今回は、日本の住宅であれば必ずおさえておきたい「地震と屋根(建物)の関係」についてご紹介していきたいと思います。皆さんもご存知の通り、地震というものは、住宅に非常に大きな被害をもたらす自然災害の代表と言えるものです。特に日本という国は、諸外国と比較しても非常に地震の発生数が多い国として有名で『地震大国』などと揶揄されるほどなのです。実際に、私たちの記憶にある大規模地震を思い出してみると、阪神大震災や、東日本大震災、熊本地震などと、人々の生活に甚大な被害をもたらした巨大地震はいくらでも思い起こすことができるでしょう。
さらに、ここまでの大規模地震を除いたとしても、震度4クラスの地震などは本当に頻繁に発生していますし、普段の生活を安全に過ごしていくことを考えた場合には、地震が発生してもできるだけ被害を出さない住宅づくりを考えておく必要があるのです。このような状況の中、近年では地震に強い住宅づくりを進める時に、建物の屋根に注目する方が増加しています。これは、古くから日本国内の屋根に使用されてきた屋根材である『和瓦』について、地震対策を考えた場合には弱点になりかねない…と考えられるようになってきたからです。なぜかと言うと、瓦という屋根材は、土を焼き固めて作るものですので、その素材的特徴から、非常に重量のある屋根材となってしまうのです。古くは、毎年必ず襲来する台風対策などを考えて、こういった重量のある屋根材を選択していたと言われているのですが、実は屋根重量が重くなれなるほど地震の揺れが発生した時に建物も大きく揺れてしまい、住宅被害が拡大してしまう危険があると言われているのです。したがって、ここ数年の屋根リフォーム業界では、「建物の耐震性能を高めるため、屋根の軽量化を目指す!」というのがキーワードともなっており、重量のある瓦屋根が敬遠される傾向にあるのです。
一般の人からすると、屋根は住宅に住む人を「風雨から守ってくれるもの」というイメージが強いものですが、実は住宅の耐震性能にも非常に大きな影響を与えるものだと言われているのです。そこで今回は、巨大地震の発生が近づいていると言われる日本で、できるだけ地震に強い建物を実現するため、おさえておきたい地震と屋根の関係について徹底解説していきたいと思います!
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巨大地震の発生が迫っている!?
冒頭でご紹介したように、諸外国と比較しても非常に地震の発生数が多いと言われる日本なのですが、実は世界中で発生しているマグニチュード6以上の地震について、その2割以上が日本で発生していると言われています。さらに近年では、南海トラフ地震をはじめとした、マグニチュード8~9クラスの超巨大地震が発生する可能性が高まっていると発表されており、2018年には南海トラフ地震の発生確率が引き上げられたことが話題となりました。
そもそも日本でここまで地震が多い理由は、日本国内の活断層が発見されているだけでも約2,000程度あるということが理由で、さらにまだ発見されていない活断層の事を考えると、「いつ、どこで」住宅に被害を及ぼすような地震が発生してもおかしくない土地に私たちが住んでいると言えるのです。地震というものは、住宅に非常に大きな被害を及ぼす可能性がある物で、ゼファンのある関西地方に住んでいる方であれば、2018年6月に発生した大阪府北部地震は記憶に新しいことでしょう。この地震は、マグニチュード6.1、最大震度6弱だったこともあり、熊本地震や東日本大震災などの巨大地震とまではいかない規模の地震だったのですが、それでも瓦屋根の棟が崩れる、瓦が落下するなどの被害があちこちで発生して弊社にも屋根修理のお問い合わせが殺到した記憶が残っています。
このように、日本に住んでいる限りは、「地震はいつか必ず起こるものだ!」と考えておかなければならず、家族の安全を守るためには、「万一、地震が発生した場合でも、できるだけ被害を抑えるためには?」という、住宅の地震対策を常に考えておかなければいけないと言えるのではないでしょうか。
POINT地震対策として屋根に出来ること
それでは、地震大国とまで言われるほど地震の発生数が多い日本において、地震による住宅被害をできるだけ少なくするためにはどのような対策を行っておけば良いのでしょうか?ここでは、一般的に地震対策として有効と言われている対策を簡単にご紹介しておきます。
- 屋根の軽量化
まずは冒頭でご紹介したように、近年の屋根リフォームの主流となっている『屋根の軽量化』です。建物の耐震性を高くするためには、屋根重量をできるだけ軽量化するということが有効と言われているのです。したがって、屋根葺き替え工事の打ち合わせ時には、できるだけ軽量な屋根材を選択したほうが良いと屋根業者に指摘されることも多いと思います。
例えば、日本国内で古くから利用されている和瓦で考えてみると、坪当たりの屋根重量は約150kg程度になると言われています。これを、カラーベストやコロニアルと言われるスレート屋根に葺き替えすると、その重量は約68kg/坪で半分以下になるのです。さらにガルバリウム鋼板などの金属屋根であれば約17kg/坪となり、屋根材を変えるだけで1/10程度の重量にまで屋根を軽量化できるのです。つまり、現在和瓦を採用している瓦屋根であれば、軽量な屋根に葺き替え工事をするだけで、劇的に屋根の軽量化が実現し、耐震性能の向上が期待できるのです。ちなみに、こういった屋根の軽量化工事は、住宅の耐震対策工事とみなされる場合もあり、自治体などの補助金を利用できる場合もあります。 - 定期的なメンテナンスを行う
