こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は屋根の基本に帰って『屋根の素材』についてご紹介したいと思います。皆さんに少し考えていただきたいのですが、今実際に住んでいるお住まいで屋根のリフォームをしようと考えた時、どのような屋根材がいいのか分かりますか?一言に『屋根材』と言っても、素材や工法も様々ありますし、それぞれの素材によって機能や見た目も多種多様です。屋根材は「どのような機能を持たせたいか?」や「どのような見た目にしたいか?」によって使用するべき屋根材も変わってくるのです。
そこで今回は、皆さんが屋根のリフォームや新築で屋根を選ぶときに参考になるようそれぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介したいと思います。
まずは屋根に関する基礎知識をご紹介
屋根材のご紹介の前にまずは屋根に関する基礎知識をご紹介します。
「屋根に求められる役割は?」と聞かれると、まず最初に思いつくのは住まいを雨風から守るということですよね。
しかし近年では、数多くの屋根材が開発されており、屋根材の種類が増えるに伴って、耐震性や防音性、断熱効果など、様々な機能を持っているものが求められるようになっています。更に屋根は住宅の部材の中で最も過酷な環境にさらされる部材でもあるので、上に書いたような機能面や見た目の美しさにも加え、強い耐久性も必要とされます。お住まいの屋根のリフォームを考えた場合には、「まずはどのような機能を持たせたいのか?」「住んでいる地域の気候の特徴は?」等、様々な事を考えて屋根材を選ぶ必要があります。自分で調べてとなると中々厳しいものがあると思いますので、屋根屋さんにしっかりとご要望を伝えることが重要ですね。
それぞれの屋根材のご紹介
それではそれぞれの屋根材の特徴についてご紹介します。それぞれの素材についてメリットやデメリットもご紹介しますので、屋根の吹き替えやカバー工事をお考えであれば参考にしてみてください。
耐久性に優れ、重厚感のある「粘土瓦」
粘土瓦は最もポピュラーな屋根材で、耐久性を重視する場合はオススメの素材です。『粘土瓦』は古くから日本国内で使用されてきた和瓦と、西洋風の建物に似合う波型の洋瓦に大きく分類されます。粘土瓦の最も大きな特徴はなんといっても「強い」ということで、その耐久性は飛鳥時代からの瓦が現存するほどです。また、日本で古くから使用されていた理由は、通気性を確保した工法で断熱性があるため高温多湿な日本の夏によく対応できるからですね。
逆に大きな弱点として挙げられるのはその『重さ』です。地震の多い日本では大規模な地震が起こった時など屋根の重さに建物が耐えられずに倒壊するなどという痛ましいニュースを見ることも少なくありません。また、他の素材に比べて高価ということもあり全国的なシェアは減っています。しかし、近年では軽量化された瓦屋根材も出てきていますので選択の幅は広がっています。
近年人気の『スレート瓦』
スレート瓦はカラーベストやコロニアルとも呼ばれ、施工性の良さや価格が安いこともあって、現在国内の新築工事で最も高いシェア誇る屋根材です。スレート瓦は上で紹介した和瓦と比較すると格段に『軽量』ということが特徴で、耐震性に優れています。また防火、断熱にも強い素材でもあります。
しかし、スレート瓦にもデメリットはあります。それは、スレート瓦の原料が、セメントが主であることに起因するのですが、この素材は防水性に弱点を持っています。そのため出荷時に素材の表面に防水塗装を施しているのですが、この防水性が10年程度失われてしまいます。よって、スレート瓦は定期的な屋根塗装などのメンテナンスを必要とします。また凍害に非常に弱いため北海道などの寒い地域では使用されません。
デザインの自由度が特徴の『アスファルトシングル』
『アスファルトシングル』はアメリカではトップシェアを誇る屋根材です。そのシェア率はなんと80%ともいわれ、その理由は自由度の高い施工性だと言われています。この屋根材はシート状のもので、カッターなどで簡単に切断することができます。そのため特殊な形状をした屋根等でも使用することが可能です。また、非常に軽量な素材でもあり、耐久性や防水性はもちろん問題ありません。
デメリットとしてあげられる点は、そもそも日本ではあまり普及していない素材なため、輸入品に頼ることとなり、材料費が高価になることが多いことです。また、アスファルトシングルの施工を行える業者さんも多くないという点もデメリットですね。この屋根材は下地とシートを接着剤で止めるため、施工技術がない業者が施工を行った場合、強風などで屋根材のシートが飛ばされてしまう等のトラブルもあります。
軽くて強い『ガルバリウム鋼板』
『ガルバリウム鋼板』は簡潔にいうと安い、軽い、丈夫と三拍子揃った素材です。この素材は芯となる鋼板を「55%アルミニウム+43.4%亜鉛+1.6%シリコン」の合金でコーキングしてさびにくくしたものです。日本で昔からよく使用されていた亜鉛メッキ鋼板と比較すると3~6倍も錆に対する耐久性があると言われています。またこの素材は非常に軽量な素材でもあり耐震面を考えた場合でも有利です。施工面では、スレート屋根の上にカバー工法で直接施工出来る素材でもある為、屋根リフォームでも非常に人気の高い素材です。
デメリットとしては、音が反響してしまう、塩害に弱いなど金属ならではの弱点を持っている事です。
ガルバリウム鋼板の特徴は他の記事でも詳しくご紹介していますのでそちらもご覧ください。
屋根材にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
今回は様々な種類がある屋根材についてご紹介しました。屋根材はそれぞれに特徴があり強みや弱みも素材によって変わってきます。そのため屋根のリフォームや新築を考えた場合にはどのような機能を持たせたいかによって選択するべき屋根材や、屋根の形状は変わってきます。この辺りはなかなか自分では判断つかない問題でもあるので、工事を行う時はしっかりと屋根業者さんに自分の希望を伝えて、なぜその屋根材を使うのかを確認しましょう。
ゼファンでは現場調査の段階からプロの職人が行いますので、お客様のご希望に沿った屋根材、施工方法をわかりやすくご説明させていただきます。屋根に関するご質問はお気軽にお問い合わせください!
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