こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回はケイミュー株式会社から販売されているハイブリット屋根材の『ROOGA』についてご紹介したいと思います。
近年では地震などに対する意識が高まり、軽量な屋根材を用いて住まいの重量負担を軽減する方法などが注目されています。今回ご紹介する『ROOGA』は、現在でも多く使用されている陶器瓦などと比較すると1/2以上も屋根への負担を軽減することもあり人気が上昇しています。
そこで『ROOGA』は実際にどのような材料なのかをご紹介したいと思います。
まずは『ROOGA』の生みの親ケイミュー社のご紹介
まずは『ROOGA』を販売しているケイミュー社についてご紹介します。屋根メーカーは世間一般では認知度が低いため、この会社名は一般的にはあまり浸透していない会社かもしれませんね。しかし、実際は日本最大手の屋根メーカーです。ケイミュー社は「クボタ」と「松下電工」の共同出資で2003年に出来た会社で、スレート瓦メーカーとしては圧倒的なシェアを誇ります。そんな屋根の超一流メーカーの中でも『ROOGA』は最高グレード品として販売されているものです。
ちなみにこの『ROOGA』という材料は誰でも施工できる屋根材と言うわけではありません。
『ROOGA』はケイミュー社の専門講習会を受け、ケイミュー社からROOGAショップとして認められて初めて工事できるという敷居の高い材料でもあり、施工を行う会社は建設業許可証の取得や瑕疵担保険の加入も必要になります。
逆に考えれば『ROOGA』を取り扱うことのできる会社というのは、屋根修理会社として一定の基準にあるとも考えられるかもしれませんね。
『ROOGA』の特徴
それでは、『ROOGA』についてご紹介します。ここでは『ROOGA』の主な特徴をご紹介したいと思います。
Merit.1見た目は和瓦のような重厚感でもその重量は1/2以下
『ROOGA』の大きな特徴と言えば何といってもその軽さにあります。『ROOGA』は素材の中に無数の気泡があり、見た目は重厚感のある瓦ですが、実は一般的な陶器平板瓦の半分以下の軽さを実現しています。もちろん気泡があると言ってもその気泡は樹脂膜で被膜されているので水の侵入による劣化は抑えられています。
さらに施工方法も、軽さを追求したROOGA独自の「乾式工法」で行われます。一般的な厚型の屋根材は湿式工法(土葺き工法。土の重みで屋根固定する工法)で施工を行いますが、せっかく軽い屋根材を使用しても施工法が重ければ意味がないとの考えから施工方法まで独自の物になっています。
なぜ屋根の軽量化にここまでこだわるのかというと、屋根の軽量化は建物の耐震化につながるということが大きいのですが、この辺りは施工事例を元に今後ご紹介していますのでそちらもご覧ください。
Merit.2衝撃にも強い耐久性
(↑自社でのROOGA強度実験動画です。ハンマーでかなりの強さで叩いていますが、さすがROOGA。本当に割れません!ROOGAの強度を知りたい方、一般の瓦との強度の比較をしたい方、必見動画です。)
スレート屋根や和瓦には、「割れやすい」「風で飛ばされやすい」という弱点があります。台風の多い日本では見過ごせない問題ではありますね。
一方『ROOGA』は非常に強い耐久性を持っていて、その「耐久性」はというと大人の男性がハンマーでたたいても割れないほどです。上の動画は弊社にて実際に『ROOGA』をハンマーで叩いた動画なのでご覧ください。
もちろん台風などの強風に関しても強い耐性を持っています。『ROOGA』の施工は下地にくぎを打ち込んで固定させるため一般の和瓦と比較すると強風などで屋根瓦が飛ばされるリスクはかなり低くなります。
Merit.3キレイが長持ち!独自技術の「グラッサコート」
一般的にカラーベストなどのスレート瓦の耐久年数は10年と言われていて、10年ごとに足場を組んで再塗装を行う必要があります。しかし『ROOGA』はケイミュー社の独自技術「グラッサコート」を塗膜に採用しているため、色あせの原因となる紫外線から鮮やかな色、光沢を守り、美しさを長期間キープすることができます。
『ROOGA』の大きな特徴は上記の様な部分です。
こう見てみるといい事ばかりに見えますが、デメリットも少しご紹介しておきます。それは、『工事費用』が割高になると言うことと、同じような工事でも『ROOGA』を採用した場合、少し施工期間が長くなるといった面です。『ROOGA』の製品保証を受けるためには、防水シートや胴縁等の部材もケイミュー社の純正品を使用する必要がある為、一般的な瓦屋根の施工と比較すると割高になります。しかし、再塗装の必要がないなどメンテナンスの部分が安くなるので長い目で見れば気にならないのではないかと思います。
今回ご紹介できなかった『ROOGA』のその他の特徴はメーカーサイトに動画集がございますので、是非、そちらもご覧ください。
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今回はケイミュー社が誇る軽量性、防風性、防水性に優れた屋根材『ROOGA』についてご紹介いたしました。『ROOGA』は、大雨や台風、地震や火事などあらゆる災害を想定して、建物を災害から守る屋根材として工夫が重ねられています。『ROOGA』には、優美な曲線が特徴的な「雅」と、シャープなデザインの「鉄平」が用意されています。どっちのタイプも非常にスタイリッシュなデザインですが、重厚で高級感あふれる瓦屋根のフォルムを求めているなら『ROOGA』は非常にオススメです。
軽量で、災害にも強い理想的な屋根材の『ROOGA』。屋根のリフォームをお考えであれば、『ROOGA』の採用をご検討してみてはいかがでしょうか?