もう一つは、定期的に屋根の点検・メンテナンスを行うということです。当たり前のことのように思えますが、屋根のメンテナンスは意外と怠りがちで、できていない建物が多いのも事実なのです。住宅の屋根というものは、常に太陽からの紫外線や風雨の影響を受け続けている場所ですので、他の部位と比較しても特に劣化が進行やすいと考えておきましょう。
しかも屋根というものは、高所にあたる場所なので、普段の生活でよく目に入る外壁などとは異なり、どの程度劣化が進行しているのかということを見落としがちで、不具合のサインが出ていても適切な対処をするのが難しい場所でもあるのです。したがって、屋根の劣化が進行している所に、地震などの自然災害が発生し大きな被害に繋がってしまう…ということが多くなってしまうのです。自然災害による屋根被害などは、災害が原因で「突然被害が出た…」と考えられがちですが、実は普段のメンテナンスを怠っていることも大きな原因となっているのです。
本来、屋根というものは、多少の地震の揺れや台風の強風などで、致命的な被害が出てしまうような『やわ』な作りにはなっていません。その証拠に、大規模災害が発生していたとしても、屋根に何の影響も出ていないというお宅も少なくありません。これは普段の屋根のメンテナンスをしっかりと行い、万全な状態で災害に備えることができたからと言えるのです。もちろん、メンテナンスを欠かさずに行えば、災害による被害が一切出ないわけではありませんが、被害が出る確率や被害の規模を小さくすることは確実にできるはずです。
屋根重量と地震被害の関係性は?
ここまでの説明で、日本国内に住んでいる限り、住宅と地震との関係は切っても切れない縁があるということがわかったと思います。つまり、日本の住宅は「地震は発生するもの」だと考え、どうやって地震に強い建物を作るのかということが重要になるのです。そこでキーワードとなるのが、上述しているように、屋根の重量です。皆さんもご存知のように、一口に『屋根』と言っても、使用される屋根材にはさまざまな種類が存在しており、その種類ごとに重量が全く異なるのです。日本国内では、古くから『瓦』を採用した瓦屋根が主流となっていたのですが、近年の新築業界ではそれも変わってきているのです。実は、現在の新築業界でも、屋根の軽量化の重要性が考えられており瓦ではなく、カラーベストやコロニアルなどと呼ばれるスレート屋根が最も高いシェアを誇っているのです。それでは、屋根材ごとにどの程度の重量の違いがあるのでしょうか?
以下で、代表的な屋根材の重量をまとめてみましょう。
土葺き屋根 | 瓦屋根/セメント瓦 | コロニアル (スレート) |
金属屋根 | ROOGA |
---|---|---|---|---|
約60kg/㎡ | 約42kg/㎡ | 約20kg/㎡ | 約5kg/㎡ | 約20kg/㎡ |
屋根材の違いによる屋根重量は上記の通りです。
これを見ただけでもわかる通り、日本の伝統である『瓦』の重量が飛びぬけているのが分かりますね。金属屋根と比較すると、その重量は約8~12倍にもなるのです。
実は、建築基準法でも「軽い屋根」「重い屋根」「非常に重い屋根」と3種類の屋根に分類され、この分類は耐震性能を調べるための基準として非常に重要な指標になっているのです。因みに、上の表では『コロニアル、金属屋根、ルーガ』が『軽い屋根』に分類されます。
CHECK屋根重量が建物の耐震性に与える影響とは
それでは、屋根重量が建物の耐震性能に与える影響についても詳しくご紹介しておきましょう。上の動画は、屋根材のトップメーカーケイミュー社が、屋根の重量の違いによる建物の揺れについて実験をした動画です。これからもよく分かる通り、屋根の重量が重いほど、建物は大きく横に振られるようになっていますね。
しかし、インターネットなどで少し調べてみると、「屋根は軽量な方が地震に強い!」という意見や「屋根の重量は耐震性に関係がない!」という、真逆な情報が出てくることもあり「いったいどっちが正しい情報なんだ?」と疑問に思ってしまう人も多いのではないでしょうか。
この情報については、上述しているように『屋根の重量によって建物の耐震性は大きく変わる!』です。これは学術的にも解明されており、「屋根の重量と耐震性は関係がない」という意見は無視しても構わないでしょう。なぜこのように、真逆の意見が出てくるのかというと、日本では、現在も瓦屋根が採用されている事も多く、瓦メーカーや瓦屋根工事業者もたくさんあるため、『瓦=重い=地震に不利』といったネガティブな情報を払拭したいと考える方が多いからだと考えられます。したがって、瓦屋根を専門とする屋根業者や瓦メーカーなどから『屋根重量は耐震性に関係がない』といった情報が発信されているのではないかと言われています。
ここで少し補足しておきますが、インターネット上の情報の中には「瓦屋根だから地震に弱い…」という表現をしている業者さんもあるのですが、その情報は間違っていると考えておきましょう。そもそも屋根業界の中では、瓦は重量のある屋根材だということが知られていますので、瓦屋根を採用する場合には屋根重量をきちんと考慮してそれに耐えられるような住宅設計を行うのです。したがって、現在の耐震基準に適応した設計で建てられた住宅であれば、瓦屋根だからとと言って地震に弱いわけではありません。「屋根の軽量化」というものは、あくまでも「重いより軽い方が良い」という比較論であり、屋根の重量が重いとダメと言っているわけではないのです。瓦屋根は、他の屋根材にはない、日本建築特有の重厚感のある外観デザインを実現できるものですので、ぜひ今後も瓦屋根が残っていってほしいものです。
地震などの自然災害に強い瓦もある?
