こんにちは、屋根修理・雨漏り修理のプロ集団ゼファンです。
カラーベストは、ケイミュー社が製造する屋根材の1つです。
デザインの豊富さや軽さで人気があり、多くの住宅で選ばれています。
今回は、ケイミュー社のカラーベスト施工量を競うパートナーシップコンテストで、3年連続1位のプラチナ賞を達成したゼファンが、カラーベストの特徴や種類、費用、工事の流れなどを紹介します。
この記事を読むだけで、カラーベストに関して一通りの知識を得ることができますので、参考にしてください!
カラーベストはケイミュー社が販売するスレート屋根材
まずはカラーベストについて特徴や耐用年数、他の屋根材と比べたメリットやデメリットを紹介します。
カラーベストの特徴
カラーベストとは、ケイミュー株式会社が製造販売する屋根材の商品名です。
薄い板状の「スレート」と呼ばれる屋根材の1つで、多くの屋根業者が取り扱っています。
スレート材はセメント材やケイ砂、繊維などを混ぜ合わせて作られています。
カラーベストの素材は企業秘密でもあるため、詳しく公開されていませんが、特徴としては、軽さ・価格の安さ・種類の豊富さが挙げられます。
伝統的な粘土瓦よりも軽量で安く、加工のしやすさや豊富な種類から選べる点が魅力です。
さらにカラーベストは不燃材料として国土交通省でも認可を受けており、火災が発生しても屋根が燃え広がるリスクを軽減できます。
カラーベストの耐用年数
カラーベストの耐用年数は、およそ20~30年です。
販売元のケイミュー社は、製品自体の不具合による雨水の侵入に対し、施工完了日から10年間保証しています。
また、著しい色落ちや変色については、2年間保証しています。
しかし耐用年数は、施工環境でも大きく左右されます。
また汚れやカビ、苔などの発生による変色は保証外ですので、定期的にメンテナンスを行うことが重要です。
他の屋根材と比較したメリット・デメリット
屋根材にはカラーベストのようなスレート屋根以外に、粘土瓦を使った瓦屋根、ガルバリウム鋼板を使用した金属屋根と言ったものがあります。
その中でも、カラーベスト(スレート屋根)は、重量が軽く耐震性能に影響を与えにくいです。
また他の素材に比べて、低価格で施工性が高く、住宅にあったカラーやデザインを選ぶことができます。
反対にデメリットとしては、寿命が30年と短く、防水機能が無いので表面を塗装する必要があります。この塗装が7年~10年くらい経つと剥がれてくるため、メンテナンスが必要です。
カラーベストのメリットとデメリットを以下にまとめます。
カラーベストのメリット
軽い、低価格、施工性が高い、カラーバリエーションやデザインが豊富、施工業者が多い |
カラーベストのデメリット
寿命が短い、退色しやすい、ひび割れしやすい |
他の屋根材のメリットとデメリットを比較した表は以下です。
屋根材 | メリット | デメリット | 耐用年数 |
---|---|---|---|
カラーベスト(スレート屋根) | 軽い低価格施工性が高い デザインが豊富 施工業者が多い | 寿命が短い 退色しやすい ひび割れしやすい | 20~30年程度 |
瓦屋根 | 耐久力がある 寿命が長い 色が劣化しない カビやコケが生えにくい | 重い 初期費用が高い 副材が劣化する | 数十年~100年 |
金属屋根 | 非常に軽い 防水性が高い 加工が簡単 割れにくい | 雨音が大きい サビが発生する 強風で飛散する 熱が伝わりやすい | 30年程度 |
カラーベストシリーズと施工価格
次に、カラーベストシリーズの価格と参考価格をご紹介します。
カラーベストシリーズ5つ
続いてカラーベストで特に人気の高い5つのシリーズについて、その特徴とメーカーの小売価格を紹介します。
遮熱グラッサ
名前通り遮熱機能を持つシリーズで、夏の暑さが厳しい住宅におすすめの屋根材です。
太陽の熱を反射する性質を持ち、日差しが強い住宅にも適しています。色が薄いほど遮熱効果が高くなるので、より遮熱機能を求める人は薄い色を選ぶといいでしょう。
コロニアルグラッサ
コロニアルグラッサは和風・洋風どちらの住宅にも合います。
カラーベストシリーズの中でもっともベーシックなシリーズで、シンプルなデザインが好きな方に特におすすめです。
グラッサコートという特殊加工で紫外線による退色を防ぎ、美しさをキープします。
プレミアムグラッサ
本物に近い石目調のデザインが特徴のシリーズです。高級感があり、和風・洋風どちらの住宅にもマッチします。
無機系油膜を3層重ねて退色しにくくしており、屋根の美しさが長持ちする点がメリット。ほかのシリーズより若干価格が高いものの、十分その価値がある屋根材です。
グランデグラッサ
ナチュラルな木目調が特徴のグランデグラッサは、オシャレな屋根材を探している人におすすめです。
