こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
工場や倉庫の屋根が雨漏りしているので、修繕したいがどこに頼めばよいかわからない。
できるだけ費用は安く抑えたい。
という悩みを抱えている方もいらっしゃると思います。
この記事では、
- 工場や倉庫の屋根を修繕するカバー工法
- 工場屋根修理をカバー工法で行うメリット
- 工場の屋根修理で使われる屋根材の料金
- 大阪での工場・倉庫の屋根修理の事例
を紹介します。
ぜひ屋根修繕工事を専門業者に依頼する前の参考にしてください。
工場の屋根のカバー工法とは?
工場屋根の修繕工事としては、主にカバー工法が選ばれます。
カバー工法(重ね葺き工事)とは、今ある屋根の上に金属屋根を重ね張りすることです。実は工場屋根は、一般住宅のような既存の屋根を撤去して新たに屋根を設置する葺き替え工事はあまり行われません。
というのも、工場や倉庫の屋根は撤去するとスケルトン状態になるため内部にも足場や落下防止対策が必要になり、結果的にカバー工法より料金が高くなってしまうからです。
一方でカバー工法は既存の屋根を利用するため、葺き替え工事よりも費用を安く抑えることができます。
工場や倉庫の既存屋根は、主に波型スレート、折半屋根や瓦棒屋根が一般的です。
以下、各種の屋根材について、既存屋根の写真を用いて紹介します。
波型スレート(小波スレート・大波スレート)
波型スレートはセメントでできています。
屋根の強度を高めるため、2004年以前はアスベストが用いられていましたが
現在は繊維を用いてセメントを強化させた繊維強化セメント板のことを指します。
アスベストが含まれている波型スレートの耐用年数は約30~40年ほどです。繊維を用いた波型スレートの耐用年数は25年以上と言われており、こまめなメンテナンスが必要でないことが最大の強みです。
しかし、固定するフックボルトは金属のため、防水処理が不十分だとそこから錆が広がり劣化することがあります。
折半屋根
倉庫やプレハブなどに使用されることの多いのが折半屋根です。折板屋根とも言われます。
他にも自転車置き場や体育館などの身近な場所で見かけることがあります。
断面が台形形状の金属鋼板で、最近ではガルバリウム鋼板が使用されるのが一般的です。
さらに耐久性・耐候性・デザイン性を向上させたフッ素鋼板やカラーステンレスもありますが、価格が高いため使用されるケースは少ないです。
瓦棒屋根
構造が単純で、コの字の溝板の両脇に、瓦棒が一定間隔でならびます。コの字の溝板があることで、雨がそこを伝って流れていきます。
しかし、溝板だけでは限界があるため、最近では減ってきている屋根材になります。
カバー工法では、上記のような既存の屋根材にガルバリウム鋼板の屋根材で形状を合わせて施工することが一般的です。
ガルバリウム鋼板とは、他の建材に比べて利点が多いため広く使用されている建材です。最近では、さらに改良したSGL(エスジーエル)鋼板が開発され、耐久性能が向上しました。
工場の屋根修理をカバー工法で行うメリット
工場の屋根修理をカバー工法で行うメリットは、
- 費用が安く抑えられる
- 施工期間が短い
- 環境に優しい
この他にもIG工業のガルテクトを用いれば、非常に軽量、耐熱性、耐久性に優れており、カバー工法において最適な屋根材です。
費用が安く抑えられる
カバー工法では、既存屋根の上に新屋根材をカバーします。
そのため、既存屋根材の撤去がないので、余計な廃材が出ることもなくなり、産業廃棄物の処理費用を抑え、工事自体も短時間・低コストで完了させることもできます。
葺き替え工事では、既存の屋根の撤去や廃材処理も含まれので、カバー工法より工事費用が高くなります。
施工期間が短い
カバー工法は屋根の撤去作業がないため工期が短いです。
またゼファンには自社の職人が多数在籍しているため屋根工事は最短2~4日ほどで完了いたします。(※足場工事の工期は含まれておりません。)