住宅被害が大規模になりやすい地震のことを考えた場合、より軽量な屋根材を選択することが有効な地震対策になるということは分かっていただけたと思います。しかし、さまざまな種類の屋根材が存在している近年では、日本の伝統でもある瓦の改良も進んでいるのです。これは、「軽量な屋根の方が耐震性が高い」というのは理解していても、どうしても日本建築特有の外観デザインを譲れない…という方が一定数存在するからです。
そもそも、現在住宅の屋根材にはスレートや金属屋根、瓦屋根などといろいろな種類があるのですが、特定の屋根材が全ての面で最も優れているという訳ではないのです。その重量から、敬遠されがちになっている瓦ですが、屋根材としての耐久力に関しては他の屋根材よりも圧倒的に強く、中には100年以上も現役で使い続けることができる場合もあるのです。さらに、自然災害対策が重視されるようになってきた最近の屋根業界のこともあって、災害に強い『防災瓦』の開発も進んでいます。例えば、屋根のトップメーカーであるケイミュー社では、従来の陶器平板瓦よりも圧倒的な軽量な『ROOGA(ルーガ)』と呼ばれる製品の販売をしています。このルーガは、非常に高い耐久力を持つうえに、従来の日本建築の外観デザインを実現したまま、屋根の大幅な軽量化を実現すると非常に人気の屋根材になっています。
ここでは、「近年なぜ瓦が嫌われるのか?」や、進化した最近の瓦事情をご紹介しておきましょう。屋根の軽量化の必要性は感じているけど、瓦屋根の外観にこだわりたいと思っている方は是非頭に入れておきましょう。
POINT瓦屋根が敬遠される理由
そもそも、昔から日本の屋根の主流となっていた瓦屋根が、最近の屋根業界で敬遠される理由は以下のようなことがあげられます。
- 瓦は重いため、屋根重量が重くなってしまう。屋根の重量が重くなれば、建物の重心が高くなってしまうので、地震が発生したときに大きく建物が揺れてしまうことになります。そのため、瓦は「地震時に屋根被害が多い」、「建物の倒壊リスクが高い」ということで敬遠されています。
- 築年数の経過した建物では、屋根土の上に瓦が並べておかれるだけという施工方法がとられています。そのため、台風などの強風があった場合、屋根材が簡単に吹き飛ばされてしまうということが多いのです。
- 瓦屋根の場合、その耐久力の高さから「瓦屋根はメンテナンスフリーだ!」と勘違いする人が多いです。そのため、普段の点検・メンテナンスを怠ってしまう家が多くなり、劣化に気付くのは雨漏りしてから…などといった事が増加します。また、瓦の小さなズレなど、一般人では劣化に気付きにくいという弱点があるので、運用が意外と難しいのです。
POINT進化した瓦!防災瓦とは?
瓦は、上記のような理由があり、近年の屋根業界では敬遠される傾向にあります。さらに、屋根の軽量化が重視されるようになった最近では、「全ての瓦は自然災害に弱い!」とのイメージを強く持っている人も多くなっているように思えます。
しかし、もちろんそのようなことはなく、きちんと自然災害対策を考えられた『防災瓦』と呼ばれるタイプの瓦が登場しているのです。防災瓦は、その言葉からも分かるように台風や地震などの自然災害に強い瓦のことです。このタイプの瓦は、以下のような特徴を持っています。
防災瓦のメリット
- 防災瓦は、通常の瓦と異なり、瓦同士を組み合わせた上に、一枚一枚を釘で固定するという施工方法が取られます。そのため、地震や台風などの自然災害が発生した場合でもズレにくいというメリットがあります。
- 防災瓦は、従来の瓦よりもかなり軽量化されています。例えば、ケイミュー社のルーガなどであれば、陶器平板瓦の1/2以下の重量しかありません。したがって、「重量があるから地震時に不利」というデメリットを解消できます。
- 防災瓦に限りませんが、瓦は色あせることがほとんどないため、再塗装などのメンテナンスが必要ありません。また、遮音性・断熱性が高く、結露しにくいというメリットも持っています。
防災瓦のデメリット
- 防災瓦は、機能性が高い分、導入のための初期費用が高額になります。施工方法も、他の屋根材より複雑ですので、お金がかかるというデメリットがあるのです。
- 防災瓦は、通常の瓦よりも軽量に作られていると説明しましたが、カラーベストや金属屋根と比較すると、確実に重くなってしまうため、建物への負担は軽量が売りの屋根材より大きくなります。
防災瓦は、上記のような特徴を持っています。従来の瓦と比較すると、しっかりと瓦同士をかみ合わせ、固定するという施工方法になることや、軽量化されていることから地震や台風への耐久性が高くなるのが大きな違いです。さらに、防災瓦は湿気や結露に強いという特徴があるため、海に面している地域や湿気が多い地域にはオススメです。屋根に湿気がたまって結露が発生すると、シロアリの繁殖原因となりますので、防災瓦の採用でシロアリ予防までできると考えると大きなメリットになると思います。
地震に強い屋根とは?
