自然災害にそなえて
金属屋根へのリフォームが急増中!
スーパーガルテクトが使用された屋根を、「ガルテクト屋根」と呼ぶことがあります。
そんなスーパーガルテクトは、屋根のカバー工法に適した素材です。
今回の記事では、スーパーガルテクトが屋根カバー工法に向いている理由を、スーパーガルテクトの特徴・メリットを基に、年間2,000件の大阪の屋根・雨漏り修理実績を持つ『株式会社ゼファン』が解説します。
もちろん、気になるスーパーガルテクトのカバー工法のデメリットについても、言及します。
そもそも、屋根のカバー工法とは何?
屋根のカバー工法とは、既存の屋根材の上から、新しい屋根材をかぶせる工法のことです。
屋根カバー工法は、もう1つの選択肢である葺き替え工法のように、既存の屋根を解体・処分する必要がないため、工事にかかる費用を安く抑えることができます。
また、屋根カバー工法は廃材も少なく済むため、環境にやさしいエコな工法だといわれています。
屋根カバー工法の工事の内容
屋根カバー工法の最初の手順は、既存屋根の上に防水シートを張る工程から始まります。
防水シートは、ルーフィングとも呼ばれます。屋根の防水性を高めて、最終的に屋根からの雨漏りを防ぐという大切な役割があります。
防水シートを張り終わったら、スーパーガルテクトなどの軽い屋根材をかぶせていきます。
- 防水シートを張る
- 新しい屋根材をかぶせる
基本的にはこの2つの工程で、屋根カバー工法の工事は完了です。
よって工事はスピーディで、一般的な大きさのお家(30~40坪)であれば、1週間前後で終わります。
腕の良い職人が多人数で稼働すれば、1~2日で工事が終わることも珍しくありません。
屋根カバー工法で選ぶ屋根材
建物の構造に負担がかからないように、新しくかぶせる屋根材には、金属屋根材などのなるべく軽い屋根材が選ばれます。
例えば、弊社でもよく採用する『スーパーガルテクト』『スーパーガルテクト フッ素』などです。
屋根カバー工法ができる屋根・できない屋根
屋根カバー工法は、スレート屋根や金属軽量屋根など、平板で軽めな屋根材の場合に施工が可能です。
逆に、和瓦のように凹凸が大きく、重たくてそれ以上に屋根材を重ねると屋根が重くなりすぎてしまう屋根材では、屋根カバー工法は施工できません。
また、経年劣化がひどく、屋根の下地が傷んでいる場合にも、屋根カバー工法を行うことはできません。
「ガルテクト」という屋根材の特徴
~金属屋根と断熱材を一体化させた軽量な屋根材~
- 『スーパーガルテクト』の特徴
- 『スーパーガルテクト フッ素』の特徴
『スーパーガルテクト』の特徴
『スーパーガルテクト』は、従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えて、金属屋根の弱点であるサビに強くした高耐久の金属屋根材です。
メッキ層を厚く強化したことによって、従来のガルバリウム鋼板の3倍以上の耐久性が期待できます。
スーパーガルテクトが屋根カバー工法に向いているのは、丈夫なだけでなく、とても軽量だからです。
スーパーガルテクトは、一般的なスレートの約4分の1、和瓦の約10分の1の重さであり、「屋根材を重ねて住宅への負荷は大丈夫なのか?」という不安を払拭します。ガルバリウム鋼板と断熱材のシンプルな構造が、この軽さを実現しています。
また、スーパーガルテクトは純国産品です。海外製の屋根材は、継続的な供給力や保証体制について不安がありますが、スーパーガルテクトなら安定した供給・保証が期待できるので安心です。
Sシェイドブラック
Sシェイドブルー
Sシェイドブラウン
Sシェイドモスグリーン
Sシェイドチャコール
Sシェイドワインレッド
『スーパーガルテクト フッ素』の特徴
スーパーガルテクトの表面に、耐久性に優れる「遮熱性フッ素樹脂塗装」を施した商品が、『スーパーガルテクト フッ素』です。
スーパーガルテクトとは、色持ちの良さが違います。フッ素コートのおかげで、耐候性が増し、色あせを防ぐことができるのです。
スーパーガルテクトよりも少しお値段は高いですが、「屋根の色を長く維持したい」「気候が厳しく屋根が劣化しやすい地域に住んでいる」といった場合に、スーパーガルテクト フッ素はオススメです。
