奈良県にお住まいで、屋根修理を依頼する業者をお探しの方に向けて、今回の記事では、
- 工事の内容
- 工事の費用
- 工事の期間
- 工事の仕上がり
などがイメージできる、施工事例を10件取り上げました。
いずれも当社、『ゼファン』が施工したものです。
また、屋根修理を初めて依頼する方の中には「屋根修理とは具体的にどんな工事になるのだろう?」と気になっている方が多いため、今回は“屋根修理の方法”についても解説します。
奈良県の屋根工事の事例を10件紹介
それでは以下で、当社『ゼファン』が行った奈良県の屋根修理の事例を紹介します。
【1】瓦の経年劣化⇒屋根葺き替え工事 奈良県橿原市
- 工事内容:屋根葺き替え工事・雨樋工事・外壁工事・外壁塗装工事
- 施工費用:1018万円(税込)
- 施工面積:305㎡(屋根)
- 屋根の形:切妻
- 工期 :1ヶ月半
奈良県橿原市で、屋根葺き替え工事・雨樋工事・外壁工事・外壁塗装工事を行いました。
既存の屋根材は昔ながらの瓦で、色あせなどの経年劣化が進んでいました。
「今の和風の雰囲気を損ねたくない」とご要望があり、新しい屋根材には『ルーガ雅』を提案させていただきました。
『ルーガ』は「樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦」と呼ばれ、軽量な屋根素材として近年普及が進む、「スレート」と同じ素材で作られています。
『ルーガ雅』は、昔ながらの瓦によく似た見た目ながらも、瓦と比べて大幅な軽量化を実現しています。
「地震に強い屋根にしたい」と考える方には、特にオススメの屋根材です。
305㎡と、かなり広い屋根工事になりましたが、熟練した職人の手により綺麗に施工が行われ、お客様からもお褒めの言葉をいただきました。
⇒ 奈良県 橿原市 屋根葺き替え工事(ルーガ雅)・雨樋工事・外壁工事・外壁塗装工事
【2】軒先から雨漏り⇒屋根カバー工事 奈良県橿原市
- 工事内容:屋根カバー工事・破風工事・笠木板金工事
- 施工費用:46万円(税込)
- 施工面積:25㎡
- 屋根の形:片流れ
- 工期 :2日
奈良県橿原市で、屋根カバー工事・破風(はふ)工事・笠木板金工事を行いました。
既存の屋根材はカラーベストで、軒先から雨漏りが発生していました。
今回は、予算や今後のメンテナンスを考慮して、屋根カバー工事を行うことを提案しました。
屋根カバー工事とは、現状の屋根材の上から、新しい屋根材を被せる(カバーする)工事のことです。
屋根カバー工事には、
- 工事費用を安く抑えられる
- 工事の期間が短い
- 屋根の防音性や断熱性が高まる
- アスベストの飛散リスクが低い
- 屋根の構造材がほとんど傷まない
といったメリットがあります。
こちらのお家では、玄関庇(ひさし)上の木破風板も劣化していたため、破風板金で綺麗に仕上げました。
見栄えが綺麗に変わるため、屋根工事の際には、破風板金工事も同時に行うことをオススメします。
【3】経年劣化⇒屋根補修工事 奈良県生駒市
- 工事内容:屋根補修工事(漆喰・谷入れ替え・ラバー工法)
- 施工費用:約130万円
- 施工面積:132㎡
- 工期 :8日間
奈良県生駒市で、屋根補修工事を行いました。
お客様は、屋根が経年劣化してきているため屋根工事を実施しようと検討されていました。
当社にご相談いただき、「屋根補修&雨樋工事」と「全面葺き替え(ルーガ雅)&雨樋工事」の2パターンでお見積りさせていただいたところ、「屋根補修工事&雨樋掛け替え工事」をお選びになりご依頼いただきました。
既存の屋根は瓦屋根で、漆喰が使用されています。
漆喰は棟部・壁際に使用されていますが、雨水の侵入を防ぐ防波堤のような役割がありますが、10年に1度くらいのペースで塗り替えが必要です。
劣化して剥れてくると雨漏りの原因になる可能性もあるため要注意です。
また今回の工事で採用した「ラバー工法」は、コーキングで瓦同士を固定する工事です。
瓦同士の結束力が高くなり、瓦のズレを防止できます。
⇒ 奈良県 生駒市 屋根補修工事(漆喰・谷入れ替え・ラバー工法)
【4】瓦の経年劣化⇒屋根葺き替え工事 奈良県大和郡山市
- 工事内容:屋根葺き替え工事
- 施工費用:80万円(税込)
- 施工面積:50㎡
- 屋根の形:切妻屋根
- 工期 :1日
奈良県大和郡山市で、屋根の葺き替え工事を行いました。
既存の屋根材は昔ながらの瓦で、経年劣化が見られました。
屋根葺き替え工事とは、その名の通り、すでに葺かれている屋根材を撤去して、新しい屋根材に替える工事のことです。
屋根の葺き替え工事では、屋根材とともに、下地の野地板や防水シートもすべて新しくすることになり、経年劣化で失われた屋根の機能が回復します。