それでは、建物の耐震対策として非常に有効と言われている『屋根の軽量化』について、「地震に強い屋根とは?」という視点でもう少し詳しくご紹介してみましょう。屋根を軽量化することによって「建物の耐震性能が向上する」ということについてですが、これはそこまで複雑なメカニズムがあるわけではなく、中学生程度の知識があれば理解できるものだと思います。
皆さんも中学生のころに習った物理について少し思い出してください。まず、屋根に重い屋根材を導入する場合、屋根の総重量は当然重くなってしまいます。この場合、建物全体の重心は、屋根の重量が重くなるほど高くなっていき、軽量な屋根ほど重心が低くなるのです。建物の耐震性能はこの重心の高さが大きく係わっており、地震で建物が横に揺られたとき、重心が高い方が『揺れ幅』は大きくなってしまいます。そのため、大きく揺れてしまう建物の方が、柱などに掛かる負担は大きくなってしまい、屋根材が落下してしまう…建物が倒壊してしまう…などの被害が出てしまうリスクが高くなるわけです。
こういった理由から、上述したように、素材的特徴で重量のある『瓦』が敬遠され、軽量なスレートや金属屋根材の人気がどんどん上昇しているのです。それでは、地震に強い屋根とはどういった物なのでしょうか?以下で見ていきましょう。
POINT1屋根から考える耐震対策には金属屋根がオススメ?
それでは実際にどのような屋根が地震に強いのか?という事を考えていきましょう。建物の耐震性能を考えた場合には、『屋根の軽量化』が重要だと上述しましたね。
そもそも、日本国内で広く使用されている瓦屋根はどれほどの重量になっているのでしょう?施工方法等により上下しますが、一般的に100平方メートル(30坪)程度の瓦屋根で、その屋根重量は6トンにもなると言われています。例えば、これを近年人気の金属屋根に変更した場合、同じ大きさの屋根で約600kgの屋根重量になり、なんとその重量は10分の1の重さにまで軽量化されるのです。
屋根は上述の通り、重量があるほど重心が高くなり、激しく大きく揺れてしまうものですので、これほどまでに屋根重量が軽量化されるのであれば、かなりの耐震対策になると言えるでしょう。
ただし、金属屋根に関しては、使用しているうちにサビてしまう…遮音性や遮熱性が心配…という不安を持っている人も多いかもしれません。これは、古くから利用されている『トタン』と呼ばれる金属屋根材の特徴なんですが、確かにトタン屋根であれば軽量な屋根を実現できる一方で、耐久力や遮音性能に不安が残りますので、あまりオススメできるとは言えなかったでしょう。
しかし、近年では非常に軽量で錆などにも強く、ステンレスなどと比較しても非常に安価なガルバリウム鋼板製の屋根材が登場し、その立場を大きく変えています。特にガルバリウム鋼板にマグネシウムを添加したSGLと言われる素材を使った金属屋根素材は、塩害にも強く保証期間も非常に長いため、安心して利用できる素材です。
金属屋根素材では、アイジー工業が販売するスーパーガルテクトやケイミュー社が販売するスマートメタルなど、デザイン性も非常に優れた屋根材が多くなっているので、何の不安もなく屋根の軽量化が実現できると思います!
POINT2瓦屋根はダメなのか?
建物の耐震性能の向上を考えた場合には、「屋根は重いよりも軽い方が良い」というのが事実です。こう聞くと、多くの方が耐震対策を考えた場合『瓦屋根はダメなのだ…』と考えてしまいがちなのですがそうでもありません。上でも少し触れましたが、瓦屋根だから『地震に弱い』という訳ではなく、屋根の軽量化は『同じ構造の建物』なら『軽量な屋根の方が耐震性が高くなる』という意味なのです。
建物を建てるときには『耐震基準』という物がありますので、屋根重量が重くなるのであれば、それ相応の建物の造りにするものです。そのため、自宅が瓦だからすぐに軽量な屋根材にしなければならないという訳ではなく、あくまでも『重いよりは軽い方が良い』と言う比較論だということを覚えておいてください。
なお、屋根の軽量化はしておきたいが、どうしても瓦屋根の外観にはこだわりたい…という方も少なくないと思います。そういった方でも、地震に強い屋根を実現できるような軽量な瓦が登場していますので、屋根業者に自分の希望を伝えると良いでしょう。特に、ケイミュー社が販売するROOGA(ルーガ)は、独自の製法と乾式工法を採用して、瓦屋根でも従来の半分以下の屋根重量を実現しています。見た目的にも和瓦特有の重厚感のある建物を実現してくれますので、「屋根は瓦じゃないと!」と言う方には非常にオススメですよ!
