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2019.06.07

建物を長持ちさせるためには!屋根だけでなく『外壁の防水性』にも注目しよう!

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こんにちは、屋根修理と外壁修理のプロ集団・ゼファンです。
今回は、大切な建物を長持ちさせるためのポイントとして、一般の人が忘れがちな「外壁の防水性」に関してご紹介していきます。そもそも皆さんは、建物の雨漏りがどこから発生していると思っているでしょうか?こう聞かれると、ほとんどの方は「屋根に何らかの不具合(破損)が発生して雨漏りしているのでは?」と、『雨漏り=屋根の破損』というイメージを持つことでしょう。
しかし、実際には、建物の雨漏りというものは、外壁が起因となっているものも少なくなく、外壁そのものや塗装のクラック(ひび割れ)から雨水が侵入してしまう…、目地部分のコーキングの劣化…など、よく見なければ気付くことができない外壁の不具合から雨漏りしてしまうことも少なくないのです。
建物にとって雨漏りは、天敵と言っても良い存在であり、気付かない間に建物内部に水が侵入していた場合、内部の木材を腐食させてしまい建て替えなどの大規模リフォームが必要になる恐れまであります。そこで今回は、「外壁の防水性がどれだけ重要なのか?」や、「防水性が落ちてきた?」と疑った方が良いチェックポイントなどをご紹介したいと思います。

外壁は塗装によって守られている!

皆さんは、外壁がどのようにして雨水を防いでいると思いますか?実は、外壁というものは、表面に塗料を塗ることによって、塗料の膜(塗膜)が形成され、その塗膜によって雨水の侵入を防いでいるのです。
上述したように、雨水は建物にとって大敵ですので、建物内部に水が侵入しないよう、さまざまな対策が施されているのですが、数ある対策の中で最も外側に位置するのが外壁塗装の『塗膜』なのです。
しかし、外壁は、常に風雨や紫外線にさらされ続きていますので、日々、徐々にですが劣化が進行してしまい、経年劣化によって防水機能は低下していきます。もちろん、多少劣化したからといって、すぐに雨漏りし始めるわけではありませんが、雨水の侵入を許してしまいそうな劣化を発見した場合は、早めにメンテナンスしてあげることが重要です。早めの補修であれば、工事も簡単にすみますので低コストで建物の維持ができますし、何より雨水を外壁の表層で防ぎ、内部に侵入させないので、建物の寿命自体をのばすことにつながります。

外壁の防水性低下を知るためのチェックポイント

外壁からの雨漏りを防ぐためには、外壁の防水機能が低下し始めることを見極め、早めに対処してあげることです。一般的に、外壁に施されている塗装は、7~10年程度で再塗装が必要と言われますが、立地条件や使用塗料によってこの期間は大きく異なります。したがって、外壁の状態を見て「防止機能が低下しているかな?」と自分で判断するため、外壁の劣化サインは押えておいた方が良いでしょう。
以下で、外壁の防水機能の低下サインなどをご紹介しますので、1つでも当てはまる場合は、専門業者に点検してもらうことがお勧めです。

  • チョーキング現象がみられる
    チョーキングは、外壁に手で触ると、白い粉が付くことです。このチョーキングは、塗膜が劣化し防水機能が低下しているサインです。チョーキングは、紫外線や雨によって塗膜が劣化し、粉のような状態になっていることです。この現象が出ている場合、雨水を弾かなくなるだけでなく、むしろ水を吸収するため非常に雨漏りの危険性が高くなります。
  • 比較的大きなクラックがある
    幅0.3mm以上、深さ5mm以上の目に見えるクラックがある場合、そこから雨水が侵入する危険があります。また、場合によっては建物の構造的強度にも悪影響を与えることがあるので、早期に専門業者に点検してもらいましょう。
  • コーキングのひび割れ、脱落
    サイディングボードの継ぎ目や、窓枠・ドア枠の継ぎ目にあるコーキングの劣化も防水機能の低下サインです。コーキング材は、紫外線にさらされ続けることによって、弾力性が無くなり、縮んでしまったり、ひび割れができてしまいます。最悪の場合、脱落して外壁に隙間ができてしまうため、そこから雨水の侵入を招きます。
  • 完全に塗装が剥がれている
    塗装がボロボロになって、完全に剥がれてしまっている場所があるなどは、非常に危険です。上述しているように、外壁の防水機能は塗膜が担っているため、それが剥がれてしまうと、雨のたびに建物内部に水が侵入している可能性が高いということです。早急に補修することがお勧めです。
  • 外壁が色あせてきた
    外壁塗装の色あせを感じた場合、チョーキング現象の前触れと言えます。つまり、塗装が劣化し始めているサインですので、この段階で再塗装をするのがお勧めです。
  • 外壁の汚れが目立つ
    外壁がホコリなどで、黒く汚れが目立ってきた…という場合は、注意が必要です。汚れは、外観上の問題もありますが、外壁に熱がこもりやすくなり、塗膜の劣化を速めてしまいます。すぐに雨漏りすることはないでしょうが、一度点検してもらうことがお勧めです。ちなみに、カビやコケが広く繁殖しているという場合は、塗膜の効果が切れている可能性があり注意が必要です。

外壁塗装の劣化はできるだけ早く補修しよう!

今回は、建物を長持ちさせるために、外壁の防水機能についてご紹介してきました。本稿でもご紹介したように、建物の雨漏りは、屋根だけでおこるものではなく、外壁が起因となるものも非常に多いのです。特に、現在外壁材として主流となっている窯業サイディングは、外壁材自体が防水機能を持っておらず、塗装を施すことによって外壁に防水性を持たせるのが普通です。
したがって、外壁の塗装が劣化し始めた時には、建物の雨漏りリスクが高くなってきた…ということと同義と考えておいた方が良いでしょう。外壁塗装工事は、建物のリフォーム・メンテナンス工事の中でも、高額な部類に入りますので、多くの方が「できるだけ先延ばしにしたい…」と考えていることでしょう。しかし、本来、再塗装しなければならない症状を放置してしまうと、建物内部に水の侵入を招き、柱などの木材を腐食させてしまう危険性があります。そうなってしまうと、外壁の再塗装費用とは比べ物にならないほどの費用が必要になってしまう危険がありますので、外壁のメンテナンスは早めに対処するように心がけましょう。
結果的にその行為が、建物自体の寿命をのばし、長期的にみると最も低コストで建物を維持していくことにつながると思いますよ!

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