こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は、大阪府箕面市で行った屋根の葺き替え工事の流れをご紹介します。今回施工を行った建物は、S瓦と呼ばれる屋根材を採用していたのですが、屋根材の複数個所でひび割れや欠けが見られるなど、経年劣化がかなり進行している様子でした。また、S瓦は素材的特徴で非常に重量のある屋根材ということもあり、今回は、耐震性能の向上も目指し、新しくコロニアルグラッサに葺き替えをする工事をご提案しました。コロニアルグラッサは、ケイミュー社が販売するスレート系屋根材で、非常に軽量なことと、独自開発のグラッサコートが施されているため、長く美観を保持してくれるというメリットを持っています。
日本国内では、古くから瓦を採用した屋根が多く、現在でも瓦屋根の外観的特徴が好みで、他の屋根材はあまり使用したくない…という方も多いです。しかし、瓦は素材的特徴で他の屋根材よりも重くなってしまうため、地震対策を考えた場合、デメリットになってしまう可能性があります。また、築年数の経過した瓦屋根では、屋根の上に瓦を並べるだけという工法が採用されていることもあり、台風などで簡単に屋根材が飛ばされてしまう…などと言う恐れもあるのです。もちろん、瓦にも様々なメリットがありますので、一概に「瓦は自然災害に弱い…」などとは言えませんが、屋根は軽量化したほうが確実に耐震性が高くなるのです。
現在、瓦屋根のお宅に住んでいる方で、「そろそろ屋根リフォームが必要かな?」と考えている方は、軽量な屋根材への葺き替えも候補に入れることをオススメします。
葺き替え工事のメリット
それでは最初に、葺き替え工事をすることのメリットについて簡単にご紹介しておきます。そもそも屋根リフォームは、大まかに分けると「葺き替え工事」「カバー工事」「塗装工事」の3つの種類があります。最近では、新築住宅にスレート屋根が増加しているため、「屋根リフォーム=カバー工事」とイメージしている人も多いかもしれませんが、いくつかの種類が存在しているのです。カバー工事は、傷みが表面化してきた屋根に関して、そのまま上から新しい屋根材を葺いていく工法で、屋根の構造部分の補修などは一切できません。そのため、比較的築年数が浅い屋根に関しては、工期も短く施工費用を抑えながら屋根を新しくできるというメリットがあります。
しかし、屋根というものは、表面の屋根材だけでなく、徐々に構造部分も劣化していくのです。葺き替え工事は、一度既存屋根材を全て取り払ってしまい、屋根材の下にある屋根下地からきちんと補修するという工法です。したがって、カバー工事と比較すると、撤去工事の工程が入る分、高額、工期が長くなるというデメリットがあるのです。ただし、葺き替え工事は、根本的な屋根の修理ができるという点で、以下のような大きなメリットがあるのです。
- 建物の寿命が延びる
葺き替え工事は、上述の通り、屋根材とともに下地もすべて新しく取り換えします。つまり、葺き替えによって、屋根の機能がすべて新しくなり、風雨などから建物を守る機能が復活するわけです。そのため、雨漏りなどの心配がなくなり、柱や梁にダメージが出ることもなくなるので、建物の寿命をのばすことができるのです。 - 外観を一新できる
屋根は、建物の外観イメージの大部分をしめており、屋根によって建物の印象が変わるといっても過言ではありません。葺き替え工事は屋根自体を取り替える手法ですので、「瓦⇒スレート」や「瓦⇒金属屋根」などのように、大きく外観イメージを一新することも可能です。 - 屋根の軽量化をして、建物の耐震性能を上げることができる
最近は、この理由を重視して葺き替え工事をする方が増えています。特に、和瓦を採用した屋根は、屋根重量が非常に重いため、耐震性能が低いと言われています。そこで、軽量なスレートや、金属屋根に葺き替えすると、それだけで大幅な屋根の軽量化ができ、耐震性を向上させることができるのです。
大阪府箕面市で行った葺き替え工事をご紹介!
