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2019.07.19

地震対策には金属屋根が最適?金属屋根を導入する前に知っておきたい基礎知識!

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こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
日本国内の屋根材といえば、古くから日本建築で利用されてきた『和瓦(粘土瓦)』が有名ですね。瓦は、非常に高い耐久力を持っており、瓦単体で考えると、半永久的にメンテナンスも必要なく使い続けることができると言われています。もちろん、瓦屋根には瓦以外の副材が利用されるため、屋根全体で見れば定期的なメンテナンスが必要になるのですが、瓦が長く利用できるのは大きなメリットとなります。しかし、瓦は、粘土を硬く焼き固めて作るものですので、近年人気のスレート瓦や金属屋根材と比較すると非常に重いという弱点を持っています。数十年前までは、『瓦の重さ』は台風などの強風対策としてメリットとなっていた時代もあるのですが、最近ではより地震に強い建物が好まれるようになっており、重量のある瓦は敬遠される傾向にあるのです。
そこで近年非常に人気が出てきているのが、ガルバリウム鋼板製の金属屋根材です。金属屋根は、トタンが有名ですが、数年で錆びてしまうなどのデメリットもあり、一般住宅などではあまり利用されることがありませんでした。しかし、近年、金属なのに非常にサビに強いガルバリウム鋼板を利用した屋根材が登場し、一気に金属屋根の普及率が拡大しているのです。
現在、建物の耐震性を考えて、金属屋根の導入を考えている人も多いかと思いますので、今回は、金属屋根の導入前におさえて起きたい基礎知識をご紹介します。

ガルバリウム鋼板製の金属屋根とは?

それではまず、ガルバリウム鋼板製の金属屋根材がどのようなものなのか、簡単にご紹介しておきましょう。
ガルバリウム鋼板とは、鋼板に対して『アルミニウム55%+亜鉛43.4%+ケイ素1.6%』のメッキを施したものを指しています。こういわれると金属の名前のように思うかもしれませんが、商品名です。
このガルバリウム鋼板を利用した屋根材の特長は、非常に薄く軽量なことや、トタンなどと異なり、金属なのにサビにくく耐用年数が25~30年と、非常に長いということです。つまり、屋根材としてとても重要になる、頑丈さと、軽量さを併せ持っているのです。
ガルバリウム鋼板と同じように、耐食鋼材としてはステンレスなども知られていますが、ステンレスと比較すると圧倒的に安価で手に入るため、近年多くの屋根材メーカーからガルバリウム鋼板製の屋根材が販売されています。代表的なガルバリウム鋼板製屋根材は以下のようなものです。

  • ニスク販売 ⇒ かんたん横葺
  • ニチハ ⇒ 横暖ルーフ
  • アイジー工業 ⇒ スーパーガルテクト
  • ケイミュー社 ⇒ スマートメタル

ガルバリウム鋼板屋根のメリット・デメリット

ガルバリウム鋼板屋根は、現在、屋根リフォーム市場において、非常に高い人気を誇っています。それでは、ガルバリウム鋼板屋根を導入することにはどのようなメリットとデメリットがあるのか見ていきましょう。

Meritガルバリウム鋼板屋根のメリット

ガルバリウム鋼板屋根は、上述したように『軽量で丈夫、金属なのにサビにくい、ステンレスまでの耐食性はないが、はるかに安く手に入る』ものとして、非常にコストパフォーマンスの高い屋根材と認識されています。
そして、ガルバリウム鋼板屋根のメリットは以下のようなことがあげられます。

  • 非常に軽量で、耐震性の高い建物を実現できる
  • 屋根材同士を咬み合わせる施工法となるため、台風などの強風に強い
  • スレート屋根などで、既存屋根の上からそのまま葺いていくカバー工法が採用できる
  • 凍害の心配がない

Demeritガルバリウム鋼板屋根のデメリット

それではガルバリウム鋼板屋根のデメリットも見ていきましょう。ただし、ここで紹介するデメリットは、ガルバリウム鋼板屋根のデメリットというよりも、金属屋根全般のデメリットとなります。

  • 傷がつきやすい、サビる
    金属屋根の最大のデメリットといえば、表面に傷が入りやすいことやサビることです。トタンなどであれば、導入して数年で全体がサビてしまうなんてことも珍しくありません。ただし、ガルバリウム鋼板は、非常にサビにくい素材ですので、そこまで大きなデメリットにはなりません。
  • 断熱性や防音性が低い
    金属屋根は、非常に薄いため断熱性が低いことや、雨音が室内まで伝わるなど防音性の低さがデメリットになります。ただし、材料メーカーもデメリットをそのままにするのではなく、さまざまな対策を施しています。例えば、断熱材一体型となっているガルバリウム鋼板屋根材もありますので、そういった物を選べばそこまで気にならないでしょう。
  • 施工に高い技術が必要
    建物によって屋根形状は異なりますので、工事ごとに必要になる『雨仕舞』が違います。そのため、きちんと雨水の流れを計算して施工できるような、熟練の技術が無ければ、施工後に雨漏りトラブルが起きてしまいます。また、ちょっとぶつけただけでも屋根材に傷が入り、そこからサビてしまうものですので、施工業者の当たり外れが大きな屋根材となります。
  • 追加工事が必要で施工費が高くなることも…
    金属屋根は、上述の通り、断熱性や防音性が低いです。そのため、その対策として断熱工事を入れた場合、別途その費用を請求されることとなります。特に注意が必要なのは、営業時には安価なガルバリウム屋根の説明だけでひっかけ、契約後に防音工事や断熱工事で工事を膨らませるやり方をする業者がある点です。ガルバリウム鋼板屋根には、断熱材一帯型のものがありますので、追加工事を選ぶより、製品のグレードアップで対応する方が良いと覚えておきましょう。

耐震性能を考えたら金属屋根がオススメ!

今回は、近年急激にその人気が高くなっているガルバリウム鋼板屋根についてご紹介しました。日本では、古くから瓦屋根が選ばれることが多かったのですが、非常に重量が重いということや、風を含みやすい構造になっているという点から、地震や台風などの自然災害に弱いというイメージが広がり、敬遠されるようになっています。特に、地震に対しては、屋根の軽量化が非常に高い効果を持つと言われているため、屋根リフォームの際に金属屋根に切り替える人が非常に増えています。もちろん、瓦屋根だからといって、極端に地震に弱いということではないのですが、建物の軽量化が耐震性能を高くすることも事実です。
現在、屋根リフォームをお考えの方で、以下のような方にはガルバリウム鋼板屋根がオススメですので、屋根材の候補に入れてみてはいかがでしょうか?

  • 耐久力が高い屋根が希望で、今から30年は家をもたせたい
  • 現在瓦屋根の家で、耐震性や防災性が気になっている
  • スレート屋根で、一度塗装をかけて二度目の屋根リフォームを考えている
  • 部屋の天井を高くとりたい
  • 洋風建築のようなシンプルな外観の家にしたい
  • コストパフォーマンスにこだわりたい

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