「家のなかでも特に2階の部屋が暑い」ということで、お悩みの方は多いです。
2階の部屋が暑くなる理由には、以下のようなことが挙げられます。
- 暑い空気は上へ向かう特性があるから
- ベランダの照り返しがあるから
- 風通しが悪いから
- 屋根の温度が2階の部屋に伝わるから
2階の部屋の暑さを改善するには、手軽なものから大がかりなものまで、様々な対策方法があります。
「本格的に（しっかりと）暑さ対策をしたい」という場合、費用はかかりますが、屋根塗装や屋根葺き替えなどの、屋根リフォームがオススメです。
今回の記事では、2階の部屋が暑い場合の対策方法について、大阪で屋根・雨漏り修理を行う『株式会社ゼファン』がまとめました。
2階の屋根が暑い！比較的簡単な3つの対策方法
- 遮光カーテンを付ける
- 窓の外に簾（すだれ）を付ける
- 2重窓を取り付ける
上記が、2階の部屋が暑い場合にできる、3つの有効な対策方法です。
以下で、詳しく解説していきます。
【1】遮光カーテンを付ける
遮光カーテンには、光だけではなく、（光による）熱の出入りを遮ることができるという特徴があります。
暑い時期は遮光カーテンをなるべく閉めておくことで、2階が外の暑さの影響を受けにくくなるでしょう。
あわせて、窓用の遮熱シートを使うことも効果的です。
【2】窓の外に簾（すだれ）を付ける
窓の外側に簾（すだれ）を取り付けると、暑さを持つ日光が2階の部屋に入るのを、適度に遮ってくれます。
この暑さ対策は、風通しの良さを保ったまま暑さを軽減できること、そして比較的リーズナブルに取り入れられることが利点です。
簾と似た効果を得られるものとして、グリーンカーテンもあります。
維持に手間はかかるものの、グリーンカーテンは、植物の葉から蒸散した水分が周りの熱を奪う効果があること、視覚的に涼しく感じることが利点です。
【3】2重窓を取り付ける
2階の部屋の窓を2重窓にすることで、エアコンの効きがよくなります。
2重窓は、ガラスとガラスの間に空気の層があり、外に冷気が流れにくく・外の熱気が入りにくい構造になっているためです。
先に上げた遮光カーテンや、すだれと併用すると、さらに冷暖房効率はよくなるでしょう。
また、2重窓は窓が厚くなるぶん、防音性の向上にも効果的です。
- 子ども部屋
- 楽器を練習する部屋
- シアタールーム
などとして、2階の部屋を使用する場合、2重窓の取り付けは特にオススメできます。
【2階の部屋の暑さを改善するための「換気」のコツ】
2階の部屋で快適に過ごすために大切なのは、換気を行うことです。
換気を行うことで、2階の部屋にこもった熱を外に逃がすことができます。
換気のコツは、「空気の通り道」をイメージすることです。できれば空気の入口と出口となる2箇所の窓を開けます。
日陰側など、涼しい風が入りやすい窓を小さく開けて、空気の出口となる窓は全開にしておくことで、部屋のなかに涼しい空気が入りやすくなります。
窓が1つしかない場合は、玄関を開けたり、扇風機やサーキュレーターを使って、部屋の中の熱い空気を外に逃がしましょう。
「屋根のリフォーム」は2階の部屋の暑さ対策に効果的
- 換気棟の設置
- カバー工法
- 屋根の葺き替え
上記が、2階の部屋の暑さ対策に有効な、屋根リフォームの例です。
以下で、詳しく解説していきます。
【1】換気棟の設置で2階の暑い空気を換気する
換気棟とは、屋根裏の湿気や熱気を排出するために、屋根の棟部に設けた換気（排気）部材のことです。
換気棟により屋根裏換気が行われることで、こもった熱気や湿気が排出され、夏場も2階で過ごしやすくなったり、カビによる構造物（柱や梁など）の腐食を防いだりすることができます。
日本の住宅の多くで換気棟がついていないのは、雨漏りのリスクがあるために、施工を避ける傾向があるためです。
しかし、腕がいい職人が施工すれば、雨漏りのリスクはほとんど生じません。
【2】カバー工法（遮熱性能が高い屋根材を選んで暑さを軽減）
カバー工法とは、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて施工する工法です。
新しい屋根材に、遮熱塗装や断熱材が施工されている種類を選ぶことで、遮熱効果を得ることができます。
新しい屋根材の下にある古い屋根材が、わずかながらも断熱材のような役割を果たすという利点もあります。
例えば、カバー工法によく採用される『スーパーガルテクト』は、遮熱性能に優れた屋根材の1つです。
「そろそろ屋根のメンテナンスをしなければいけない」という人で、2階の暑さに悩んでいる人は、カバー工法による2階の部屋の暑さ対策を検討してみましょう。
ただし、屋根カバー工法ができる屋根には、条件があります。
屋根カバー工法について詳しく知りたい方は、下記コラムをご覧ください。
→ 屋根カバー工法のメリット・デメリットを解説！実際の施工事例も紹介
【3】屋根葺き替え（遮熱性能が高い屋根材を選んで暑さを軽減）
カバー工法と同様、屋根の葺き替えでも、新しい屋根材に遮熱性能が高い種類を選べば、2階の部屋の暑さ対策になります。
カバー工法よりも屋根の葺き替えのほうが、選べる屋根材の種類は豊富なので、気に入る屋根材が見つかりやすいかもしれません。
【熱シャット工法について】
「熱シャット工法 」とは、屋根面に野地板を2重にした通気層と遮熱シートを設けて、屋根裏の温度が上がることを抑える、『株式会社ケイミュー』の施工方法です。
同社の検証では、通常工法の屋根に比べて屋根裏温度が最大約12℃低く保てたという結果が得られました。
夏も2階で過ごしやすくなるほか、冷暖房効率が上がることにより光熱費を抑えられるというメリットがあります。
屋根の葺き替えをする際に適用できる工法なので、気になる方はプロ（屋根の業者）に相談してみましょう。
まとめ
以上、2階の部屋が暑い対策について、屋根リフォームをすることを中心に、解説しました。
リフォームの必要がないうちは、遮光カーテンや簾（すだれ）で、2階の部屋の暑さ対策をするといいでしょう。
そして、屋根のメンテナンス時期が近付いているなら、遮熱性能を意識した屋根リフォームを行うことをオススメします。
→ 大阪で屋根リフォームを行うなら実績豊富な『株式会社ゼファン』にお任せください。
