こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は和瓦の屋根から軽量な屋根材のKMEW社『ROOGA』へリフォームした、屋根葺き替え工事の施工事例をご紹介したいと思います。軽量屋根材『ROOGA』に関しては、先日ご紹介したのでそちらの記事も是非ご覧ください。重量のある和瓦から軽量な屋根材へのリフォームはお住まいの地震対策にもなりますのでその辺りも簡単にご説明いたします。
一般的な葺き替え工事がどういったものかは以前ご紹介いたしましたので、そちらの記事も是非ご覧ください。
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屋根の軽量化がなぜ地震対策になるのか?
(↑KMEW社の屋根の重量を変えた耐震試験映像)
それではまずは屋根の軽量化がなぜ地震対策につながるかをご紹介します。
地震による家屋倒壊のリスクは屋根が重くなるほど高くなります。これは物理法則を考えて頂ければわかりやすいかと思いますが、例えば、収納棚に物を入れる時等をお考えください。収納棚の上の方に重いものをしまい、下の方に軽いものを入れた場合、ちょっとしたことでも倒れてしまいますよね。これは、上に重いものがあるほど、重心が高くなるためで、重心が高くなると横に力がかかった場合、横への振り幅は大きくなります。これは建物に置き換えた場合でも同じで、重い屋根の場合、建物に掛かる重量は重くなり、重心は高くなります。そこに地震などで横揺れの力が掛かった時、建物は横に大きく振られてしまいますよね。横に大きく振られると倒壊のリスクが大きいという事は納得できるのではないでしょうか。
そこで、屋根を軽量化した時を考えてみましょう。屋根を軽くするということは、建物に掛かる重量は軽減されるということで、建物の重心も低くなります。建物の重心が低くなるという事は、地震による振り子現象で横揺れが発生した場合であっても、その振り幅は小さくなり倒壊のリスクは軽減されるのです。
上の動画は、KMEW社が行った屋根の重量を変えた建物模型の耐震実験の動画です。屋根にどのような力が掛かるのか、また重量の違いによる建物の強度の違いなどとても分かりやすいので是非ご覧ください。
実際の『ROOGA』への屋根葺き替え工事の流れ
屋根の軽量化のメリットについてはある程度わかっていただけましたか?
それでは今回の屋根葺き替え工事の流れを画像と一緒にご紹介します。今回の工事は和瓦を使った屋根からKMEW社の屋根材『ROOGA雅』への屋根葺き替え工事となります。施工期間と施工費用もご紹介しますので、屋根のリフォームをお考えであればご参考にしてみてください。
STEP.1施工前
上の画像は施工前の屋根の状態です。一見して屋根瓦が経年劣化であまり良い状態ではないのがわかりますね。
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STEP.2【撤去工】めくり工事(瓦)
まずは既存の屋根材の撤去を行います。葺き替え工事の場合は屋根瓦を1枚1枚撤去していきます。
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STEP.3【撤去工】めくり工事(下地)
瓦の撤去が完了すると、次は下地の撤去を行います。瓦を撤去すると、その下には屋根土と防水シートが設置されていますのでこれも撤去します。
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STEP.4不陸調整・下地施工
屋根土・防水シートの撤去後は屋根の不陸調整を行います。不陸調整が完了した上に、屋根の下地材(下地合板12mm)を施工していきます。
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STEP.5ルーフィング(防水シート)設置
下地材の施工後、その上にルーフィング(防水シート)を丁寧に貼り付けます。ルーフィングは屋根下地を雨などから守る為、丁寧な施工が重要です。
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STEP.6 KMEW社『ROOGA雅』施工⇒完了
最後に新屋根材のKMEW社『ROOGA雅』を施工して、今回の葺き替え工事は完了です。『ROOGA雅』は、一見、重厚感のある瓦ですが、その重量は一般的な陶器平板瓦の1/2以下と非常に軽量な瓦材です。お住まいの景観も綺麗になりさらに耐震化もできる非常に優れた屋根材です。
施工期間と施工にかかった費用
施工面積 | 約68㎡ |
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施工費用 | 100万円 |
施工期間 | 1週間 |
今回の工事は全行程を1週間で行いました。今回の施工面積は68㎡で施工費用は100万円でしたので1㎡辺り15,000円程度の施工費用ですね。もちろん使用する屋根材や施工面積などによって全体の施工費用は変わりますが、ある程度の目安にして頂ければと思います。
ゼファンで行う屋根工事はすべて自社職人及び専属外注の職人で工事させて頂いています。そのため、他社では見られない施工の速さと施工力の両立が可能です。お住まいの屋根に関して何か問題がある場合はお気軽にお問い合わせください。ゼファンでは調査の段階から自社の職人が行いますのでスピーディーで正確なお見積り、ご質問に対する納得頂ける説明が可能です。他社からとられているお見積りの内容についても、セカンドオピニオンのように、ご相談をお受けすることもございますが、もちろん可能です。