こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は、近年全国で頻発している地震と建物の屋根の関係性についてご紹介します。ここ数年の間で、葺き替え工事などの屋根リフォームを経験した人は、施工業者から「屋根は軽量化したほうが良いですよ。」などとアドバイスを受けたのではないでしょうか?
実は、屋根重量と地震は密接な関係性があると言われており、建物の耐震性を高めようと考えた場合、できるだけ屋根の重量が軽くなるような屋根材が選択されるようになっています。これは、子供のころに習った物理を思い出していただければわかりやすいのですが、建物は、屋根の重量が重くなればなるほど、重心が高くなってしまい、地震で横揺れの力が加わった際に、大きく建物が横に揺られてしまうことになるためです。当然、建物が大きく揺れてしまうほど、屋根材の落下や建物の倒壊の危険性が高まるといえます。
上記のような理由があり、最近ではより軽量な屋根になるような屋根リフォームが流行しているのです。そこで今回は、耐震対策を考えた場合、具体的にどのように屋根の維持を進めれば良いのかについてご紹介していきます。
巨大地震が迫っていると言われる日本
日本は、地震大国とも言われているように、昔から地震が非常に多い国で、なんと世界中で発生しているマグニチュード6以上の地震について、その2割以上が日本で発生していると言われているのです。特に、近年注意が必要と言われているのは、南海トラフ地震をはじめとした、マグニチュード8~9クラスの超巨大地震が発生する可能性が高まっていると言われていることで、昨年2月には南海トラフ地震の発生確率が引き上げられたことが話題となりました。
そもそも日本国内には、発見されているだけで約2,000もの活断層があり、まだ発見されていない活断層も含めると、「いつ、どこで」巨大地震が発生してもおかしくないと言われているのです。ゼファンのある関西地方で考えてみれば、昨年6月に大阪府北部を震源地とした地震が発生したのは皆さんも記憶に新しいのではないでしょうか。この地震はマグニチュード6.1、最大震度6弱で、上述した超巨大地震とまではいかない規模の地震でしたが、それでも瓦屋根の棟が崩れる、瓦が落下するなどの被害があちこちで起こり、その後、上陸した台風もあって、以降は屋根修理に関するお問い合わせが非常に集中しました。
このように、地震というものは、建物にとって切っても切れない縁があるもので、日本国内に住むのであれば、建物の地震対策は常に頭に入れておかなければいけないと言えるでしょう。
地震対策として屋根に出来ること
それでは実際に、上記のような地震が発生した際、できるだけ建物に大きな被害が出ないようにするためには、どのようなことができるのか?ということをご紹介していきましょう。
POINT屋根の軽量化
冒頭でもご紹介していますが、建物の耐震性を高くするためには、屋根重量をできるだけ軽量化するということが有効です。そのため、屋根リフォームの打ち合わせの際には、屋根業者はできるだけ軽量な屋根材をお勧めするということが増えているのです。
例えば、日本国内で古くから利用されている和瓦で考えてみると、坪当たりの屋根重量は約150kg程度になると言われています。これを、カラーベストやコロニアルと言われるスレート屋根に葺き替えすると、その重量は約68kg/坪で半分以下になるのです。さらにガルバリウム鋼板などの金属屋根であれば約17kg/坪となり、屋根材を変えるだけで1/10程度の重量にまで屋根を軽量化できるのです。
つまり、現在和瓦を採用している建物であれば、スレート屋根や金属屋根に葺き替え工事をするだけで、劇的に屋根の軽量化ができ、建物の重心を低くすることができるので、地震による倒壊リスクなども大きく軽減することが期待できます。
POINT定期的なメンテナンスを行う
これは、当たり前のように思えますが、意外と出来ていない建物が多いのが現状です。建物の中でも屋根部分は、常に太陽からに紫外線や、風雨の影響を受け続けているものですので、他の部位と比較しても劣化が進行しやすい場所です。
しかも、普段から目に入る場所の外壁と異なり、屋根は高所になりますので、「どの程度劣化が進行しているのか?」や、「不具合のサインが出ていても見逃してしまう…」ということが多くなります。そのため、地震や台風などの自然災害時に、大きな被害が出てしまうことになるのです。これは、災害が原因で『突然屋根が破損した…』と考える人が多いのですが、普段の屋根メンテナンスを怠っていることが主な原因と言えます。
本来、屋根というものは、多少の地震の揺れや台風の風で、致命的な被害が出てしまうような『やわ』な作りにはなっていません。昨年の大阪北部地震でも、周囲の家には何の被害もないのに、一軒だけ屋根に大きな被害が出てしまっているというお宅も多かったのですが、これは、普段のメンテナンス不足で、すでに屋根に不具合が出ていたからと考えられます。
もちろん、メンテナンスを行えば、災害時に絶対に被害が出ないという訳ではありませんが、被害が出る確率を大きく下げることができるのは間違いありません。
建物の地震対策は普段のメンテナンスが重要
今回は、日本に住むのであれば、切っても切れない縁がある地震について、耐震対策を考えた場合、屋根はどうすれば良いのか?についてご紹介しました。
本稿でもご紹介したように、近年、マグニチュード8クラスの超巨大地震の発生確率が高くなっていると言われています。さらに、震度4クラスの地震は、全国各地で定期的に発生しており、テレビなどを見ていると、地震速報が表示されることも多くなっているような気がしますね。
地震は、建物にとっても天敵と言えるような災害で、屋根材の落下や棟瓦が崩れてしまう、漆喰が脱落してしまうなど、さまざまな屋根被害を引き起こしてしまう可能性があるものです。また、時には建物が大きく横に揺れてしまい、その揺れに耐えられず倒壊してしまうようなこともあるのです。
地震は「いつ、どこで」発生するのか、正確に予測する技術が現状ありませんので、普段から地震があっても問題ないように準備を怠らないようにしなければいけません。そのためには、上述したような屋根の軽量化や、日々のメンテナンスをしっかりして、地震によって建物に大きな被害が出ないようにしましょう。
ゼファンは、自社職人および専属外注の職人集団で屋根修理・雨漏り修理を行っているプロ集団です。調査の段階から自社の職人が行いますので、正確に原因を突き止め、屋根に最適な修繕方法をご提案しております。関西一円(大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀)で屋根のお困りごと(屋根修理、雨漏り修理)がございましたらお気軽にご相談ください!
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