地震によって引き起こされる住宅被害とは?
ここまでは、地震大国と言われるように、諸外国と比較しても非常に地震が多いと言える日本国内で、地震に強い住宅を作るために覚えておきたいポイントについてご紹介してきました。ここからは、実際に地震が発生した場合、どのような住宅被害が出てしまうのか?についてもご紹介しておきたいと思います。
地震が多い国と言われる日本ですが、実は日本で発生している年間の地震件数は、少ない年であっても2000件を超えるような回数となっています。つまり、全国で1日平均5件以上の地震が発生しているということで、いつ自分が住んでいる地域で地震が発生し、住宅被害が出てもおかしくないような状況と言えるのです。ここでは、地震によって考えられる代表的な住宅被害をご紹介しておきますので、被害が多いと考えられる場所は定期的に専門業者に点検してもらうのがオススメです。
- 棟瓦が崩れる…
地震による住宅被害で多いのが、揺れによって棟瓦が崩れてしまう…という被害です。棟瓦は、瓦屋根の頂上部分にあたる場所で、住宅の中で最も高い場所となりますし、被害も出やすいのです。棟瓦は、両側の瓦を固定する目的や、棟部分にできる隙間を埋める役割があるので、この部分が崩れてしまうと、瓦の固定力が緩み落下してしまう…隙間から雨水が侵入し雨漏りする…などの二次被害も考えられます。 - 瓦屋根の瓦がズレる(歪む)
通常の瓦屋根は、瓦ごとを組み合わせながら置いているだけという施工方法が多いです。そのため、地震の揺れによって瓦がズレてしまい屋根に歪みができてしまうのです。このような状況は、屋根に隙間ができてしまうことになりますので、雨漏りに発展する危険があります。なお、一見すると何のズレも見られないような瓦屋根でも、実は小さな歪みが生じている…ということは多いので、大きな自然災害後はきちんと専門業者に点検してもらうのがオススメです。 - 屋根材が破損する…落下する…
地震の揺れにより、屋根材同士が圧迫しあうことで屋根材が割れてしまうなどの破損が発生することがあります。また、瓦屋根などであれば、一気に屋根材が崩落してしまう…なんてことも多いです。 - 外壁にクラックが入る…
地震は屋根だけでなく、外壁にも非常に多くの被害を発生させる可能性があります。多く見られるのは、建物が横に揺れてしまうことで、外壁に亀裂が入ってしまう…などと言う被害です。雨漏りは屋根から発生すると考えられているのですが、実はこういった外壁の劣化が原因になることも多いです。地震後には、外壁に不具合が出ていないか、きちんと見て回りましょう。 - 建物が歪む…倒壊してしまう…
最悪の状態で言えば、建物自体が地震の揺れに耐えられず、全体的に歪んでしまう…倒壊してしまうなどの被害が出てしまうことがあります。
地震で屋根に被害が出た場合、自分でできる応急処置とは?
それでは、大規模地震などで屋根に被害を受けた場合に、自分で出来る応急処置方法についても簡単にご紹介していきましょう。
大規模地震が発生した場合には、棟が崩れてしまう…、瓦がズレてしまう…などさまざまな屋根被害が出てしまう可能性があります。当然こういった被害は、屋根に隙間が出来てしまい隙間から雨水などが侵入するなど、雨漏りに発展するリスクがありますので注意が必要です。したがって、こういった場合には、地震による被害から、さらなる雨漏りに発展させないためにも、ブルーシートなどで被害を受けた箇所を覆うなどの応急処置を行いたいと考える人が多いです。しかし、自分でやろうにも正しいシートの張り方が分からないと言う人は多いでしょう。
もちろん、信頼できる屋根業者がすぐに来てくれて応急処置を行ってもらえるなどと言った場合には、専門業者に任せるのが絶対に良いのですが、大きな災害時には、屋根被害を受けている建物が非常に多く、業者に来てもらいたくても連絡すらつかない…なんてことは珍しくないのです。実際に、昨年の9月に千葉県を襲った大型台風では、被害規模が大きすぎて、雨の中、何日もブルーシートすらはることができない…なんて家も多かったと言われています。
そこでここでは、応急処置として自分でブルーシートをかける方法をご紹介していきます。
POINT1まずは必要になる物をご紹介
屋根にブルーシートをかけるためには、梯子などを利用して屋根に上がる必要があります。一般の方であれば、屋根に上ることなどほとんどありませんし、慣れない作業になるので落下事故などには細心の注意を払いましょう。応急処置を行う場合、まず以下の物を用意しましょう。
- 屋根に届く、十分な長さのハシゴ
- ブルーシート
- 土のう袋(土を詰めて重りにするものです)
- 粗目の砂利(土のう袋に詰めるものです)
- 耐水仕様のガムテープ
基本的に、ホームセンターなどで用意できるものばかりなので、自宅にない場合は近くのホームセンターで購入してください。ただし、大規模災害時にはホームセンターも開いていない…開いていてもすでに売り切れている…なんてことが考えられますので、万一のために常備しておくのもオススメです。
上記のアイテムが全て用意できたら、実際に屋根の上での作業が必要になります。高所での作業は、危険を伴いますので、必ず二人以上で作業するようにしてください。
POINT2ブルーシートの張り方
それでは、実際にブルーシートの張り方をご紹介していきましょう。
STEP1 損傷場所を覆うように広くシートを張る
地震などで被害を受けてしまった場所にブルーシートを張っていきましょう。注意が必要なのは、損傷した場所だけに張るのではなく、損傷場所の少し上の方から広めにブルーシートを張っていく事です。そうしなければ、上から流れてきた雨水が損傷場所に流れ込みやすくなるのです。
