こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は、すぐそこまで来ている梅雨時期に、突然の雨漏りでパニックにならないよう、屋根材の破損原因についてご紹介したいと思います。多くの方は『屋根』と聞くと、古くから日本国内で利用されてきた『瓦屋根』を思い浮かべるかもしれませんが、近年では、ガルバリウム鋼板などを素材とした金属屋根素材やカラーベスト等のスレート屋根素材など、様々な種類が存在します。もちろんこういった屋根素材の違いにより、雨漏り原因となる破損個所や破損原因が異なる為、ご自宅の屋根にどのような屋根素材が使用されているのかは予め知っておいた方が良いでしょう。
また、毎年梅雨時期に入ると「屋根から雨漏りがして困っているのですが…」等と雨漏り修理の依頼が急増します。梅雨時期に入ると連日雨が続くので、雨漏りが増えるのは致し方ない面があるのですが、これは梅雨時期の雨で『突然』起こる物ではないと知っておきましょう。屋根は、建物の中でも最も過酷な環境にさらされ続けている為、何の問題もなさそうな場合でも劣化は徐々に進行しています。そしてそこに許容範囲以上の雨が降る事により雨漏りする物なのです。
したがって、定期的に劣化箇所の補修をしてあげれば、本来雨が続いたぐらいでは『雨漏り』するようなものではありません。雨漏りについて、最も重要な事は「雨漏りしていち早く修理するのではなく」、「雨漏りする前に雨漏りしそうな場所を補修する」という体制を作る事です。
そこで今回は、雨漏りしそうな箇所を見抜けるようになる為、屋根材の破損原因や、破損によりなぜ雨漏りするのかをご紹介していきます。
屋根材の種類別破損原因を知っておきましょう
それでは実際に屋根材の種類別による破損原因や、雨漏り原因をご紹介していきましょう。現在の日本国内の住宅では、スレート材・瓦・金属等の様々な屋根材が使用されています。これらは、それぞれ強みが異なりますので、屋根材の種類によって劣化速度や破損原因も異なります。
普段から屋根の確認を定期的に行っているといった方は非常に少ないと思いますので、一度現在お住まいの屋根を確認して、何か異変が起きていないか確認してみてはいかがでしょうか?
POINT.01古くから日本の屋根の代表『瓦』
古くから日本国内で使用されてきた伝統的な屋根材が瓦です。瓦屋根の特徴は、他の屋根素材と比較すると非常に耐久力が優れているという点です。また、素材的に重量がある為、強風に強いという特徴もあるのですが、近年この『重い』という特徴は耐震対策の点で弱点とされています。屋根材が重いと、建物の重心が高くなってしまう為、地震などで揺れが発生した場合、大きく横に振られて倒壊のリスクが高くなるのです。
以下に瓦屋根で多い破損原因や雨漏り原因をご紹介します。
- 瓦のずれや浮き
瓦屋根の破損で多い原因は、地震や台風などで建物に揺れが加わった時に、施工されている瓦にズレや浮きが生じてしまう事です。
瓦にズレや浮きが生じてしまうと、隙間が出来てしまう為、そこから雨水などが侵入し、雨漏りが発生してしまう恐れが非常に高いです。地震があった後などは、瓦屋根にズレや浮きがないかよく確認しましょう。 - 副材(漆喰など)の経年劣化
瓦は非常に耐久力が高いとご紹介しましたね。しかし、瓦屋根は『瓦』のみで構成されているわけではなく、漆喰などの様々な副材も利用されています。こういった副材は瓦ほどの耐久力はないため、10年を過ぎてくるとひび割れや崩れが生じてしまうといった事が良く見られます。
漆喰の劣化は、劣化部分から雨水が侵入する事や、瓦を固定する力が不安定になり、瓦のズレを招いて隙間を作るなどして雨漏りにつながる可能性が高くなるのです。
POINT.02近年シェアを伸ばすスレート屋根
スレート材は、デザインが豊富で軽量な事が大きな特徴です。しかし、この『軽量』という特徴の為、台風などの強風で大きな損害を受ける事が多いものです。
また、基本的に10年を過ぎたあたりで、スレートの浮きや割れ、棟板金の剥がれ、塗装の劣化による苔の発生などが多くみられるようになります。
スレート屋根の破損原因や雨漏り原因は以下の様な物があげられます。