それでは、大阪府箕面市で行った屋根葺き替え工事の流れを、画像とともにご紹介したいと思います。今回の工事は、既存屋根であるS瓦の劣化がかなり進行していたため、屋根自体を新築のように作り替えることができる葺き替え工事をご提案しました。また、軽量なコロニアルグラッサに葺き替えることで、建物の耐震性能向上も期待できます!
STEP1施工前
まずは施工前の屋根の状況を見てみましょう。画像を見ても分かるように、既存屋根の表面にはいろいろな箇所でひび割れが見られます。この状態であれば屋根下地の劣化も進行していると考えられるため、今回は軽量なコロニアルグラッサへの葺き替えとなりました。
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STEP2既存屋根の撤去
まずは既存屋根材のS瓦を全て撤去していきます。屋根材の下には葺き土が施行されていますので、これも丁寧に撤去します。瓦屋根は、屋根材自体の重量もありますが、葺き土を使うという工法も、屋根重量を重くしてしまう要因となります。
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STEP3屋根下地の施工
既存屋根材の撤去完了後、屋根下地の施工を行います。不陸調整を行ったうえで、コンパネ下地を施工します。葺き替え工事では、このように屋根下地から修理可能となるので、屋根のみは新築のように新しくなり、建物の寿命をのばすことができます。
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STEP4ルーフィングの施工
屋根下地の施工完了後、ルーフィングを施工します。ルーフィングは、屋根の二次防水を担っていますので、丁寧に施工します。
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STEP5コロニアルグラッサを施工し、工事完了
最後に新屋根材となるコロニアルグラッサを施工し、今回の葺き替え工事は完了です。従来のS瓦を使用した屋根とは全く異なる外観デザインとなりました。お客様もシンプルですっきりした外観になったと大変喜んでいただけました。今回の工事は、屋根を新しくできるだけでなく、大幅な屋根重量の軽量化もできましたので、建物自体の耐震性能向上も期待できます。現在、屋根リフォームをお考えの方は、こういった工事による副次効果のこともよく考えて、屋根材選びを進めるようにしましょう!
効率的に屋根を維持するためには点検・メンテナンスが欠かせない!
今回は、大阪府箕面市で行った、屋根の葺き替え工事をご紹介しました。上述したように、今回工事を行った屋根は、既存屋根材の劣化がかなり進行していたため、根本的な部分から修理可能なな葺き替え工事をご提案させていただきました。
葺き替え工事は、他の屋根リフォーム手法と比較すると、高額になることが多いため、できれば塗装やカバー工事で対応したいと考える方が多いことでしょう。しかし、屋根の劣化が進行してしまうと、表面上の修理だけでは問題解決ができないことも少なくないのです。つまり、できるだけ屋根リフォーム費用を低コストに抑えたいと考えるのであれば、定期的に屋根の点検を行い、屋根下地まで劣化する前のタイミングを見極める必要があります。こういった、屋根の劣化具合の見極めは、一般の方ではなかなか難しいものですので、一年に一度程度の割合でも、専門業者に点検してもらう体制を作るのがオススメです。そうすることによって、細かな劣化を早期に補修することができますし、大規模リフォームのスパンを長くすることもでき、結果的に安価に建物の維持ができるようになると思います。
今まで「屋根の点検など考えたこともなかった…」という方は、ぜひ一度ゼファンまでご連絡をください。ゼファンでは、経験豊富な屋根職人がお伺いし、長期的な屋根の維持方法など、的確にアドバイスさせていただきます!
ゼファンは、自社職人および専属外注の職人集団で屋根修理・雨漏り修理を行っているプロ集団です。調査の段階から自社の職人が行いますので、正確に原因を突き止め、屋根に最適な修繕方法をご提案しております。関西一円(大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀)で屋根のお困りごと(屋根修理、雨漏り修理)がございましたらお気軽にご相談ください!
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