こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は、古くから日本国内で利用されている『瓦』が割れてしまう様々な理由についてご紹介していきましょう。瓦屋根というものは、日本国内に住む人であれば、非常にポピュラーなものでイメージもしやすいものでしょう。この瓦屋根の特徴には、非常に耐久力が高いという点があり、特に外的要因がない場合であれば、100年以上も何の問題もなく、屋根材として利用できるものなのです。例えば京都や奈良などに点在する歴史的な寺院などを考えていただければわかりますが、ほとんどの場合瓦が利用されており、奈良市に現存する元興寺極楽坊本堂の屋根には1400年以上前の瓦が現在も使われているほどなのです。
このように非常に耐久力が高い『瓦』ですが、もちろん何があっても絶対に割れることはないのかというと、そうではありません。1000年以上持つようなものもある瓦ですが、扱い方や立地条件などによって数十年でボロボロになってしまうなんてこともあり、この違いは何なのだろうと疑問に思うこともあるかもしれませんね。
そこで今回は、日本国内で使用されている『瓦』が割れてしまう様々な理由についてご紹介していきたいと思います。当たり前のことですが、瓦が割れてしまうと、雨漏りの原因になってしまうものですので、現在瓦屋根の建物に住んでいる方は知識として覚えておきましょう。
瓦が割れてしまう原因とは?
それでは、実際に瓦が割れてしまう原因についてご紹介していきましょう。皆さんが思いつくことであれば、何かが瓦にぶつかって割れてしまう…などでしょうが、実はこのような衝撃が特にない場合でも、いつの間にか瓦が割れてしまうなんてことがあるのです。
屋根は、高所でありますので、普段あまり目を向けることもなく、瓦の割れに気付くのは雨漏りしたとき…なんてことが多いものですので、以下に紹介しる瓦の割れの原因を覚えておき、屋根の点検タイミングの参考にしてみてはいかがでしょう。
Case01落下物などによって瓦が割れる
「瓦が割れた原因は?」と聞かれて、多くの方がイメージするのは、落下物や台風による強風で何か硬いものが飛ばされてきて、それが屋根にぶつかるパターンです。お茶碗などの陶器と同様、強い衝撃があった場合には、いくら耐久力が高い瓦でも割れてしまうことがあるのです。したがって、強い台風の後などには、念のため瓦が割れている箇所がないか確認する必要があるでしょう。尚、マンションの横に建っている家であれば、お隣のマンションが工事を行うとき、何らかの落下物があり、瓦が割れてしまうなんてことも珍しくありません。
このパターンで瓦が割れる場合、1,2枚の瓦だけが割れてしまうという事になります。その為、1枚だけなら大丈夫か…などと放置する人もいますが、1枚だけとしても瓦に割れがあれば立派な雨漏り原因になりますので、出来るだけ早く瓦の入れ替えなどの補修を行いましょう。
Case02屋根上の設備が原因で瓦が割れる
瓦が割れる原因として、意外と多いのに見落とされがちなのがこれです。例えば屋根上に、昔取り付けたTVアンテナをそのままにしている、太陽熱温水器をそのままにしているなどと言ったお宅は多いことでしょう。屋根上は高所になりますので、地上よりも風が強く、強風によってアンテナが倒され、その衝撃で瓦が割れてしまう、設備の重さで瓦が割れてしまうなどといった事があるのです。さらに、近年では太陽光パネルを屋根上に配置するお宅も多いですが、屋根に詳しくない業者の取り付けの場合、固定した部分から水が侵入し、雨漏りしてしまうなんてことが急増しています。
太陽光パネル等、必要な設備は別として、現在は使用していないアンテナなどを屋根上に載せたままにしているお宅は、瓦の割れや雨漏りの原因になるので、出来るだけ早く撤去することをオススメします。
Case03凍害や塩害によって瓦が割れる
