こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は、住宅の屋根に何らかの不具合があると感じ、専門業者に屋根修理を依頼する場合、多くの方がどのようなことを原因に相談しているのかについて考えてみたいと思います。例えば、自宅でリラックスしている時、天井からポタポタと水が落ちてきた…、強風で屋根材が吹き飛ばされてしまった…など、目に見えるような住宅被害が生じた場合には、誰もが躊躇することもなく専門業者に修理の相談をすることでしょう。
しかし、本来雨漏りというものは、「天井から水が落ちてきた…」なんて状態の場合、関係のない場所にまで水が回っている証拠ですので、この場合は修理ではなく屋根リフォームをしなければならない…なんて可能性が高くなってしまいます。屋根の上の状況などは、日常生活上であまり確認することもないため、小さな劣化症状に気付くことができず、「屋根修理を依頼しなければ…」なんて状況の時には、手遅れの状態にまで劣化が進行しているということも少なくありません。
それでは、多くの方は住宅にどのような症状が出た時に屋根業者などの専門家に相談するのでしょうか?この記事では、お客様から屋根点検・修理の相談を受ける際の住宅に出ている症状などをご紹介していきたいと思います。また、住宅で発生する雨漏りについて、どのようなことが原因で雨漏りに発展してしまうのかも合わせてご紹介していきます。
みんなはどんな時に屋根修理の相談をする?
冒頭でご紹介したように、屋根修理を相談しよう決断する時は「天井から水が落ちたきた…」「屋根材が飛ばされた…」など、目に見える被害が生じてしまった時という方が多いです。しかし、屋根修理を決断する理由というのは、こういった目に見える被害だけではないのです。ここでは、弊社に屋根修理の相談をしていただいた方々が、「相談してみよう!」と思った時の状況をご紹介しておきます。
- 風が吹くと、屋根から「ガタガタ」という音が聞こえる(棟板金の固定が緩んでいる場合が多いです)
- 天井に大きなシミによな物ができている(既に雨漏りが始まっている症状です)
- 天井板がたわんでしまっている(雨漏りが進行している状況です)
- 天井またその付近の壁紙が剥がれてきている(雨漏りしている可能性が高いです)
- 天井から水の音が聞こえる(雨漏りの症状です)
- 横殴りの雨が降ると室内に水が生じる(外壁からの雨漏りです)
- 雨が降ると、室内側のサッシ周りが濡れる(窓サッシが雨漏り原因です)
- 特定の部屋だけ湿気が高い、またはカビ臭い(雨漏りの可能性が高いです)
- 大雨が降ると雨樋から水があふれる(雨樋がゴミで詰まっています)
お客様からのお問い合わせでは、「天井から水が…」というような、目に見える被害が生じていない場合でも、上記のような理由でお問い合わせをいただくことが多いです。ちなみに、上記のような症状が出ている場合、多くの場合、既に雨漏りが発生していると考えられます。これを放置してしまうと、天井から水が落ちてくるなど、生活に支障が出てしまうような症状にまで発展してしまいます。
ちなみに、葺き替え工事や屋根塗装などに関しては、塗装の劣化や屋根材の耐用年数などを見極めて問い合わせしてくる方が多いです。最近では、建物の耐震性向上のため、屋根の軽量化を目的としてお問い合わせいただくことも増えています。
雨漏りは何が原因で起こるの?
それでは、上記のような雨漏り症状は、何が原因となって生じるのでしょうか?住宅で発生する雨漏りに関しては、そのほとんどが「屋根の問題」と考えている方が多いのですが、実はそうでもありません。例えば、窯業サイディングや窓サッシのコーキングが劣化してしまっている…など、外壁の劣化を起因とする雨漏りも非常に多く、雨漏り修理では、原因の特定が最も重要になります。
ここでは、住宅で発生する雨漏りについて、よくある原因をいくつかご紹介しておきます。
CASE1屋根材の割れ
現在、日本国内の新築業界で非常に高い人気を誇るスレート屋根では、経年劣化で屋根材に割れが生じてしまい、そこから雨水が侵入して雨漏りに発展する…ということが多いです。これは、定期的な屋根塗装などを怠ったことにより、屋根材が「湿潤⇒乾燥」を繰り返すことでもろくなって割れてしまったり、強風などで飛ばされてきた物が衝突し割れてしまう…などということが原因です。前者の理由で屋根材に割れが生じてしまった場合、他の箇所の屋根材も劣化している可能性が考えられますので、応急的な修理ではなくカバー工事などの屋根リフォームがオススメです。
CASE2屋根材のズレ
屋根材がズレてしまうことで、屋根に隙間が生じてそこから雨水が侵入する…というケースも少なくありません。屋根材のズレは、台風の強風や地震などの自然災害で生じることが多いです。特に瓦屋根の場合、一般の方が下から屋根を確認したのでは、ズレていることに気付けない…ということが多いです。したがって、それなり以上の自然災害があった後には、何の問題もなさそうでも、念のため専門業者に点検してもらうのが安心です。
