自宅のスレート屋根の葺き替えを検討する時、1番最初に気になるのは「費用」ですよね。
今回の記事では、「スレート屋根の葺き替えにかかる費用」や、「費用が分かるスレート屋根の葺き替え事例」について、大阪の屋根専門業者である当社『ゼファン』が解説していきます。
また記事の中盤では、「スレート屋根の葺き替えの工事費用を安くする方法」も紹介するので、ぜひ参考にしてください!
スレート屋根の葺き替えにかかる費用
平均的な広さの住宅(約30坪・屋根面積60~90㎡程度)にお住まいだとすると、スレート屋根の葺き替えにかかる費用は、70~180万円です。
※足場工事・諸経費・その他工事は含まれておりません。
費用に幅があるのは、
- 屋根の形状
- 屋根の劣化具合
- 新しい屋根材の種類
などによって、費用が変わるためです。
アスベストが含有されていると工事費用は「20~25万円」高くなる
既存の屋根にアスベスト(石綿)が含有されている場合、工事費用は20~25万円高くなります。
工事費用が高くなるのは、アスベストの撤去工事を行うにあたって、特殊な飛散防止対策や専用保護具などが必要になるためです。
また、アスベストの専門の研修を受けた作業員が必要なことと、撤去したアスベストの運搬・処分に専門業者を使う必要があることも、工事費用が高額になる理由です。
費用が分かるスレート屋根の葺き替えの事例
当社『ゼファン』が行った、スレート屋根の葺き替えの事例を3つ紹介します。
【1】総額105万円 スレート屋根(パミール)から『スーパーガルテクト』への葺き替え工事
- 費用 :総額105万円
- 施工面積:約52㎡
- 屋根の形:切妻
- 工期 :約2日
東大阪市で、スレート屋根(パミール)から『スーパーガルテクト』への葺き替え工事を行いました。
既存のパミールは問題のある屋根材で、年数が経つと、ミルフィーユのようにバリバリと層状に割れてしまいます。
新しい屋根材の『スーパーガルテクト』は、大幅な軽量化を実現し、耐久性にも優れる金属屋根材です。
<詳しくはコチラ>
⇒ 大阪府 東大阪市 屋根葺き替え工事(スーパーガルテクト)
【2】総額100万円 スレート屋根(カラーベスト)から『スーパーガルテクト』への葺き替え工事
- 費用 :総額100万円
- 施工面積:約40㎡
- 屋根の形:切妻+ドーマー
- 工期 :約1日
守口市で、スレート屋根(カラーベスト)から『スーパーガルテクト』への葺き替え工事や、雨樋交換工事などを行いました。
既存のカラーベストは経年劣化が進んでいたため、屋根カバー工事ではなく、葺き替え工事を提案しました。
小屋周りの形状が複雑でしたが、技術力が高い職人の手によって丁寧に施工して、綺麗に仕上げることができました。
<詳しくはコチラ>
⇒ 大阪府 守口市 屋根葺き替え工事(スーパーガルテクト)・雨樋交換工事・正面ポリカ波板貼替工事
【3】総額470万円 スレート屋根の葺き替え工事+外壁塗装工事
- 費用 :総額470万円
- 施工面積:約157㎡(屋根)
- 屋根の形:寄棟
- 工期 :約3週間
奈良県生駒市で、スレート屋根(カラーベスト)の葺き替え工事と、外壁塗装工事を同時に行いました。
築年数が40年近く経っており、下地の状態が良くないと判断したため、屋根カバー工事ではなく葺き替え工事を提案しました。
外壁塗装工事のほか、雨樋工事・破風板金工事も同時に行い、外回りが全て綺麗になったため、お客様は大変喜ばれていました。
この事例のように、屋根工事と外壁工事を同時に行うと、工事費用を「足場1回分」安く済ませることができます。
<詳しくはコチラ>
⇒ 奈良県 生駒市 屋根葺き替え【カラーベストからスーパーガルテクト】・外壁塗装工事
スレート屋根の葺き替えの費用を安くする5つの方法
- マッチングサイトを経由せず、直接依頼する
- 屋根工事を「外注」している業者を避ける
- 最低でも2社から「相見積もり」を取る
- 補助金・助成金を利用する
- 火災保険を利用する
スレート屋根の葺き替え費用を安くするためには、5つの方法があります。
【1】マッチングサイトを経由せず、直接依頼する
最近、屋根のリフォーム業者を紹介するマッチングサイトが増えています。
マッチングサイトには、「たくさんの工事業者を無料で紹介してもらえる」というメリットがあるのですが、「工事費用が高くなることが多い」というデメリットもあるため、利用は慎重になるほうがよいです。
<マッチングサイト経由だと、なぜ工事費用が高くなる?>
