こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は、傷んできた屋根の葺き替えリフォームを検討している方、または新しいお家を建てようと検討している方のために、屋根材選びの際に注意しておきたいポイントをご紹介します。
日本に住んでいる方であれば、屋根といえば『和瓦』をイメージする人が多いものですが、最近では素材や工法によってさまざまな種類の屋根材が登場しています。したがって、葺き替え工事や新築の際に、どの屋根材を選択すれば良いのか種類が多すぎて困ってしまう…という人も少なくないでしょう。当然、選択する屋根材によって必要になる費用が全く異なるため、できるだけ安い屋根材を選択するというのも悪くないと思います。しかし、その選択をする前には、屋根材ごとによって異なる機能や特長をしっかりと確認したうえで判断するのがオススメです。
なぜかというと、屋根材は、それぞれ耐用年数や必要となるメンテナンスが異なるため、導入時の安さだけに注目して選択してしまうと、中長期的に見て損してしまう可能性があるのです。例えば、近年新築住宅に導入されることが多いスレート瓦などを考えてみた場合、7年~10年毎に再塗装が必要になり、塗装工事が必要ない瓦屋根と比較するとメンテナンス費用が高額になってしまうことがあるのです。
屋根材選びの際には、屋根材の価格だけでなく、建物自体の寿命や欲しい機能などをよく考えるのがオススメです!
そもそも屋根の役割って何?
それではまず、屋根の基礎知識として「屋根に求められる役割」に関して簡単にご紹介します。建物にとって屋根は、中にいる人を風雨から守るため、最も重要な部分といえます。さらに最近では、耐震性能や防音性、断熱効果など、さまざまなメリットを建物にもたらすものとして多種多様な屋根材が開発されています。また、屋根は、建物の中でも最も過酷な環境にさらされる部分でもあるため、暮らしを快適にするための機能や美観保持機能を長く保つためにもそれなりの耐久性も求められているのです。
したがって、あなたが屋根材を選択するときには、以下のようなポイントをよく考えて屋根材選びを進めるのがオススメです。
POINT屋根材選びのポイント
それでは、屋根葺き替えリフォームや新築工事の際、屋根材選びの時に注意しておきたいいくつかのポイントをあげておきましょう。もちろん、屋根材選びの際には、専門家がいろいろなアドバイスをしてくれると思いますが、何の知識もない状態でアドバイスを聞くよりも、最低限の屋根材の知識は持っておいた方が良いです。
- 屋根材の耐久性について
上述したように、屋根は常に紫外線や風雨にさらされる、非常に過酷な環境下にある物です。そのため、その環境に耐えられるような、屋根材の頑丈さは非常に重要なポイントです。屋根材の耐久性などはきちんと確認しましょう。 - 屋根材の重量
屋根の重量が重くなればなるほど、建物の重心が高くなり耐震性に悪影響が出ます。したがって、地震に強い建物を実現するためには、屋根材の軽さは確認したいポイントとなります。 - 遮熱性や断熱性
屋根は、室内の温度を快適に保つためにも重要な役割を持っています。したがって、屋根材が遮熱性能、断熱性能を持っているのかも確認しておきたいです。 - 屋根の防音性
金属屋根などであれば、強い雨が降ると音が反響してしまいます。そのため、室内に音が伝わらないよう、屋根材の防音性能はきちんと確認しておきましょう。 - メンテナンス性
屋根材は、紫外線や風雨の影響を受け続けていますので、何もしなくても徐々に劣化が進むものです。したって、どのような屋根材を選択したとしても、定期的な点検・メンテナンスは必要不可欠となります。屋根材選びの際は、屋根材によってどのような、メンテナンスが必要なのか?どの程度のスパンなのか?ということをきちんと確認しましょう。 - コストパフォーマンス
屋根材は、選択する種類によって素材や工法が異なりますので、導入費用も大きく違います。したがって、屋根材が持つ機能や将来的に必要になるメンテナンス費用も含め、コストパフォーマンスという視点で屋根材を評価する必要があります。