意匠性の高さ以外にも色持ちがよく、焼き物のような優しいグラデーションカラーも特徴です。
クァッド
クァッドシリーズは他のカラーベストシリーズよりも安価でありながら、耐風や防水といった耐久性を十分備えているコストパフォーマンスの良いシリーズです。
シンプルなデザインでさまざまな住宅に合い、12色と幅広いカラー展開も魅力です。
カラーベストシリーズについて詳しく知りたい場合は、カタログをご覧ください。
葺き替え工事でカラーベストを施工する際の参考価格
家や状況によりますが、カラーベストの場合は葺き替え工事で対応することが一般的です。
葺き替え工事は、以下の3つで料金が構成されます。
- 既存屋根の撤去
- 新しい屋根材と工事代金
- 足場レンタル、足場設置代金
ゼファンでは、60㎡の瓦屋根をカラーベストに葺き替える場合の費用相場は140万円程度です。
建物の大きさや施工条件によって価格は大きく上下しますので、あくまでも平均費用となります。
ゼファンでは、上記で紹介したシリーズのなかで「遮熱グラッサ」と「コロニアルグラッサ」を取り扱っています。
料金はそれぞれおよそ
- カラーベスト遮熱グラッサ 14,000円~/㎡
- カラーベストコロニアルグラッサ 13,500円~/㎡
です。
屋根の状態によって見積りは少し変わりますので、詳細はお問い合わせくださいますようお願いします。
屋根葺き替え工事の費用相場を8つの項目に分けて解説!大阪・京都・神戸にお住みの方はゼファンにお任せ下さい!
葺き替え工事をするときの流れ | 瓦屋根からカラーベストを参考に
瓦屋根からカラーベストへ葺き替え工事を行う場合、基本的に以下の5つの工程を踏みます。
①既存の瓦の撤去
まずは既存の瓦を1枚ずつめくって撤去していきます。
②瓦の下の土や防水シートを撤去
古い屋根の場合、瓦の下にぎっしり土が詰まっている住宅も少なくありません。瓦を撤去した後は、溜まっている土と防水シートを撤去します。家の周りをきちんと養生しておき、土や防水シートはトラックに積みます。
③野地板の不陸調整を行って、平らにする
屋根の下地材である野地板は、経年劣化で歪んだりたわんだりしています。新しい野地板を設置する時、歪みやたわみが平らになるように「不陸(ふりく)調整」を行って平らにします。
④ルーフィングシートを貼る
不陸調整が終わったら、ルーフィングシート(防水シート)を張ります。
これで二次防水対策もばっちりです。
⑤新しい屋根材を設置する
下地とルーフィングシートを設置したら、いよいよカラーベストを設置します。下から葺いていき、棟部分や壁際に板金を設置したら葺き替え工事は完了です。
瓦屋根からコロニアルグラッサに葺き替えた事例
瓦屋根からコロニアル遮熱グラッサに葺き替えた事例
屋根工事を依頼するときに信頼できる業者の選び方
カラーベストは施工業者が多い分、業者選びが重要です。
屋根は日ごろなかなか見えない部分です。そのため業者を装う人が突然訪問して「屋根を葺き替えないと、危険ですよ」と言われて不安を煽られるケースが増えています。
その結果悪徳業者の“カモ”にされ、泣き寝入りしてしまう人も少なくありません。
その業者が信用できるか見極めるポイントとして、以下の3つを必ずチェックしてください。
多くの施工実績を持っている
その業者のHPを見て、施工実績が豊富かを確認しましょう。「(会社名) 口コミ」で検索し、口コミの内容が悪くないかも見ておきます。
調査を行い、「なぜその工事が必要なのか」説明してくれる
実際の屋根も見ずに見積もりを出す業者は信用できません。
現地調査を行って屋根の状態をチェックして、本当に必要な作業を見極めてから見積もりを出してもらいましょう。
見積り金額に納得のいく根拠がある
単価の高い契約を取るために、屋根の劣化がひどくないのに葺き替え工事を進める業者も多いものです。見積もりの各工程について、必要な理由も説明してもらいましょう。
「○○一式」という書き方ではなく、足場代や撤去代など作業内容が明記されているかも要チェックです。
業者選びについては、下記の記事で詳しく紹介しています。
屋根修理のトラブルに注意!悪徳業者と優良業者の見分け方って何?
まとめ
以上、カラーベストの特徴やメリット・デメリット、シリーズ、施工費用などについて紹介しました。
大阪・京都・奈良・兵庫・滋賀で屋根修理や工事を行っている株式会社ゼファンは、2017年・2018年・2019年にカラーベストの施工量を競うパートナーショップコンテスト(近畿地区から780社が参加)で、3年連続1位を獲得しています。
屋根のプロ集団としてお客様が屋根に抱えるお悩みを解決しながら、ベストな施工法を提案させていただきます。
屋根について気になることや雨漏りしているなど、お困りの方はゼファンまでお気軽にお問い合わせください!