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2017.10.18

屋根関連でよく聞く陶器瓦。代表的な3つの形状と特徴をご紹介

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こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
皆さんは『屋根の材料とは?』と聞かれた場合、どのような物を想像しますか?多くの方は日本国内で古くから利用されている『瓦』をイメージするのではないでしょうか。近年では、カラーベスト等のスレート材、ガルバリウム鋼板をはじめとする金属屋根素材など様々な屋根材が登場し、消費者はデザインや立地条件、屋根材の持つ特徴でいろいろな屋根材を選択することができるようになっています。しかしその中で『陶器瓦』はというと、「瓦屋根は重量がある為、地震などに弱く耐震性を考えた場合はオススメできない」等という話が様々な場所で取り上げられるようになっています。
そこで今回は、『陶器瓦』は地震の関係上ダメな屋根材なのか?やそもそも陶器瓦とはどのような特徴を持った屋根材なのかといった事にスポットを当てたいと思います。

陶器瓦とは?

まずは『陶器瓦』とはどのような素材なのかをご紹介します。陶器瓦は粘土を瓦の形に押し固めて成型し、その上にうわ薬の釉薬(ゆうやく)をかけて高温の窯の中で焼き上げる粘土瓦の一種です。この瓦は釉薬をかけて作られることから『釉薬瓦』とも呼ばれています。瓦表面の釉薬はガラス質なので水が浸透せず、瓦内部に雨が浸透することが原因で割れたりすることも無い為、長期にわたって美観を保つことが可能です。

陶器瓦の種類!

一概に陶器瓦と言ってもその形状は様々です。ここでは代表的な陶器瓦の形状をご紹介します。

Pattern.1和形(J形)

『瓦』と言われて多くの方がイメージするであろう最も一般的な形状をしたものが『和形(J形)』です。J形はjapanの頭文字から取っており和形、J形等と表記されます。この形状の瓦は和風な建物には欠かせない屋根材で、日本では古くから愛されている形状です。

Pattern.2平板形(F形)


平板形は英語で平坦や平らを意味するFLATの頭文字をとってF形とも表記されるものですが、その形状は名前の通り、和形の波形をすっきりと平らにした形状の瓦です。この瓦はモダンな和風建築の建物に合うという理由で近年人気が高い形状です。

Pattern.3スパニッシュ形(S形)

スパニッシュ形は西洋建築と共に入ってきた形状の瓦で、S形の『S』はスパニッシュの頭文字です。スパニッシュ瓦は元々山と谷が別々の瓦で構成されていましたが、それを改良して山と谷を一体化させた瓦がS形瓦です。スパニッシュ瓦を使った建物は地中海沿岸を思わせるような洋風な屋根に仕上がります。

陶器瓦の特徴

次に陶器瓦の特徴をご紹介します。陶器瓦の大きな特徴と言えばなんといってもその『耐久性』です。例えば発掘現場のニュースなどをTVで見た時など、はるか昔の陶器がそのままの状態で発掘されたということを見たことはありませんか?陶器などは強い衝撃を与えない限りその寿命は半永久的と言われるほどの『耐久性』を持っています。また、釉薬が使用されていて表面がガラス質になっている陶器瓦に関しては、瓦に水が浸透せず長期間使用しても美観が損なわれない為、瓦のメンテナンスは基本的に不要となります。※1デザイン面で考えた場合でも使用する『釉薬』を変えることにより色や艶の出し方を変えることができるため様々な見た目を楽しむこともできます。

※1メンテナンスについて
陶器瓦は上述の通り耐久性が非常に強い為、瓦に対するメンテナンスは必要ないと言われています。ただし屋根は瓦以外の漆喰等の様々な副材料が使われています。そういった副材料のメンテナンスは必要になります。

陶器瓦と耐震住宅の関係性について

近年、陶器瓦は『地震に弱い』というイメージが浸透してしまい、他の軽量な屋根材と比較すると大きくシェアを落としています。実際に1980年代がピークだった総出荷量は2014年には4分の1にまで減少しています。
確かに陶器瓦は近年シェアを伸ばしているスレートやガルバリウム鋼板と比較すると重量があります。その為、重量がある陶器瓦を使った屋根は住宅の屋根部分が重くなるので、重心が高くなり、その他の軽量な屋根材と比較すると耐震性に劣ると言われています。しかし、中古住宅などで軽量なスレート屋根を陶器瓦に葺き替える等となると住宅の耐震性能が保たれない可能性がありますが、近年の住宅では陶器瓦を使った住宅でも耐震性には問題ありません。それは『住宅の設計』段階でしっかりと陶器瓦の重量を計算した上で耐震性能を確保しているためです。陶器瓦は上述したように『耐久性』が非常に高い日本の伝統的な屋根材で、日本の屋根には瓦が一番似合うと思う人も多いようです。是非伝統の『屋根瓦』の文化も残していきたいですね。

軽量・強い・ずれないハイブリット瓦『ROOGA』

今回は古くから日本国内で使用されてきた『陶器瓦』の種類やその特徴についてご紹介しました。単純に『陶器瓦』と言ってもその形状等には種類がある事や長く使用され続ける所以でもある『耐久性』についてわかっていただけたのではないでしょうか。陶器瓦は非常に耐久性が高い為、本来屋根材としてはとても有用な材料です。しかし『重い』という事に関して言えば近年の家づくりではそれだけで敬遠される理由になってしまいます。特に築年数の経過した住宅で瓦の家に住みたいと思っても耐震性の問題で『陶器瓦』は使用できないというような場面も多くあります。そのようなときにオススメなのがケイミュー社が販売しているハイブリット瓦『ROOGA(ルーガ)』です。ルーガは一般的な陶器平板瓦と比較すると半分以下の重量しかないのに、非常に耐久性も高い理想的な屋根瓦です。ルーガの性能や特徴は他の記事でまとめていますので瓦屋根への葺き替えなどをお考えであれば是非そちらの記事もご覧ください

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