また、損傷場所に被せるブルーシートは、大き目の物を折りたたんだりして2枚以上重ねるようにすることが重要です。屋根の上は、常に紫外線が降り注いでいますので、1枚だけだとすぐに紫外線や風雨の影響で破れてしまう危険があります。
STEP2 シートをしっかり固定する
ブルーシートを設置出来たら、その上に土のうを置いたり、防水テープでしっかり固定するようにしましょう。ブルーシートを固定する土のうは、荒めの砂利を詰めて作るようにしましょう。砂や土などの方が安定感は増すように思えますが、雨が降った際には、土嚢の隙間から泥水が流れだし、瓦を汚してしまったり、最悪の場合、雨樋の詰りの原因になってしまうのです。
こちらの土のうも、1枚で作ると紫外線の影響などで、すぐに破れてしまう可能性があるため、2枚以上重ねて土のうを作るようにしましょう。土のうでしっかりと固定出来たら、瓦とブルーシートの隙間がなくなるように防水テープを張っていきましょう。瓦とブルーシートの間に隙間が残ってしまうと、そこから強風が入り、シートが吹き飛ばされる可能性があるからです。吹き飛ばされたシートが人にあたったり、自動車事故の原因となってしまうと目も当てられません。
地震などで屋根に被害を受け、応急処置としてブルーシートを張る作業は上記の通りです。作業自体はそこまで難しいものではなく、単純で誰にでもできそうなものですね。
しかし、屋根にブルーシートを設置するには、高所での作業になりますし、不安定な足元での作業になります。したがって、慣れない方にとっては非常に危険を伴う作業だという事を忘れてはいけません。また、ブルーシートを持ちあげるときに雨樋に引っかけて雨樋を破損させることや、屋根に上ったせいで被害を受けていない瓦などを割ってしまうなどの2次被害も少なくありません。今回ご紹介したような作業は、どうしても業者が来るのに時間がかかるなど、どうしようもない時以外はあまりオススメできないという事は覚えておいてください。
一見被害がなさそうに見てても災害後は点検するのがオススメ?
台風や地震などによる住宅被害は非常に多いです。上述したように、屋根材が落下する・飛散する、屋根材が破損する、外壁に亀裂・穴ができるなど、目に見えるような被害が発生した場合には、すぐに専門業者に連絡して修理を依頼する方がほとんどでしょう。
しかし、注意が必要なのは、こういった自然災害による住宅被害には、一般の方が見ただけでは不具合が出ていると判断できない被害も少なくないということです。特に、屋根に発生する自然災害による被害は、下から見たのでは判断しづらく、しばらく放置していたら雨漏りし始めた…なんてことが少なくないのです。さらにこういった目に見えない被害は、知らないうちに関係のない部位にまで被害をひろげてしまう可能性もあるため、非常に恐ろしいものなのです。
自然災害が去った後には、以下のような一般の人では見つけにくい不具合が出ている可能性があるということを覚えておきましょう。そして、すぐに業者さんに点検をして貰えない場合でも、しばらく経ってから住宅に被害が出ていないかしっかりと見てもらうのがオススメです。
CHECK目に見えない自然災害による被害について
それでは、一見何の問題も出ていなさそうに見える自然災害による不具合をご紹介します。上述したように、目に見えるような被害が出ていれば、誰でもすぐに屋根業者に連絡すると思いますが、台風や地震などの自然災害後には、目に見えない部分に劣化が出てしまっている場合も少なくないのです。こういった小さな劣化を気付かずに放置してしまうと、劣化部分から関係のない場所にまで問題が広がり、気付いたときには莫大な修理費用が必要になってしまう…なんて恐れもあるのです。
ここでは、一般の人が気付きにくい代表的な劣化症状をいくつかご紹介しておきます。
- 漆喰に問題が出ている…
地震などの揺れの影響で、漆喰に亀裂が入り、外れかけている可能性があります。この劣化を放置してしまうと、屋根材の固定も緩みますし、その後の地震や台風で大きな被害に発展してしまう危険が高くなります。屋根の上に、漆喰のかけらが少しでも落ちている、地面に漆喰の粉のようなものが落ちている、屋根に近い2階の部屋などで湿度が高くなった気がする…などを感じた場合は、一度専門業者に点検してもらうのがオススメです。 - 雨樋に不具合が出ている
雨樋も自然災害で目に見えない被害が出ている可能性があります。例えば、強風によって傾斜がズレている、一部だけズレて雨樋に隙間ができているという場合は、普段の生活の中でなかなか気付くこともできません。雨樋の小さな不具合に関しては、雨の日に家の周りをまわってみて、きちんと屋根に落ちた水が排水されているか確認するようにしましょう。 - 棟が歪んでしまっている…
棟部分は、自然災害による被害が非常に多い部分です。特に、目に見えて崩れてしまう以外にも、不具合が生じる可能性がありますので注意が必要です。例えば、棟瓦が上から見た場合、蛇行しているという被害は、下から屋根を見たのではなかなか気付くことはできません。こういった被害が出てしまっている場合、屋根全体に歪みが出ている証拠ですので、本来早急に修理が必要です。したがって、築年数が経過した瓦屋根の家に住んでいる場合は、自然災害後、念のために専門業者に点検してもらうようにするのがオススメです。 - 外壁に小さなクラックが入る…
これは、地震発生後に多いのですが、外壁に小さな亀裂が入るという劣化です。もちろん、外壁に隙間ができているということですので、外壁からの雨漏りの危険性があります。地震発生後には、目に見えるような大きな亀裂だけでなく、一見問題なさそうな小さな亀裂がたくさん入ることがあります。その場合、建物の構造自体が歪んでしまっている可能性があり、非常に危険ですので、できるだけ早く専門業者に見てもらうのがオススメですよ!