屋根材は、最低限上記のようなポイントは考えて選ぶようにしましょう。他にも、デザイン性や施工性など、自分の譲れないポイントをよく確認して屋根材選びを進めましょう。
代表的な屋根材のメリット・デメリット
それでは最後に、現在日本国内で使用されることが多い屋根材のメリットとデメリットを簡単にご紹介しておきます。
ITEM1古くから利用されている粘土瓦
日本では古くから『粘土瓦』が利用されています。瓦といっても、伝統的な和瓦と、西洋風な建物によく合う西洋瓦(F形瓦・S形瓦)に分類されるのですが、どちらも非常に耐久力が高いという特長を持っています。ただし、素材的特徴で非常に重い屋根材となってしまうため、耐震性を考えた屋根が好まれる近年では苦戦しています。粘土瓦のメリット・デメリットは以下のような感じです。
粘土瓦のメリット
- 耐久力が非常に高く、長期間使用できる
- 施工方法的に、屋根材と下地の間に空気層ができ断熱性を期待できる
- 防音性が高い
粘土瓦のデメリット
- 非常に重いため、建物の耐震性が悪い
- 葺き替え費用が高額になりがち
- 屋根材以外の漆喰など、副材はそこまで耐久力が無い
ITEM2新築住宅で人気のスレート瓦
コロニアルやカラーベストとも呼ばれる屋根材で、価格の安さや施工性の高さから、現在日本の新築業界で最もシェアの高い屋根材となっています。スレート瓦のメリット・デメリットは以下のようなものです。
スレート瓦のメリット
- 導入費が安くすむ
- デザイン性が豊富で、どのような建物にも合う
- 粘土瓦より軽量で耐震性が高くなる。また耐火性も高い
スレート瓦のデメリット
- 防水機能は塗装が担っているため、定期的な再塗装が必要でメンテナンスコストがかかる
- 屋根材単独では断熱性が低い(塗装で改善することは可能)
- 凍害に弱いため、寒冷地では使用できない
ITEM3非常に軽量で人気の金属屋根(ガルバリウム鋼板)
非常に軽量な屋根になることで、近年屋根リフォーム業界で人気なのがガルバリウム鋼板を利用した金属屋根です。
金属屋根のメリット
- カバー工法に採用できる
- 耐久力が高いため、メンテナンスコストを抑えられる
- 非常に軽量な屋根材で、最も耐震性に優れる屋根材のひとつ
金属屋根のデメリット
- スレート瓦よりも若干高い
- 表面に傷がつきやすい
- 金属なのにサビにくいと言われるが、サビないわけではない
屋根材選びは中長期的なコストも考えましょう!
今回は、屋根葺き替えリフォームや新築の際、屋根材選びに困らないよう、注意しておきたい屋根材のポイントをご紹介しました。本稿でもご紹介したように、一口に屋根材といっても、素材や工法はさまざまで、選択する屋根材によって費用も得られる効果も全く違うものになるのです。
さらに、屋根材を導入した後にも、使用する素材によって必要なメンテナンスが異なるため、ランニングコストのこともよく考えて屋根材選びを進めなければいけません。一般的に、屋根材選びをするときにはデザイン性や価格を重視する方が多いですが、屋根は建物にとって非常に重要な役割を持っているため、その屋根材を導入したら「どのような効果orメリットがあるのか?」ということをよく考えるようにすることがオススメです。
現在、屋根材選びで迷ってしまっているという方がいれば、お気軽にゼファンまでお問い合わせください。ゼファンでは、お打ち合わせの段階からプロの屋根職人がお伺いいたしますので、お客様のご要望やご予算に合わせて、最適な屋根材選びのアドバイスをさせていただきます。
ゼファンは、自社職人および専属外注の職人集団で屋根修理・雨漏り修理を行っているプロ集団です。調査の段階から自社の職人が行いますので、正確に原因を突き止め、屋根に最適な修繕方法をご提案しております。関西一円(大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀)で屋根のお困りごと(屋根修理、雨漏り修理)がございましたらお気軽にご相談ください!
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