に修理や工事を行うことがおすすめです。
ゼファンは屋根修理を専門に行っています。
関西一円(大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀)で、屋根の劣化症状が気になる方やメンテナンス時期や寿命を迎えている場合、災害が起きてしまった場合は、お気軽にご相談ください。
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