一般的にですが、台風や地震などの自然災害による住宅被害は、棟瓦が崩れる、屋根材が落下するなど、誰が見ても被害が出ているとわかるものが多いと考えられがちです。しかし、実は、地震や台風の後には、一見何の問題も出ていないように見えて、実は不具合が進行しているということがあります。こういった目に見えない劣化は、ほとんどの場合放置されてしまいますので、気付いたときには、取り返しがつかないほど劣化が進行してしまっているということも少なくないのです。
したがって、大きな自然災害が発生した後には、大きな被害が出ていない住宅でも念のために専門業者に点検してもらうのがオススメです。
屋根の地震被害は保険を適用できる?
近年の屋根業界では、「火災保険を利用すれば無料で屋根の修理ができる!」という情報が出回っています。もちろん、この情報は事実であり、台風などの強風によって屋根や外壁に被害が出た場合、その修理に火災保険を適用することが可能なのです。
まずは、火災保険と屋根修理の関係を簡単にご紹介しておきましょう。火災保険は、その名前からも分かるように、建物が火事で被害を受けた場合、その損害を補償してくれる損害補償保険の一種です。しかし、知らない人も意外に多いのですが、火災保険の補償範囲は非常に広く、実は火災に関する補償をしてもらえるだけではないのです。例えば、台風や突風などの強風によって屋根や外壁が破損してしまった…などの自然災害による被害や、窃盗で窓ガラスが割られてしまったなど、第三者による暮らしの中での事故なども補償範囲に入っています。そのため、近年では、屋根や外壁の修理に火災保険を利用して工事を進める人が増えています。
ただし、強風などによる被害に火災保険を適用する場合には、『風災補償』と呼ばれる特約が付帯していることが条件です。最近の火災保険であれば、スタンダードな状態で風災補償がついていますが、住宅ローンを組むために加入する火災保険などには風災補償がついていない場合があるので、その場合は火災保険を適用することができません。また、火災保険にも、建物を補償対象としている【建物保険】と、「家の中の物」つまり家財道具を補償対象としている【動産(家財)保険】の2種類があるということを知らない人は少なくありません。そのため、何らかの災害・事故に遭った際に、家財を補償してもらえず頭を抱えている人が増えていると言われています。
一度ご自身が加入している火災保険では、「どのようなことまで補償してもらえるのか?」ということをきちんと確認しておくことがオススメです。なお、火災保険については他の記事でもまとめていますので、ぜひそちらもご参照ください。
参考記事:知っておきたい保険の基礎知識!火災保険の補償範囲ってどこまで?
参考記事:屋根修理に火災保険が使用できる仕組みは?
参考記事:屋根修理に火災保険を適用する場合の申請方法って?
地震による被害は地震保険の加入が必須!