- スレート材の割れ・浮き
スレート材は、温度変化によって伸び縮みを繰り返し、徐々に劣化が進みます。劣化が進行した状態に、地震や台風などの外的要因が加わる事で、浮きやズレによる隙間が出来たり、スレート材が割れてしまうなどが良く発生します。この隙間から雨水が侵入し雨漏りが発生するのです。 - 塗装の経年劣化
スレート屋根は基本的に塗装が施されます。施工される塗料によって耐用年数は異なりますが、塗装が剥がれてしまうと屋根に苔などが発生してしまうといった事が多くあります。屋根の苔は外観を損なうだけでなく、防水効果も低下させるので雨漏りを誘引します。 - 棟板金等の劣化
スレート屋根に施工されている棟板金は釘によって固定されます。この釘は、年数が経つことにより錆びが発生するなどして徐々に緩んでしまいます。
このような状況下で、強風が吹いてしまうと棟板金が剥がされてしまったり破損したりするのです。棟板金の破損は、そこからの雨水の侵入で雨漏りに直結します。
もちろん、浮いた状態でスレート材に強風が当たると、屋根材自体が飛ばされてしまうといった事も珍しくありません。
POINT.03軽量な屋根材で人気の金属屋根素材
日本国内ではトタン屋根等の金属屋根が主流でしたが、近年ではガルバリウム鋼板を利用した金属屋根が非常に人気です。ガルバリウム鋼板は、非常に軽量で耐久性・耐火性にも優れており、錆にも強い非常に優秀な屋根素材です。
しかし、軽量という事もあり、台風などの強風が吹くと屋根が飛ばされてしまう等、風の影響を受けやすい素材とも言えます。また、いくら錆に強いと言っても、結局は金属ですので錆びます。
- 強風で屋根材が剥がれる、浮く
金属屋根もスレート同様、棟板金を設置して屋根材を固定します。その為、経年劣化で釘が緩み、屋根材が浮いたり剥がれたりするという破損原因があります。
また、台風などの強風によって屋根材の一部が飛ばされる等といった事もあり、こういった破損はもちろん雨漏りに発展してしまいます。 - 経年劣化で錆びる
金属屋根材に施工されている塗装が劣化してしまうと、その部分から錆が広がっていくという事があります。錆を放置してしまうと、やがてその部分に穴が開いてしまい雨漏りが発生します。
尚、金属屋根素材は、施工が簡単そうに見えますが、施工中に小さな傷がつくだけで、その部分から錆が発生してしまいます。施工中のトラブルも多く報告されていますので、施工業者は慎重に選びましょう。
住宅に使用している屋根材の特徴は知っておきましょう!
今回は、一言に『屋根』と言っても様々な種類がある屋根素材について、その破損原因や雨漏り原因についてご紹介してまいりました。
屋根素材には上述の通り、「瓦・スレート・金属」と、様々な種類が存在しており、また選択する屋根素材によってメリットやデメリットが異なります。屋根素材を選択する時には、建物の外観を重視して選択するという事が非常に多いものですが、本来はどういった機能を重視するのかという点で判断すべきでしょう。
もちろん、どの屋根素材を選択したにせよ、上述の通りそれぞれに破損する原因は存在しています。屋根という物は、一度施工をしてしまえば放置していればいいという物ではなく、定期的にメンテナンスを行い、その機能を十全に発揮できるようにしなければいけません。
突然の雨漏りでパニックを起こさない為には、お住まいの屋根材の特徴を把握しておき、どのような劣化原因があるのか知っておくことがとても大切です。こういった事を知っておくことで、雨漏りが発生する前に的確なタイミングで適切なメンテナンスを行う事が出来るようになる事でしょう!
ゼファンは、自社職人及び専属外注の職人集団で屋根修理・雨漏り修理を行っているプロ集団です。調査の段階から自社の職人が行いますので、正確に原因を突き止め、屋根に最適な修繕方法をご提案しております。関西一円(大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀)で屋根のお困りごと(屋根修理、雨漏り修理)がございましたらお気軽にご相談ください!
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