SFブラック
SFブラウン
ガルテクトで屋根カバー工法を行う6つのメリット
- 長持ちする(メンテナンス工事の回数が少なく済む)
- メーカー保証が充実している
- 雨音がうるさくない
- 屋根からくる暑さ・寒さを軽減できる
- 万が一の火事が拡がりにくい
- 地震に強く割れにくい
上記は、スーパーガルテクトでカバー工法を行う主なメリットです。
「デザインがいい!」という意見もあります。
カバー工法「自体」のメリットについては、下記記事をご参照ください。
⇒ 屋根カバー工法のメリット・デメリットを解説!実際の施工事例も紹介
【1】長持ちする(メンテナンス工事の回数が少なく済む)
特徴の項でも述べたように、スーパーガルテクトは、複数の金属の良さを併せ持つ高耐久のガルバリウム鋼板でできています。その耐久性は、一般的なトタン屋根の3~6倍ほどだといわれています。
屋根材が長持ちするということは、メンテナンスの工事が少なくて済むということです。
通常の金属屋根材では、約10年に1回はメンテナンス工事(経年なりの劣化具合であればおそらく再塗装工事)を行わなくてはなりません。
しかし、スーパーガルテクトであれば、基本的に約15年は、再塗装工事ふくむメンテナンス工事が要らないので、家の維持にかかる費用を安く抑えることができます。
【2】メーカー保証が充実している
スーパーガルテクトは、メーカーによる保証が手厚いことでも有名です。
「万が一、すぐに劣化したら……」と心配な人でも、安心して選ぶことができます。
保証内容は、それぞれ以下の通りです。
- 塗膜のひび・割れ・剥がれ・膨れ
⇒ 2m離れて目視し、塗膜のひび・割れ・剥がれ・膨れが著しく目立たないことを保証します。(変褪色を保証するものではありません) - 赤サビ
⇒ 赤サビの発生面積が、全施工面積の5%以下であることを保証します。 - 穴あき
⇒ 塗膜の劣化や腐食によって、鋼板表面に明らかな穴あきが認められないことを保証します。
スーパーガルテクト フッ素に関しては、上記に加えて、塗膜の変退色・白亜化に関する保証もあります。
《スーパーガルテクトの保証年数》
- 塗膜のひび・割れ・剥がれ・膨れ⇒15年保証
- 赤サビ⇒20年保証
- 穴あき⇒25年保証
《スーパーガルテクト フッ素の保証年数》
- 塗膜の変退色・白亜化⇒20年保証
- 塗膜のひび・割れ・剥がれ・膨れ⇒20年保証
- 赤サビ⇒20年保証
- 穴あき⇒25年保証
もしも保証期間中に、保証内容に抵触するような事態が発生した場合は、塗り替え塗料の支給や、代替製品の支給、再施工工事費の負担などの、補償が行われます。
※「保証のための条件(保証対象外)の詳細などにつきましては、保証書に記載があるのでよくお読みください。
【3】雨音がうるさくない
スーパーガルテクトには、断熱材が施されています。
この材料がクッションになり、金属屋根の欠点であるうるさい雨音を軽減してくれます。
【4】屋根からくる暑さ・寒さを軽減できる
スーパーガルテクトは、嵌合(かんごう)タイプで施工する屋根材です。
屋根工事における嵌合タイプとは、鋼板端面が露出しない形状のキャップを、屋根上から嵌(は)めこむ方式のこと。屋根面にボルトが全く出ず、スッキリした美観が特長です。
スーパーガルテクトは、この嵌合部にも断熱材が充填されています。
屋根全体をしっかり断熱材で覆うことが可能になっているということです。
遮熱性の鋼板と断熱材の相乗効果が働き、夏は家の熱を逃がし、冬は家の熱を逃がさないのです。
上記によって、冷暖房効率がアップし、電気代を節約できるメリットがあります。
【5】万が一の火事が拡がりにくい
スーパーガルテクトの断熱材は、イソヌレートフォームという素材でできています。
このイソヌレートフォームは、燃えにくい素材です。
万が一、火事が起こる・火事に巻き込まれると想定した時、火が燃え広がりにくい素材であるに越したことはありません。
【6】地震に強く割れにくい
スーパーガルテクトは、日本瓦の約10分の1の重さしかない、超軽量の屋根材です。