葺き替えに使用した屋根材は、『ルーガ雅』です。
土を使わずに葺くことができるため、屋根の総重量は半分以下になりました。
⇒ 奈良県大和郡山市 和瓦屋根からROOGA雅へ屋根葺き替え工事
【5】瓦の経年劣化⇒一部葺き替え工事 奈良県大和高田市
- 工事内容:屋根一部葺き替え工事(立平葺き)・天窓解体
- 施工費用:35万円(税込)
- 屋根の形:切妻
- 工期 :1日(屋根)
奈良県大和高田市で、屋根の一部葺き替え工事・天窓解体を行いました。
既存の屋根材はセメント瓦で、経年劣化が見られました。
天窓は、雨漏りの原因になりやすいです。
使用していないなら、今回の工事のように解体してしまうのも1つの手段です。
⇒ 奈良県大和高田市 天窓解体 一部立平葺きへ屋根葺き替え工事
【6】屋根材の割れ・経年劣化⇒屋根カバー工事 奈良県北葛城郡王寺町
- 工事内容:屋根カバー工事
- 施工費用:96万円(税込)
- 施工面積:88㎡
- 屋根の形:寄棟
- 工期 :5日
奈良県北葛城郡王寺町で、屋根カバー工事を行いました。
既存の屋根材には、割れや経年劣化が見られました。
今回、下葺き材に使用したルーフィングは、『田島ルーフィング株式会社』の『タディスセルフ』です。
『タディスセルフ』は裏面が粘着になっており、穴を開けずに屋根に貼り付けて施工していくため、防水性能が高いです。
新しい屋根材には、『スーパーガルテクト』を採用しました。
『スーパーガルテクト』は、『アイジー工業株式会社』が販売している、国産の金属屋根材です。
大幅な軽量化を実現しており、スレート屋根の「約1/4」の重さ、和瓦の「約1/10」の重さしかありません。
『スーパーガルテクト』には、
- 軽いので、家の構造への負担が少ない
- 耐久性が高い
- 断熱効果が高い
- 火に強い
- 風に強い
- 屋根内部に雨水が入り込みにくい
- 屋根材の裏側まで錆びにくい
- 遮熱性が高い
- 釘打ち部に雨水が入り込みにくい
- 供給が安定している
といった、多くのメリットがあります。
屋根に付いている換気煙突も、共板を使いすべて板金でカバーしました。
⇒ 奈良県 王寺町 スーパーガルテクト(IG工業)屋根重ね葺き(屋根カバー)工事
【7】漆喰の劣化⇒漆喰の補修工事 奈良県北葛城郡王寺町
奈良県北葛城郡王寺町で、漆喰の補修工事を行いました。
今回行ったのは、漆喰の詰め直しで、劣化した漆喰を取り除いて、そこに新しい漆喰を充填していきます。
この工事では、屋根の頂上部分にある棟瓦(むねがわら)を外す作業を伴わないため、補修費用を最小限に抑えることができます。
【8】屋根の経年劣化・雨漏り⇒屋根葺き替え工事・屋根カバー工事 奈良県北葛城郡
- 工事内容:屋根葺き替え工事・屋根カバー工事・一部雨樋工事
- 施工費用:130万円(税込)
- 施工面積:41㎡・21㎡・26㎡
- 屋根の形:切妻・片流れ
- 工期 :2日間
奈良県北葛城郡で、屋根葺き替え工事・屋根カバー工事・一部雨樋工事を行いました。
既存の屋根材は経年劣化が進み、雨漏りが発生していました。
屋根は瓦の部分、小波鉄板の部分、スレートの部分がありました。
瓦と小波鉄板部分は下地からやり直し、立平葺きで仕上げました。
谷の勾配で雨漏りしていたので、新しく谷コイルを入れ勾配をつけ、水の流れを作りました。
スレート部分は、工場でよく使用する『ボトムフラット』を採用しました。
『ボトムフラット』の特徴は、耐食性・耐候性に優れていて、使用することですっきりと美しい外観になることです。
⇒ 奈良県 北葛城郡 屋根葺き替え工事【立平葺きへ】・屋根カバー工法
【9】家の外回りの経年劣化⇒屋根葺き替え工事 奈良市
- 工事内容:屋根葺き替え工事・雨樋交換工事
- 施工費用:総額315万円(税込)
- 施工面積:146㎡(屋根)
- 屋根の形:寄棟
- 工期 :1週間(屋根)
奈良市で、屋根葺き替え工事・雨樋交換工事を行いました。
経年劣化による家の外回りのリフォームをご希望されているお客様よりお問い合わせいただきました。
今から長く住まれるとのことでしたので、屋根葺き替え工事を提案させて頂きました。
耐候年数が約30年と耐久性が長く、瓦屋根を軽量で強い防災瓦であるルーガをお勧めし、採用いただきました。
屋根の葺き替えと併せて、劣化した雨樋の交換、そして経年劣化で割れていたガレージの波板の交換も同時に実施しました。
⇒ 奈良県 奈良市 屋根葺き替え工事(ルーガ鉄平)・雨樋交換工事
【10】台風で棟が飛んだ⇒棟の補修工事 奈良市
- 工事内容:和瓦・棟補修工事
- 施工費用:15万円
- 工期 :1日
