こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は屋根修理工事の施工事例として『ずれた鬼瓦を積み直す』補修工事を画像と一緒にご紹介します。屋根は建物の中でも最も過酷な環境におかれる部位で、日々紫外線や熱、風雨等の影響を受けながら住んでいる人を護ってくれています。そのため普段何気なく過ごしている中でも少しずつ屋根の劣化は進んでいき、気づいた時には葺き替え工事が必要になっているなんてことも多くあります。一般の方がふと屋根を見た時には何の問題もなさそうに見えても、注目しなければわからないような劣化というのは意外と多くあります。例えば「近くで見なければわからない屋根材の亀裂」や「瓦が少しずれている」などは一般人がパッと見ただけではわからないものです。瓦のズレや亀裂などはたとえ1枚だけだとしても、周りの瓦にも悪影響を与えてしまい、最終的には屋根全体への悪影響へとつながります。
屋根の劣化を早期に発見し早めに修理を行うことは、建物全体の寿命を延ばすことにもつながります。
まずは瓦屋根の構造を知っておきましょう!
引用:https://www.kenroku-web.com/
まずは瓦屋根がどのような構造をしているかをご紹介します。瓦屋根は上図の様な構造をしており、昔は1枚1枚の瓦は重ねて載せているだけでした。近年では地震や突風への対策として釘留めされるようになっていますが、重ねて並べる構造は変わっていません。
ここで重ねて並べられた瓦の1枚がずれたことをイメージして頂きたいのですが、元々綺麗に並べられていて均等に力が掛かり抑えられていた瓦ですが、1枚ずれると力の向きは均等ではなくなりますね。そのため、徐々に偏った力に耐えられなくなり他の瓦までずれてしまうという結果になります。瓦がずれてしまうともちろん屋根に隙間ができてしまうので雨水が屋根に侵入し雨漏りしてしまったり、道路沿いの建物にいたっては瓦が落下し通行人を危険にさらす可能性があるなどの大きな問題になります。瓦のズレはたとえ1枚だとしても早めに補修することをお勧めします。
瓦補修の施工事例をご紹介!
それでは『瓦の積み直し』工事の流れを画像と一緒にご紹介します。施工前の画像を見て頂くと「なんだ『鬼瓦』が倒れてるだけなんだ」と思うかもしれませんが、これを放置してしまうと棟瓦にも悪影響を及ぼし棟瓦もずれてしまい、最終的に他の正常な瓦もずれてしまう可能性があります。
STEP.1施工前
上の画像が補修工事を行う前の状態です。一見すると大したことないと思うかもしれませんが屋根にとっては一大事です。1枚だからと放置せずに早期に修理しましょう。鬼瓦が上の様に倒れてしまう理由は様々で強風や地震、鬼瓦を留めている針金が劣化で切れるなどが考えられます。
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STEP.2棟瓦めくり
崩れた鬼瓦の手前にある棟瓦をめくります。瓦自体に劣化はありませんので取り外した棟瓦は再利用します。
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STEP.3鬼瓦の積み直し
倒れていた鬼瓦を起こし、鬼瓦を内側に引っ張るようにして固定します。固定する同線(鬼瓦の真ん中から出ているハリガネ)は鬼瓦がしっかりと固定されるように巻き直しを行いました。
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STEP.4屋根修理工事完了
最後に先ほど取り外した軒瓦を積み直せば施工完了です。屋根の部分補修は早期に発見しすぐに修理することで屋根の寿命を延ばすこともできます。細かな劣化を見つけた時は「このくらいは大丈夫か」等と放置せずに早めに修理するようにしましょう。
屋根の劣化はたとえ小さな物でも侮れません
今回は屋根修理工事の事例として鬼瓦と棟瓦の積み直し工事をご紹介しました。瓦屋根は昔から日本国内で多く利用されてきた伝統的な屋根で、その屋根材の『瓦』は耐久性が高く数十年はメンテナンスフリーでも問題ない等と言われています。ここで注意してほしい事なのですがメンテナンスフリーなのは『瓦』であって、瓦屋根自体はメンテナンスフリーではないという事です。
瓦は確かに非常に耐久性の高い屋根材で100年以上もつ屋根材として実績も持っています。しかし瓦屋根には漆喰やモルタルなどの副材料も多く利用されておりそれらはメンテナンスフリーではなく定期的に補修が必要な材料です。また、そういった材料以外の部分でも強風や地震などで瓦がずれてしまった場合などはその隙間から雨水が侵入してしまう場合もあり、瓦は全く問題ないけど屋根としてはもう使えないなんて事例は多く存在します。屋根はいろいろな材料が集まり作られている部材な為、それぞれの材料によって劣化の速度や原因も様々です。出来るだけ屋根を長持ちさせるためにも定期的な点検とメンテナンスを行うことをオススメします。
ゼファンは、自社職人及び専属外注の職人集団で屋根修理・雨漏り修理を行っているプロ集団です。調査の段階から自社の職人が行いますので、正確に原因を突き止め、屋根に最適な修繕方法をご提案しております。関西一円で屋根のお困りごとがございましたらお気軽にご相談ください!