マッチングサイトが紹介した業者とお客様が契約すると、業者は“紹介料”として、「工事金額の10~15%」を、マッチングサイトの運営会社に支払います。
よって業者は、上記紹介料を上乗せした価格で見積書を作成する必要があり、結果として工事費用が高くなってしまうのです。
【2】屋根工事を「外注」している業者を避ける
外壁塗装業者・訪問販売業者・家電量販店・ホームセンターなどでは、基本的に屋根材を直接購入したり、職人さん(板金工・瓦葺工)を雇い入れることはありません。
つまり、上記の業者が葺き替え工事を引き受ける場合、下請け業者に工事を外注することがほとんどです。
下請け業者に外注工事を依頼する契約では、中間マージンが発生するため、工事費用が高額になりがちです。
また、下請け業者が間に入ってしまうと、「相談しにくい」「意見・要望を伝えにくい」といったデメリットもあります。
よって、スレート屋根の葺き替え工事は、「完全自社施工」の業者に頼むほうがよいでしょう。
なお当社『ゼファン』も、「完全自社施工(当社で雇用した職人が打ち合わせや設計・施工・アフターフォローなど、工事のすべての工程を担う)」の業者です。
【3】最低でも2社から「相見積もり」を取る
1社に相談するだけで工事を契約すると、比較対象がなく、適正価格が分からないままで、工事を行うことになってしまいます。
最低でも2社、できれば3社から「相見積もり」をとって、適正価格を把握したうえで、契約するほうがよいです。
相見積もりをすればするほどいいというものでもなく、多すぎる(5社~)と、情報が増えすぎて混乱してしまうので、やはり2~3社に留めておきましょう。
相見積もりのメリットや、相見積もりの注意点などについては、下記コラムをご参照ください。
⇒ 失敗しない屋根工事の相見積もり!見積もり業者を選ぶ基準や手順について解説
【4】補助金・助成金を利用する
スレート屋根の葺き替え工事を進めるにあたって、国もしくは地方自治体が用意している、補助金・助成金制度を利用できる場合があります。
例えば、築年数が経過した住宅において、「耐震対策」として屋根の葺き替えに補助金が出ることがあります。
国や地方自治体の補助金・助成金制度は常に変わりますので、最新の情報をチェックしておきましょう。
【5】火災保険を利用する
- スレート屋根が台風または突風で被害を受けた
- スレート屋根が雹(ひょう)で被害を受けた
という場合では、火災保険が使えることがあります。
保険会社(もしくは共済)から保険金請求に関する資料を入手し、必要書類を提出すれば、保険金が下ります。
難しい手続きではないので、風災補償の特約が付いている火災保険に加入しているなら、ぜひ活用しましょう。
<関連コラム>
⇒ 屋根修理に火災保険が使用できる仕組みは?
スレート屋根の葺き替えのタイミング
スレート屋根の葺き替えのタイミングは、25~30年に1度です。
もう少し具体的に言えば、「築20年以上で1度も塗装をしたことがない家」や、「屋根の下地まで劣化している家」では、葺き替えが必要です。
なお、スレート屋根に限りませんが、屋根の寿命は「立地条件」や「気候」、「メンテナンスの有無」などに影響を受けます。
- 海沿いの家
- 樹木に覆われた家
- 屋根塗装などのメンテナンスを実施していない家
などでは、屋根の寿命が短くなりがちですので、先に挙げた目安よりも早めの葺き替えを検討したほうがよいでしょう。
スレート屋根の葺き替えの工期
スレート屋根の葺き替えの工期は、平均7~10日、長くて14日です。
工期は「屋根の広さ」や「新しい屋根材の種類」、「天候」などによって、左右されます。
なお当社『ゼファン』では、多くの職人が稼働するため、比較的工期が短くなっています。
まとめ
以上、スレート屋根の葺き替えにかかる費用や、スレート屋根の葺き替えを安く済ませる5つの方法について、解説しました。
<スレート屋根の葺き替えについて>
- スレート屋根の葺き替えにかかる費用は「70~180万円」
- スレート屋根の葺き替えのタイミングは「25~30年に1度」
- スレート屋根の葺き替えの工期は「平均7~10日」「長くて14日」
<スレート屋根の葺き替えを安くする5つの方法>
- マッチングサイトを経由せず、直接依頼する
- 屋根工事を「外注」している業者を避ける
- 最低でも2社から「相見積もり」を取る
- 補助金・助成金を利用する
- 火災保険を利用する
なお、近年の物価上昇の影響は、屋根の葺き替え工事にも表れています。
工事を先延ばしにしていると、物価上昇の影響を受け続けることになるため、「思い立ったタイミングで工事する」ことが、よいかもしれません。