凍害や塩害という言葉はあまり聞いたことがないかもしれませんが、どちらも瓦をボロボロにしてしまう非常に恐ろしいものです。例えば凍害は、冬の寒さによって瓦内部の水分が「凍る→溶ける」を繰り返すことにより、内部から瓦をボロボロにしてしまうのです。子供のころ理科の授業などで習った現象ですが、水が氷るときには体積が膨張します。これにより瓦内部に含まれる水分の体積が繰り返し変わることによって、次第に瓦が崩れるのです。塩害は、海に近い沿岸部の屋根で多いもので、海水の塩分によって瓦がボロボロになってしまうものです。
どちらも立地が大きな要因となるものですので、凍害や塩害の危険性がある地域に住んでいる方は、定期的な屋根の点検を欠かさないようにしましょう。
Case04その他、瓦が割れる原因
上述した以外にも、各種板金を固定するために打つ釘が原因となって瓦が割れることがあります。もちろん、釘を打った時に瓦が割れるのであれば、その場で補修が可能ですが、釘が経年劣化で錆びていき、その膨張が原因で瓦にひびが入ってきた場合、なかなかその劣化に気付くことは難しいものです。他にも、エアコンの室外機を取り換える時に、何らかの理由で割れてしまう場合があるので、工事後はきちんと確認してもらうようにしましょう。
最悪のパターンは、飛び込み営業などできた人を屋根にあげてしまった場合、その人がわざと瓦を割り、高額な工事を提案してくることです。「そんなことないでしょ…」と思うかもしれませんが、このような営業方法は特に珍しいことではなく、意外に多くあるものですので、飛び込みで来る訪問販売の場合、屋根上にあがらせないのが一番の対策です。
瓦屋根の点検・メンテナンスは欠かさずに!
今回は、非常に耐久力が高いという事が特徴の瓦について、その瓦が割れてしまう原因についてご紹介してきました、本稿でもご紹介しているように、場合によっては数百年以上使用できる瓦でも、割れてしまう理由というものは意外と多くあるものなのです。もちろん、瓦が数枚割れたからといって、即座に雨漏りが発生するわけではありません。屋根材の下には防水シートなど、二次防水を担う材料も施工されているものですので、しばらくは雨漏りもなく過ごせる可能性が高いでしょう。しかし、瓦が割れてしまい、そこに隙間が出来てしまうと、日射によって防水シートの劣化を速めてしまうなど、屋根全体の問題にまで発展してしまうこともあり、最悪の場合は建物内に水が侵入し、まったく関係のない部分を腐食させてしまう恐れまで出てくるのです。
したがって、瓦の割れというものは、数枚だから問題ないと言えるものではなく、出来るだけ早く劣化部分の補修を進めるべきものだと思っておきましょう。屋根に何かあった場合に、素早く対応を進めるには、定期的に屋根の点検・メンテナンスをプロの屋根屋さんにしてもらう事が最も良い対策となります。
近年では、耐震対策も考えて、軽量なハイブリット瓦『ROOGA(ルーガ)』なども登場していますので、従来の瓦屋根からの葺き替えを考えている人も多いでしょう。しかし屋根は、建物の外観を大きく変えるものですので、どの屋根材が良いのかなかなか判断できないという人は少なくありません。現在、屋根のリフォームをお考えであればお気軽にゼファンまでご連絡ください。ゼファンでは、瓦1枚からの交換はもちろん、ご要望や予算に最適な屋根材のご提案まで、プロの屋根職人が行っています。
ゼファンは、自社職人及び専属外注の職人集団で屋根修理・雨漏り修理を行っているプロ集団です。調査の段階から自社の職人が行いますので、正確に原因を突き止め、屋根に最適な修繕方法をご提案しております。関西一円(大阪・神戸・兵庫・京都・奈良・滋賀)で屋根のお困りごと(屋根修理、雨漏り修理)がございましたらお気軽にご相談ください!
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