火災保険によって、強風による住宅被害の補償を受けることができるとわかりました。それでは、地震による被害については、火災保険が利用できるのでしょうか?答えから言ってしまいますが、大規模地震などで住宅に被害が出た場合でも、火災保険を適用してその修理の補填をすることはできません。地震の被害に備えるためには、火災保険に付帯する形で『地震保険』にも加入しなければいけないのです。これは、地震による被害が発生した場合には、台風などと比較しても、その被害規模が大きくなりすぎてしまい、保険会社の支払い能力を簡単に超えてしまう可能性があるからです。したがって、地震による住宅被害に備えるためには、地震保険に加入しておきましょう。
POINT1地震保険の基礎知識
冒頭でも触れましたが、日本は諸外国と比較しても、地震の発生数が非常に多く、大災害にまで発展する巨大地震も少なくありません。さらに、今後も南海トラフ地震など、マグニチュード8クラスの巨大地震が起こる可能性が高いと予測されていることもあり、地震保険への注目も高まっていると言われています。この地震保険は、単体で加入するものではなく、火災保険にオプションの形として付帯するものあり、どの保険会社で加入したとしても保険料が同じということが特徴となります。これだけ地震が多い日本ですので、地震保険への加入率が高いと考えられるのですが、実は日本損害保険協会の統計によると、2017年段階でも全国の地震保険加入世帯率が30%程度と、まだまだ低い水準にあるのが現状です。
地震保険の補償内容について
地震保険は、上述しているように、単品で加入するものではなく、必ず火災保険に付帯する形で契約するものです。そして、地震によって建物・家財が全壊や全焼したとしても、最大でも半分しか保証されないということになり、満額保険金を支払ってもらっても、その保険金で全く同じものを再建することはできないのが前提となるものです。
もう少し詳しく言うと、地震保険の支払いには「全損(100%)・半損(50%)・一部損(5%)」というものがあるのですが、上限は『火災保険の50%まで』となります。つまり、火災保険が2000万円の契約なら1000万円、3000万円なら1500万円が上限となり、上記に記載した3つの損害区分で支払われる金額が決定するのです。もちろん、建物・家財などによって支払い条件は異なります。
ちなみに、保険料は、免震等級割引・耐震等級割引などが設けられているので、地震に強い対策を施している場合は、保険料が安くなる場合もあります。
POINT2地震保険の注意点
それでは、地震保険を適用するために知っておきたい注意点もご紹介します。
- 地震が原因で発生した災害(火災・津波など)を補償してもらえる。逆に言うと、地震による火災などは地震保険に加入していないと支払われない
- 家財も補償対象ですが、家財総額が全体の10%を超える損害が出ないと、支払われない
- ぜいたく品と判断されるものは対象外(単品額が30万円を超える骨董品や貴金属)
- 自動車などの車両は、地震保険・火災保険ともに対象外
- 地震発生翌日から10日経過した後に生じた損害は対象外
地震保険は、上記のように非常に細かな条件が付きますので注意が必要です。また、地震が原因で発生した火事でも、火災保険で補償してくれると勘違いしている人がいますが、地震保険を付帯していないのであれば対象外となってしまいます。したがって、近年頻発する地震に備えるためには、地震保険に加入しておく必要があるのです。
屋根リフォームに利用できる補助金制度について
頻発する地震に備える目的など、屋根リフォームを行う場合には、その目的や工事内容によっては国や地方自治体が行っている助成金制度を利用できる場合があります。
例えば、CO2排出量削減や省エネ住宅の建設・リフォームを政府が普及推進していることもあり、省エネリフォームなどには手厚い補助金が用意されているのです。こう聞くと、「屋根は省エネリフォームに関係ないのでは?」と考える人も多いのですが、実は屋根リフォームや外壁リフォームによって住宅の省エネ化を目指すこともできるのです。
なお、築年数が経過した建物などであれば、住宅の耐震対策などに補助金が出る場合もありますので、以下で屋根工事に利用できるいくつかの補助金をご紹介しておきます。
エコ・省エネ・断熱リフォーム関連の補助金
まずは、エコ・省エネに関する住宅リフォームの補助金です。具体的な工事に関しては、外壁や屋根を高断熱化するリフォーム工事や、天窓の素材を高断熱ガラスのものに入れ替える工事などになります。こういった補助金は、外壁や屋根の断熱性能が向上すれば、室内で利用する空調設備の稼働をおさえることが出来るようになるため、CO2排出量の削減や省エネに効果的な住宅になるという理由で補助金が支給されます。
具体的な補助金については、以下にご紹介しますので、詳細はそちらでご確認ください。
耐震リフォーム関連の補助金
住宅関連の補助金には、耐震リフォームに関する補助金も多く存在しています。こういった耐震対策に関する補助金は、各地方自治体が行っていることが多いので、リフォーム工事を進める前に自治体に問い合わせてみましょう。屋根工事で考えた場合、屋根を軽量化する工事が耐震リフォームと認められるため、『瓦屋根⇒金属屋根への葺き替え』などの工事には補助金を支払ってもらうことが可能です。補助金額などは自治体ごとにかなりの差がありますが、数十万円~百万円単位の補助金がおりる場合もあります。なお、自治体によっては耐震診断を無料で行ってくれる場合もありますので、そういった事に関しても一度確認してみましょう。
※ 補助金を屋根リフォームに利用する場合、お客様ご自身で申請してもらう必要があります。
屋根工事は年間2000棟以上の施工実績を誇るゼファンにお任せ!
株式会社ゼファンは、年間2000件の屋根工事、外壁工事、雨樋工事などをこなす工事会社で、弊社が行う屋根工事は全て自社施工で行います。また、皆様からご依頼いただく屋根リフォーム以外にも、新築屋根工事を数多くの工務店様からご依頼していただいております。日々、多くの屋根工事を抱えるゼファンには、経験豊富なベテラン職人から若い職人までたくさんの職人が在籍しています。
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それを証明するものとして、「施工後のクレームの少なさ」や「リピーター・ご紹介のお客様の多さ」が挙げられます。お客様に「またゼファンに相談しよう」「ほかの人にも紹介しよう」と思っていただけることは、非常に光栄であり、弊社の施工が認められている証と誇りに思います。屋根リフォームのご相談は、安心して弊社にご相談ください!
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関連項目:株式会社ゼファンが選ばれる理由