奈良市にお住まいのお客様から、「台風で屋根の棟が飛んでしまった」との連絡を受け、補修工事に伺いました。
施工は破損部の復旧のみだったため、1日で完工しました。
また併せて、漆喰も一部劣化していましたので、綺麗に塗り直しました。
屋根を修理する3つの方法
- 部分修理工事
- 屋根カバー工事
- 屋根葺き替え工事
屋根を修理する方法には、大きく分けて3つの方法があります。
それぞれの修理方法について、以下で解説していきます。
【1】部分修理工事
屋根の全体ではなく一部分、例えばスレート屋根の釘の腐食が原因で、屋根材が数枚剥がれた時などに行うのが、屋根の部分補修工事です。
屋根の劣化状況によって、修理の内容は異なります。
例に挙げたスレート屋根の剥がれの場合だと、シーリング材などを用いて新しい屋根材と差し替えることが、一般的な修理内容です。
他にも、軽度なひび割れに対応するための「コーキング工事」や、台風や地震で屋根材が損傷した時の応急処置として「テープ補修」「ブルーシート補修」などがあります。
また、棟部の修理が必要なケースもあり、その場合は、「棟板金の交換」「棟瓦の交換」「漆喰の詰め直し」などが、行われます。
費用は修理の規模に大きく左右され、2~30万円程度です。
足場を組む必要がある場合は、費用がかなり高くなってしまいます。
【2】屋根カバー工事
屋根カバー工事とは、既存の屋根材の上から新しい屋根材を被せる工事のことです。
屋根カバー工事は、屋根重ね葺き工事とも呼ばれます。
屋根カバー工事は、後述する屋根葺き替え工事と比較して、
- 工事費用を安く抑えられる
- 工事の期間が短い
- 屋根の防音性や断熱性が高まる
- アスベストの飛散リスクが低い
- 屋根の構造材がほとんど傷まない
といったメリットがあります。
特に屋根葺き替え工事と比較して、工事の期間が短いことは大きなメリットで、足場組立前後のブランク日や雨天日の影響を考慮しても、屋根カバー工事は約10日~2週間で済みます。
(屋根葺き替えの場合は、上記と同じ条件で2週間~20日程度かかります。)
しかしデメリットもあって、
- 凹凸の大きい屋根には施工できない
- 使用可能な屋根材が限られている
- 屋根カバー工事は1度きりしかできない
- 火災保険の修繕で屋根カバー工事を行う場合、補償対象外となることがある
といった点に、注意しなくてはいけません。
なお、下地が傷んでいる場合など、屋根カバー工事が適さないケースもあります。
その場合は、後述する屋根葺き替え工事を選択します。
屋根カバー工事は、屋根塗装だけでは解決できない問題がある時かつ、屋根の下地にダメージがない時に、検討するとよいでしょう。
屋根カバー工事の費用は、一般的な2階建て住宅(施工面積50~80㎡・足場代込)の場合、80~140万円程度が目安です。
※屋根の形・立地条件などにより金額が異なります。
※諸経費・交通費などは含まれておりません。
※詳しい屋根修繕・修理の費用はぜひお見積もりをご相談ください。
<関連コラム>
→ 屋根カバー工法のメリット・デメリットを解説!実際の施工事例も紹介
【3】屋根葺き替え工事
屋根葺き替え工事は、既存の屋根材を解体・撤去して、新しい屋根材に葺き替える工事のことです。
屋根材だけでなく、野地板や防水紙などの下地も新しくなります。
屋根葺き替え工事には、
- 次のメンテナンスまでの期間が長い
- 多くの選択肢から新しい屋根材を選ぶことができる
- 軽い屋根材に葺き替えれば、耐震性がアップする
- 下地の補強や断熱材の施工など、耐久性・性能向上のための工事が可能
といったメリットがあります。
- 屋根から雨漏りを起こしたことがある
- 20年以上住み続ける予定がある
- 2000年以前に建てられた木造住宅である
- 屋根にスレートや瓦を使いたい
上記のようなケースでは特に、先述した屋根カバー工法ではなく、屋根葺き替え工事のほうが適しているでしょう。
屋根葺き替え工事の費用は、一般的な2階建て住宅(施工面積50~80㎡・足場代込)の場合、100~220万円程度が目安です。
※屋根の形・立地条件などにより金額が異なります。
※諸経費・交通費などは含まれておりません。
※詳しい屋根修繕・修理の費用はぜひお見積もりをご相談ください。
まとめ
以上、奈良県の屋根修理の事例を10件紹介し、屋根修理の方法についても解説しました。
最後に1つ注意点なのですが、屋根の修理が自分でできそうだからといって、決して屋根の上に上がってはいけません。
屋根の足元は非常に不安定であり、転倒や落下のリスクがあります。
必ず屋根業者に依頼をして、屋根の点検や屋根の修理を行ってもらいましょう。