CASE3漆喰の劣化
瓦屋根に多い雨漏り原因が、漆喰の劣化を放置してしまうことで、そこから水が浸入する…というものです。日本国内で古くから採用されている『瓦』は、非常に耐久力が高いという特徴があるため、メンテナンスフリーと勘違いしている人が多いです。確かに、瓦は半永久的にもつと言われるほどの耐久力を持っているのですが、瓦屋根には漆喰や木材など、さまざまな副材が使用されています。そして、それらの副材は瓦ほどの耐久力が無く、定期的なメンテナンスが必要なのです。
特に漆喰は、屋根材の固定や隙間を埋める目的で施工されるものですので、これが劣化してしまうと、雨漏りに直結してしまう可能性があるのです。
CASE4棟板金の浮き
スレート屋根や金属屋根の場合、屋根の頂上部分に棟板金が施工されています。これは2方向の屋根面が交わる部分にできる隙間を埋めることが目的です。棟板金は、釘やコーキングなどで固定されているのですが、経年劣化によりその固定が緩んでいってしまいます。例えば、コーキングが日射でへたってしまう…、釘がサビて抜けてくる…などといった事で、固定が緩むのです。
棟板金の固定が緩んだ場合、その部分に隙間ができるということですので、そこから雨水の侵入を許してしまいます。
CASE5コーキングの劣化
住宅周りにはさまざまな場所にコーキングが施工されています。例えば、窓枠やドア枠にできる隙間を埋める目的や、窯業サイディングの目地に施工されています。このコーキングは、約7年程度が耐用年数と言われており、定期的なメンテナンスをしてあげなければ、劣化による雨水の侵入を許してしまいます。外壁からの雨漏りの多くは、これが原因となっています。
雨漏りが発生する前に対処しよう!
このように、住宅で発生する雨漏りは、さまざまな原因が存在します。そして、台風や地震などで屋根が一気に壊れてしまった…なんて理由以外であれば、雨漏りが発生してしまう前に対処することが可能なのです。住宅で雨漏りが発生してしまうと、内部でどんどん水の被害が拡大してしまい、気付いたときには構造に重要な柱が腐食してしまった…シロアリの繁殖を招いてしまっていた…など、致命的な被害にまで発展してしまう恐れがあるのです。
つまり、単純な雨漏り修理などでは対処することで出来ず、屋根を丸ごと葺き替える必要がある…、最悪の場合は建物の建て替えが必要になるなど、莫大なコストがかかってしまうような事態も考えられます。こういった自体を防ぐためには、定期的に専門業者に住宅の点検をしてもらい、適切なタイミングでメンテナンスを行うという体制を作るのが重要です。そうすることで、建物自体が長持ちするようになり、長期的に見ると住宅の維持コストが安く済むはずです。
まとめ
今回は、住宅の屋根について、多くの方はどういった理由で屋根の専門業者に相談するのか?ということをご紹介してきました。この記事でもご紹介していますが、弊社にお問合せい頂く屋根修理に関しても、住宅内に何らかの異変を感じてお問い合わせをいただくということがほとんどです。しかし、こういった場合に関しては、既に雨漏りが発生してしまっており、住宅のさまざまな場所を傷めてしまっている…という場合が多いです。
したがって、多くの場合、表面的な屋根修理では対応することができず、葺き替え工事やカバー工事など、本格的な屋根リフォームが必要になるということも少なく無いのです。当然、屋根リフォームを行う場合であれば、それなりのコストがかかってしまうことになりますので、家計への負担も大きなものとなってしまいます。
そこで皆さんにオススメしたいのは、屋根や外壁に関しては、見た目に何の問題が生じていない場合でも定期的に専門業者に点検してもらうようにするのがオススメだということです。そうすることで、何らかの不具合が生じていたとしても、早期発見することができ、致命的な状態にまで発展するのを防ぐことができるわけです。もちろん、定期的な点検もコストがかかってしまう訳ですが、適切ではないタイミングで必要になる大規模リフォームと比較すれば、確実にコストを抑えることができると思います。
特に屋根に関しては、住宅の中でも専門性が非常に高い部位となります。一般の方が見ただけでは判断することができない不具合もたくさん存在していますので、「年に1回は点検する」「自然災害後は点検してもらう」など、ルールを作って業者に依頼するのがオススメです。
ゼファンは、自社職人及び専属外注の職人集団で屋根修理・雨漏り修理を行っているプロ集団です。調査の段階から自社の職人が行いますので、正確に原因を突き止め、屋根に最適な修繕方法をご提案しております。関西一円(大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀)で屋根のお困りごと(屋根修理、雨漏り修理)がございましたらお気軽にご相談ください!
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