環境に優しい
廃棄物を出さないため、エコなリフォームが可能です。
また昔の工場の場合、屋根材にアスベストが使用されているケースがあります。葺き替え工事になってしまうと、人体に悪影響のあるアスベストが飛散する可能性があります。
カバー工法の場合は、その危険性は少ないため工場内および周辺環境に配慮した施工が可能です。
工場の屋根修理で使われる屋根材の料金
工場の屋根修理でよくつかわれる屋根材の単位面積当たりの料金について紹介します。
新しい屋根材の種類 | 屋根材費用 |
大波スレート (MSリフレアルーフⅡ) | 6,500円/㎡~ 約620万円 |
大波スレート (リファインルーフ650) | 6,500円/㎡~ 約620万円 |
折半 (88タイプ) | 6,500円/㎡~ 約620万円 |
上記はあくまで目安です。屋根材の料金に加えて、仮設足場代、現場管理費などが加わります。
※ 工事費目安としては、当社ゼファンでは、工場屋根面積950㎡で、大波スレートからリファインルーフ650をカバー工法した場合、工期5日間で工事費は約675万円になります。
また、工場・倉庫の屋根修理で経費を抑えたい場合は、別記事「工場・倉庫の屋根修理について。経費を抑えるために知っておきたい基礎知識」をお読みください。
それでは、施工後の様子をイメージしやすいように、実際の施工事例を次に紹介します。
ゼファンで行った工場・倉庫の屋根修理の事例
ゼファンは、年間2,000件・施工実績24,000件以上の新築・リフォーム実績があります。
多くの実績の中から、3つの事例をご紹介します。
大波スレートと折半屋根の全面改修工事
大阪市都島区 リファインルーフ650 屋根88折半 屋根カバー工事
倉庫の屋根のカバー工法の事例です。
既存屋根が大波スレートと折半屋根の種類が違う商品で施工)されていました。
既存の大波スレートは津熊鋼建のリファインルーフ650でカバー工法を行い、折半屋根は既存の折半の上にタイトフレームを施工し、重ねて折半をカバー工法で施工しました。
施工面積が約950㎡で、施工費用は675万円です。
波形スレート屋根からガルバリウム鋼板屋根への改修工事
河内長野市で行った屋根のカバー工事。軽量なガルバリウム鋼板製リファインルーフ650で建物への負担も軽減。
工場の屋根のカバー工事事例です。既存のスレート屋根材の劣化がかなり進行してしまい、表面にはカビやコケが繁殖していました。
しかし、屋根工事によって業務を止めるわけにはいきませんので、既存屋根の撤去が必要ないカバー工法にて工事を進めました。
新屋根材としてガルバリウム鋼板製のリファインルーフ650を施工しています。リファインルーフ650は非常に軽量な屋根材ですので、屋根が二重構造となるカバー工事でも、建物の耐震性能を著しくは落としません。
工場の割れたスレート屋根を金属屋根でカバー工法した事例
大阪市内で行った工場屋根の補修工事!カバー工事であれば工場の稼働を止める必要もありません!
スレート屋根が割れていましたが、既存屋根をそのままに、その上から新たな屋根材を施工するので、既存屋根材の撤去がありません。
そのため、余計な廃材が出ることもなくなり、産業廃棄物の処理費用を抑え、工事自体も短時間・低コストで完了させることもできます。
まとめ
以上、工場・倉庫の屋根カバー工事に関して紹介しました。
カバー工法であれば、工場を稼働させたままも改修可能ですし、施工期間が短く、費用も安く抑えられます。
ゼファンは屋根修理を専門として、関西一円(大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀)の屋根リフォームを請け負っています。
屋根工事から外壁工事までを専門に行っており、間に工務店が入りません。そのため中間マージンが発生しません。また職人が自ら見積書の説明を行います。施工中に発生しそうな事柄があれば、事前に説明することも可能です。
屋根の事でお困りなら、ぜひゼファンまでご相談ください。