先にも述べたように、屋根カバー工法に採用する屋根は軽くて丈夫なことが条件です。
屋根は軽ければ軽いほど、建物の重心が低くなり、地震発生時の揺れ幅も小さくなります。「地震に強い屋根」とは、こういった屋根のことを指します。
さらにスーパーガルテクトは金属製なので、地震の揺れで割れる可能性が極めて少ないです。
大地震のあとは、屋根の破片が周囲に飛び散ることがありますが、スーパーガルテクトではそのリスクがほとんどありません。
ガルテクトで屋根カバー工法を行うデメリット
スーパーガルテクトは高級素材なので、コロニアルやシングル材、断熱材なしのガルバリウム鋼板と比べて、少し値段が高いです。
しかし先に述べたように、屋根の耐久性が高いぶん、メンテナンス工事の回数は少なくて済むため、ランニングコストとして長期的に考えれば、そう大きな損はないものと思われます。
スーパーガルテクトで屋根カバー工法を行った3つの事例
弊社でも、スーパーガルテクトの屋根カバー工法の施工事例が多数あります。
その一部をご紹介します。
【1】スーパーガルテクトを屋根カバー工法で施工し、換気棟を取り付けた事例 寝屋川市
大阪府寝屋川市で、屋根カバー工法でスーパーガルテクト(色:シェイドチャコール)を施工しました。
屋根は何枚か割れていましたが、屋根カバー工法の実施には問題ありませんでした。
この工事では、屋根の頂点部分(棟)に使用する換気棟を追加で取り付けました。
換気棟は、棟部に穴を空け屋根裏の湿気を逃がす部材で、屋根の結露防止になり湿気感を抑えることができます。
《この事例を詳しく見る》
⇒ 大阪府 寝屋川市 屋根重ね葺き工事
【2】スーパーガルテクトを屋根カバー工法で施工し、外壁コーキングを一部打ち直し 京都市中京区
京都市中京区で、屋根カバー工法でスーパーガルテクト(色:モスグリーン)を施工しました。
既存の屋根材は劣化しやすい商品で、先からサクサクと割れる現象が起きていましたが、屋根カバー工法の実施には問題ありませんでした。
併せて外壁のコーキング一部打ち直し工事も行い、外壁からの雨水の浸入などを防いでいます。
《この事例を詳しく見る》
⇒ 京都市中京区 屋根重ね葺き工事・一部コーキング打ち直し工事
【3】スーパーガルテクトを屋根カバー工法で施工し、1日で工事完了 大阪市鶴見区
大阪市鶴見区で、屋根カバー工法でスーパーガルテクト(色:シェイドブラック)を施工しました。
既存の屋根瓦(カラーベスト)は何枚か抜け落ち、割れ箇所もありましたが、屋根カバー工法の実施には問題がないと判断しました。
他の事例でもあることですが、住宅街のなかの屋根を工事する場合、近隣さんへのストレスがなるべく少なくなるよう、スピーディな工事が望ましいです。
この時も職人4人がかりで、1日で工事を完了させました。「仕上がりも早く綺麗になった!」と、お客様に大変喜んでいただけました。
《この事例を詳しく見る》
⇒ 大阪府大阪市鶴見区 屋根重ね葺き工事
ガルテクトの屋根カバー工法を依頼する時は……
スーパーガルテクトの屋根カバー工法を依頼する業者を選ぶときは、ガルテクトに限らず最適な屋根材を提案・説明してくれる業者を選びましょう。
「業者が施工したい屋根材」ではなく「家に合った素材」をきちんと提案できる業者が、安心できる業者です。
例えば、あと10年以内に取り壊しの予定がある家に、スーパーガルテクトを選ぶ必要性はあまりありません。
耐久年数が短く、その代わりに低コストな素材でも、十分な可能性のほうが高いからです。
まとめ
以上、『スーパーガルテクト』『スーパーガルテクト フッ素』などでカバー工法を行うメリットやデメリットについて、ご紹介しました。
築年数が浅い(これから長く住み続ける)お家では、少し値段が高い代わりに耐久性に優れる、ガルテクトのような良い素材を選ぶほうが、安心できる暮らしに繋がります。
費用を長期的に考えれば、そんなに高すぎるということもありません。
ぜひ、スーパーガルテクトで屋根カバー工法を行うことを、検討してみましょう!
⇒ ガルテクトの屋根カバー工事を依頼するなら年間2,000件の実績を持つ大阪の『株式会社ゼファン』におまかせください。